マンホール巡り歴15年の鉄蓋観賞愛好家がナビゲート!
暇さえあればマンホール蓋を巡るようになって15年余り、少なくとも10万基のマンホールを巡った鉄蓋観賞愛好家の白浜公平です。華やかなデザイン蓋も、歴史を語る骨董蓋も、これといった特徴の無いように見える地味蓋も、みんな大好きです。
今回は「新旧のマンホール蓋を楽しむならココ!」という上野公園のスポットをご紹介します。
動物園や博物館、多くの社寺が立ち並び、春にはお花見もできる上野公園ですが、実はマンホール蓋の名所でもあります。
マンホール蓋は地域ごとに決まったデザインであることが多いため、複数の種類の蓋を一度に見ることができるスポットは意外と少ないのですが、上野公園にはさまざまな年代の蓋やここにしかないデザインの蓋などがたくさんあります。
魅力1:古い蓋を見て歴史を体感できます
上野公園は明治6(1873)年に指定された日本初の公園です。そのため公園内には古そうな蓋が数多く残っていますが、その一つがこちら。五條天神社は少なくとも室町時代中期には上野山に鎮座していたという由緒ある神社ですが、その境内の石灯篭の足元には「五條天神」と書かれた10cmほどの小さな四角い蓋があります。
これは「旗竿ボックス」と呼ばれるもので、この中に旗や幟などを立てるための穴が掘られているそうです。正確な設置年代は分かりませんが、五條天神社がこの地に遷座された昭和3(1928)年頃のものではないかと想像されます。
東京文化会館の前には「地中送電線六萬ボルト」と書かれたインパクトのある蓋があります。網の目のような蓋の模様、文字の字体、足の短い東京都章などなど、見どころが色々あります。こちらも正確な設置年代は分かりませんが、上野公園の再整備が進められた昭和30年代から40年代頃の設置かと思われます。
蓋の設置年代を調べることは意外に難しいのですが、色々な蓋をたくさん見て分類をして、それをもとに想像を働かせてみるのも楽しいです。
魅力2:珍しい蓋やここでしか見ることのできない蓋がたくさんあります
歴史が長く、しかも広い公園ですので、様々な年代・種類の蓋を見ることができます。歩みを進める度に、他では見たことのない蓋に出会えることでしょう。まるで宝探しをしているような感覚を味わうことができます。
魅力3:東京23区内では今のところココにだけ「ポケふた」が設置されています
また2021年6月には、ポケモンの絵柄のマンホール蓋「ポケふた」が東京23区内で初めて設置されました。ポケふたは2018年12月に鹿児島県指宿市に「イーブイ」をデザインした蓋が設置されたのを皮切りに、日本全国各地にポケモンたちとそれぞれの地域にゆかりのあるデザインを施した蓋が274枚(2022年11月16日現在)設置されていて、地域の活性化に一役買っています。
国立科学博物館の前には「チゴラス」と「ソーナノ」がデザインされている蓋が、東京国立博物館の前には「ヤジロン」と「ドーミラー」がデザインされている蓋が設置されています。それぞれの博物館の特徴も描かれているようです。何が描かれているのか、探してみたり想像してみたりするのも楽しいですね。遊び心溢れる素敵なデザインです。
古い蓋から最新の蓋まで、一カ所でたくさん見ることのできる上野公園。まだまだ紹介しきれない蓋が幾つもあるのですが、それらはぜひ実際に足を運んで探してみてください。
〒110-0007
東京都台東区 上野公園・池之端三丁目
上野駅
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東京都台東区 上野公園・池之端三丁目
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※本記事内の情報は2022年11月24日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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