歴史ある古民家を再生したホテルで、贅沢な時間を過ごす/NIPPONIA 秩父 門前町

【秩父】レトロな古民家ホテル「NIPPONIA 秩父 門前町」を徹底レポ_1699031

豊かな自然に恵まれ、独自の文化が息づく埼玉・秩父エリア。都心から電車で1時間半ほどとアクセスも良く、週末のプチ旅行にも人気のエリアです。そんな秩父の街に2022年8月、新たな宿泊施設「NIPPONIA 秩父 門前町(ニッポニアちちぶもんぜんまち)」が誕生しました。


その土地の歴史性を尊重しながら古民家を複合宿泊施設に再生していく「NIPPONIA」の新施設で、「NIPPONIA 秩父 門前町」では滞在を通じて秩父の歴史や文化に浸り、楽しんでもらうことを目指しています。

  • ▲マル十薬局

    ▲マル十薬局

  • ▲小池煙草店・宮谷履物店

    ▲小池煙草店・宮谷履物店

施設には、西武秩父駅周辺にある3棟の古民家を改修して活用。明治元年から昭和初期に建築された「マル十薬局」、昭和初期建築の登録有形文化財「小池煙草店」とそれに併設する「宮谷履物店」という、いずれも歴史的価値の高い建物です。


それらの貴重な建物の魅力を最大限に生かした全8室の客室は、蔵そのものをリノベーションしたお部屋や、大正ロマンあふれるお部屋など、当時の造りをできる限り残しているのが特長です。お部屋ごとに異なるインテリアが配されており、大正と昭和、そして現代のセンスが調和した居心地のよい空間になっています。


本記事では「お部屋」「料理」「体験」の3つのポイントに分け、「NIPPONIA 秩父 門前町」の魅力を詳しく紹介します。

【お部屋】蔵や昭和建築…趣の異なる全8室がどれも素敵。

  • ▲201(MARUJU棟)

    ▲201(MARUJU棟)

  • ▲201(MARUJU棟)

    ▲201(MARUJU棟)

客室は「マル十薬局」を改修したフロント棟「MARUJU棟」に5部屋、「小池煙草店」「宮谷履物店」を改修した「KOIKE・MIYATANI棟」に3部屋が用意されています。どの部屋に泊まるかは当日到着してからのお楽しみです。


最初に紹介するのは、マル十薬局の母屋2階にある「201(MARUJU棟)」。ホテルで最も広いお部屋で、ゆとりあるリビングと寝室、さらにサンルームがついた浴室があります。寝室からは秩父の街並みを、リビングからは奥秩父の山々を眺めることができます。

  • ▲101(MARUJU棟)

    ▲101(MARUJU棟)

  • ▲102(MARUJU棟)

    ▲102(MARUJU棟)

マル十薬局の離れを利用したお部屋「101(MARUJU棟)」は、京壁風の落ち着いた内装が魅力。母屋から少し離れた静かなロケーションなので、プライベート感が保たれているのもうれしいポイントです。


102(MARUJU棟)」はマル十薬局敷地内にある蔵をメゾネットタイプの一室に設えたお部屋。1階は吹き抜けの天井と立派な梁を見上げる独特な空間になっています。


古民家を改装した宿泊施設の中でも「離れ」や「蔵」に泊まれるというのは、かなり珍しいのではないでしょうか。

▲201(KOIKE・MIYATANI棟)

▲201(KOIKE・MIYATANI棟)

201(KOIKE・MIYATANI棟)」は、宮谷履物店のレトロモダンな趣が感じられるメゾネットタイプのお部屋。実際に建物で使われていた古家具や、地域に残されていた貴重な古家具がインテリアとして配されています。

▲202(KOIKE・MIYATANI棟)

▲202(KOIKE・MIYATANI棟)

同じく宮谷履物店内にある「202(KOIKE・MIYATANI棟)」は、1階の土間を広々としたリビングとして設えたメゾネットタイプのお部屋。


2階には壁や天井に当時の面影を残した和室と寝室、その奥には開放的なサンルーム付きのお風呂が配されています。

▲203(KOIKE・MIYATANI棟)

▲203(KOIKE・MIYATANI棟)

最後に紹介するのは、登録有形文化財になっている洋館調の建物、小池煙草店内のお部屋「203(KOIKE・MIYATANI棟)」。


当時のままの床の間や赤いカーペット敷のリビングは大正ロマン、昭和レトロの風情たっぷり。窓からは人気洋食店「パリー食堂」を望み、まるで映画の中の世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えるはず。


他2部屋も含め一つとして同じつくりのお部屋はなく、それぞれに個性と魅力があるので、何度泊まっても新鮮に感じられそうです。

【料理】夜には地元食材の創作フレンチ、朝には五臓六腑に染みわたる和定食を。

▲Restaurant MARUJU

▲Restaurant MARUJU

旅先の土地の歴史や文化を知る上で欠かせないのが“食”。


「NIPPONIA 秩父 門前町」では素泊まりもできますが、MARUJU棟の「Restaurant MARUJU」で楽しめる創作フレンチは、滞在の満足感を何倍にも高めてくれるはずです。

▲ディナーコース(内容は時期によって異なります)

▲ディナーコース(内容は時期によって異なります)

提供されるのは、東京・日比谷の人気フレンチビストロ「morceau(モルソー)」の秋元さくらシェフが監修する、地元食材をふんだんに使用した料理の数々。

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秩父の山と水の恵みを巧みに取り入れたコースは、3カ月ごとに内容を変え、常に旬の味わいが楽しめるようになっています。料理を盛りつける器も秩父の職人が作ったものが使用されており、“地産地消”へのこだわりが感じられます。

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秩父の魅力が詰まった料理とともに味わいたいのが、地元でつくられているお酒。実は秩父は、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、ビールなど、多彩なお酒が造られている“酒どころ”でもあるのです。


「Restaurant MARUJU」では、秩父の蒸留所でつくられているベンチャーウイスキーの「イチローズモルト 」をはじめ、地元の日本酒やワインを豊富にラインナップ。お酒好きであればぜひ試したいところです。

▲朝食(時期によって内容が異なります)

▲朝食(時期によって内容が異なります)

翌朝はお部屋で、心と体をやさしく目覚めさせてくれる和定食がいただけます。


もちろん朝食も“地産地消”を大切にしており、秩父で収穫された地場野菜や卵、地元の川で獲れた鮎などの川魚、地産の味噌や梅干しなど、秩父の味覚を堪能できるようになっています。

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目にも楽しい多彩なおかずの小鉢は全部で12種類。釜で炊き上げられたご飯とともにゆっくり味わえば、一日の良いスタートが切れそうです。

【体験】ご当地グルメにパワースポット、川下り…滞在中にできるたくさんのこと。

▲三峯神社

▲三峯神社

非日常感漂う施設から一歩外へ出れば、そこは自然の豊かさと長い歴史を感じられる秩父の街。


ご当地グルメやお土産物が充実した秩父の参道「番場通り」を散策したり、施設からもほど近い「秩父神社」や関東屈指のパワースポットとしても知られる「三峯神社」へ参拝したり、時間があれば川下りやバンジージャンプなどのアウトドアアクティビティにチャレンジしてみたりと、充実の時間を過ごすことができます。


「NIPPONIA 秩父 門前町」の体験プログラムに参加してみるのも一つ。ホテル専門ガイドとお散歩しながら秩父神社周辺を巡るツアーや、秩父の伝統的な織物「秩父銘仙」の着物着付け体験など、魅力的なプログラムが複数用意されています。


ちなみに宿泊者には「西武秩父駅前温泉 祭の湯」の入浴券がプレゼントされるので、滞在中や旅の最後に温泉に浸かるのもオススメです。

まとめ

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日々の忙しさから解放されて心身ともにリフレッシュしたい。「NIPPONIA 秩父 門前町」はそんな思いを叶えるのにうってつけの施設かもしれません。


首都圏内の気軽に行ける距離にありながら、秩父エリアが持つ自然や文化の豊かさ、そして「NIPPONIA 秩父 門前町」が提供する非日常的で濃密な時間は、他ではなかなか得られない贅沢なものです。


1泊1~2名の夕朝食付きプランは1室あたり3万6479円~(税抜)。一人でふらっと旅に出たい時、気ごころの知れた友人やパートナーとゆっくりとした時間を過ごしたい時などに、ぜひ訪れてみては。

スポット
本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2022年09月30日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。