【おでかけ時のポイント】
・居住地やおでかけ先の都道府県の要請に従って行動しましょう
・体調に不安を感じるときは外出を控えましょう
・なるべく空いている時間に行きましょう
・周囲の人との距離をできるだけ保つようにしましょう
・マスクを着用し、手洗いは小まめに行いましょう
‟東京を楽しむ”ためのオススメ本を厳選!/日比谷「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」
▲東京本のコーナーにて
東京・日比谷の書店で店長をしている花田菜々子と申します。
職業柄「おすすめの本は?」と聞かれることがよくあるのですが、それは小説やノンフィクション、はたまた人生の悩みに役立つような本を求められていることが多く、あまり旅行書やガイドブックについて聞かれることはありません。
ガイド本や街歩き本も同じくらい好きな自分としてはちょっとさみしい・・・というわけで、今回はただのガイドブックではない、「東京を楽しむためのおすすめ本」をたっぷりご紹介させていただきたいと思います!
【1】世界各国の料理で海外旅行気分に♪/『東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり』
もともと海外旅行が何より大好きな自分にとって、このコロナ禍の日々はとにかく「海外に行けない」ということがいちばんつらい・・・。同じ思いをしてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そんなときこそこの本!東京にある世界料理の店の情報がぎゅっとつまった紙の本ならではの1冊です。
これをグルメサイトで自分で探すのはほぼ不可能ですし、何より美味しそう&食べたことない料理の写真の数々にときめかずにはいられません。おいしいことがわかっているものを食べに行くのも良いけど、気を許せる友達と(もしくは一人でも!)どんな味かわからないものを食べに行く冒険も楽しそう。
『東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり』
著者・発行:昭文社
発行日:2020年5月
価格:1,100円
【2】かっこいい建築やデザインを味わいたいときに/『トーキョーデザイン探訪』アイデア編集部編
アートに触れたい!洗練されたかっこいい建築やデザインを味わいたい!と思うときがあります。そんなときに特定の目的や行きたい場所がある人はいいのですが、なんとな~く…な気分のときはこの本が行き場所を決めてくれるはず!
いいデザインの観光スポットやギャラリー、お店だけを網羅したこのガイドブックはまさに「ありそうでなかった」1冊。本自体もシュッとしていて、人にプレゼントしたくなるような、欧米の旅行ガイド本のような佇まい。と思ったら、これ、デザイン雑誌の編集部が作った本なのですね。納得です。
『トーキョーデザイン探訪』
編者:アイデア編集部
発行:誠文堂新光社
発行日:2021年1月
価格:1,760円
【3】ワクワクするような東京探検レポート/『私は散歩とごはんが好き(犬かよ)。』平野紗季子
雑誌のような大判のサイズのこちらは、何のジャンルにも分類できないような不思議な本。
食の名エッセイストであり、食べ物や店を愛してやまない平野紗季子さんの東京探検レポート(ときどき海外)なのですが、エッセイのように話題はあちこちに飛び、とにかく平野さんのワクワク感がダイレクトに伝わってくる!
レトロな喫茶店、色褪せた食品サンプル、味わい深い居酒屋。ある意味どこにでもあるものを、こんなふうに楽しんでこんなふうに感じていいんだ、と心のドアを開けてくれます。そう、これは東京という街を楽しむための目を授けてくれる本なのです。
『私は散歩とごはんが好き(犬かよ)。』
著者:平野紗季子
発行:マガジンハウス
発行日:2020年8月
価格:1,760円
【4】散歩欲を刺激されること間違いなし!/『ほじくりストリートビュー』能町みね子
あまりにも暇すぎて、しかし立ち上がる気力すらないとき、しばしば布団の中でグーグルマップを開いて知らない国の知らない通りをずっと進んでいったりしています。しかし、誰でもやっている(いや、誰でもはやってないか)そんな楽しみ方のずっと先を行く猛者がいた!
2017年刊という少し古めの本ですが、コロナ禍で「ご近所散歩」や「何にもないところ散歩」が注目されている今だからこそ読み返したい楽しい本。能町みね子さんが地図を見て気になった坂道や路地に実際に行ってみて、良さを味わう、ただそれだけの1冊。
新宿の繁華街にあるのに誰も気づかない道から、死後の世界のようなスタバまで。あ~、こんな面白いモノ、自分でも見つけてみたい!と散歩欲が刺激されること間違いなしです。
『ほじくりストリートビュー』
著者:能町みね子
発行:交通新聞社
発行日:2017年6月
価格:1,430円
【5】江戸から現代まで「時間旅行」で東京を楽しむ/『TRANSIT 51号』特集:永久保存版 東京
ふつうこのようなご紹介に雑誌を入れることはあまりないのですが、これはあまりにも面白いので滑り込みで紹介させてください!
ふだん私たちが「今日は一日東京を遊ぶぞ!」と思うときに考えるのは、どのエリアに行くか?あるいは、今日は何をするのか?というテーマくらいではないでしょうか。この雑誌の特集ではエリア別でもなく目的別でもなく、なんと「時代別」でテーマを設定。今日は江戸に行こうかな?それとも大正モダンを味わう?もしくは平成?なんて、時間旅行で東京を楽しむ提案をしているんです。
ずっと横軸でしか見ていなかった東京に、縦軸の概念を教えてもらったかのようなオトクな気分。歴史のアミューズメントパーク視点で歩く東京は、いつもとはまた違う顔を見せてくれそうです。
本誌の1枚1枚の写真がよいのもこの雑誌ならではの特徴。社会的な問題から見る東京の未来の特集もあり、読み応えたっぷりです。
『TRANSIT 51号』
発行:講談社
発行日:2021年3月
価格:1980円
まとめ
『HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE』では、こちらでご紹介したようなひと味違う旅行ガイドや東京にまつわる本をたくさんそろえています。
それ以外にも、宝塚をはじめとする演劇関連のコーナーも好評です。すぐ近くにある東京宝塚劇場、シアタークリエ、帝国劇場などの舞台鑑賞後にお立ち寄りいただくと、うれしい出合いがあるかもしれません。
もう一つ好評なのが、フェミニズムの本をそろえたコーナー。
話題書の棚なども、女性の感性に寄り添った本をセレクトしていますので、ご注目ください。
▲「贈りたくなる本」のセレクトコーナー
▲人気マンガの複製原画展示
ギャラリー展示やフェアなど、見て楽しい催しも常時ご用意しておりますので、銀座・丸の内方面を散策される際にはぜひお立ち寄りくださいね!
【閉店】HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE
所在地:東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ3F
電話番号:03-5157-1900
最寄駅:日比谷/有楽町
※こちらのお店は閉店しました
◆取材・執筆/花田菜々子
『HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE』店長。「ヴィレッジヴァンガード」「二子玉川蔦屋家電」ブックコンシェルジュなどを経て現職。著書に『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』など。
[Twitter] https://twitter.com/hanadananako
- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2021年04月26日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。
※2022年2月22日情報更新。