【築地】デカうま江戸前寿司「鮨 もりなり」365日寿司生活・寿司リーマンのイチ推し。

こんにちは。「寿司リーマン」と申します。サラリーマンとして働きながら、全国の回転寿司から高級寿司店まで、すべての寿司を愛し、365日寿司生活を送っています。

今回は、「デカうまな江戸前寿司を食べられる穴場店ならココ！」というお店をご紹介。この記事を通して、ひとりでも多くの方が、東京で寿司をエンジョイしてくれたら嬉しいです。

今回は、数年前まで、巨大な魚市場があった“魚の街”築地エリアでおすすめの穴場店です。市場は築地から豊洲に移転をしましたが、その一部はまだ築地に残っています。

そして、もちろん築地にはたくさんの寿司店をはじめとした飲食店が点在しており、多くの人に愛されています。そんな「魚グルメが集うエリア」の築地には数々の寿司の名店があるのですが、今回ご紹介するのが、あまり人に教えたくない本格派江戸前寿司の穴場店「鮨 もりなり」です。

「江戸前寿司」とは、今から約200年前に誕生したとされる握り寿司の形態。当時は冷蔵技術が発達していなかったため、東京湾（江戸湾）で獲れた魚を、塩、醤油、酢に漬けたりするなどの「仕事を施した」寿司が提供されていました。保存も効くし、魚のうま味も引き上げることができる「江戸前の技法」は、現在でも世界中で親しまれています。

「鮨 もりなり」さんでは、魚の街である築地で、昔から親しまれてきた江戸前寿司を、本格的且つお得に楽しむことができるのです。

このお店のおすすめポイントは、3つあります。

▼江戸前寿司の老舗名店のDNAを継ぐ店！

一つ目は、このお店の系譜です。「鮨 もりなり」の大将、岡崎守成さんは、銀座の「小笹寿し」で修行を積み、独立をされた方。「小笹寿し」は銀座の老舗寿司店の一つで、伝統的な江戸前の技術が光る寿司を楽しめる本格派の名店です。そんな伝統の技術を継承した「鮨 もりなり」の握りは王道中の王道。さらに、分厚くカットされたネタと大きめのシャリを握っているため1カン1カンの食べ応えもバツグン！

全ての握りがもちろん美味しいのですが、中でも大将自慢のネタは「コハダ」や「穴子」。前述したとおり、これらのネタは「魚に仕事を施した江戸前寿司の代表的なネタ」です。コハダは、しっかりと酢締めされているので、噛むほどにキュッとした酢の酸味とコハダがもつふくよかな香り、そしてシャリの食べ応えが組み合わさり、口の中で一体化します。口に入れてからネタとシャリが消えるまでに、うま味のストーリーがあり、とても完成度の高い1カンです。

穴子は、タレと塩で食べることができるのですが、特にタレは必食です。この穴子に使うタレは、修行先である「小笹寿し」のタレを、独立時に分けてもらったのだそう。この、穴子のタレを継承するという行為は、昔ながらの江戸前寿司店では良くあることで、「親方から認められた証としての儀式」的なものなのだとか。

「このタレにはどれくらいの歴史が詰まっているのですか？」と聞いてみると、「小笹寿しが約70年の歴史をもつ店なので、70年継ぎ足されてきたものです」とのこと。カリッとした香ばしさと、ふわっとやさしい身質を包み込む秘伝のタレが組み合わさったこの店の穴子は、どこか歴史の重みを感じる味わい深さがあります。

▼とくに5,500円のおまかせランチがお得！

そんな伝統的な江戸前寿司を食べ応え満点に楽しめる「鮨 もりなり」ですが、お値段もとてもお得です。おすすめポイントの二つ目は、コスパの良さ。これだけ歴史が詰まったおまかせは、とくにランチがおすすめです。

ランチは握りのみのおまかせで、10カン5,500円と14カン9,900円の2種類。私はどちらのおまかせも体験していますが、1カンがボリューミーなので、5,500円の方でも十分おなかいっぱいになりました。

5,500円とだけ聞くと、決して安くはないように感じますが、この店の握りは1カンあたり1,000円レベルといっても良いくらい手間暇がかかっていて味も美味しい。それくらいお得なんです。5,500円の方にも先述したコハダや穴子は入ってくるので、初めての方は5,500円のランチでお試ししてみるのがおすすめ。次回以降に9,900円のおまかせや、夜の15,000円のおまかせを楽しんでみるのが良いかもしれません。

▼予約が取りやすいのが嬉しい！

三つ目のおすすめポイントは、予約の取りやすさです。

これだけ本格的で食べ応えがある江戸前寿司をコスパ良く楽しむことができるのに、予約が取りやすいのが嬉しいところ。数日前でも予約できることが多いので、「美味い寿司を食べたい！」というモチベーションの時の救世主的な切り札として、頭に入れておきたいお店です。

寿司の名店がたくさんある築地エリアの隠れた穴場店「鮨 もりなり」で、伝統が詰まった本格的な寿司を、お得に楽しんでみてはいかがでしょうか？