状況が落ち着いたら山登りなどに出かけて、東京の自然を満喫したい!
――都内で思い出深いエリアは、上京したての頃に頻繁に訪れていた渋谷。
「若い頃は渋谷や新宿など、トレンドが集まるエリアやスポットに興味があるじゃないですか。当時はプリクラが全盛期だったので、渋谷のセンター街にあるゲームセンターに、プリクラを撮るためだけに通っていました。今思うと何であそこまで必死になっていたのか不思議ですけど(笑)」
――そんな水川さんだが、コロナ禍以前は頻繁におでかけをしていたそう。
「気晴らしに緑のあるところを散歩したり、休日にドライブをしたり、よく出かけていました。ショッピングをするときは青山や表参道、新宿に行くことが多いですね。外食では、どちらかと言うと初めてのお店にも積極的に行きたいタイプ。一緒に行く相手によって行ったことのないお店をピックアップして、マッチしたところを選ぶようにしています」
――一人で食事に出かけることもあるが、基本は誰かと一緒。そこには水川さんなりの理由が。
「一人でいること自体は嫌いじゃないんですが、食事をするなら誰かと一緒の方が絶対に楽しいと思うんです。例えば、気になっていたお寿司屋さんに誰かと一緒に行って、『これ美味しいね!』と言い合いながら味わいたいんです。その方が、美味しさや感動も2倍増しになる気がするんです」
――最後にこの春にしたいことを伺うと、おでかけ好きの水川さんらしいアクティブな答えが。
「先日、青梅市にある御嶽山に登ったのですが、東京とは思えないほど自然豊かなところで驚きました。新宿や渋谷のような大都会だけでなく、東京っていろんな場所があるんだなと改めて感じました。コロナ禍が落ち着いて、気候的にも暖かくなったら、また違った東京の自然を満喫してみたいです!」
――主演ドラマ『ナイルパーチの女子会』がオンエア中。水川さん演じる志村栄利子 は、どんな女性なのだろうか。
「ひとことで言うとすごく変わった女性です。仕事で世界中を飛び回るキャリアウーマンなのですが、プライベートでは友達が全くいないことで悩んでいるんです。自分が思う理想の友達を常に探し求めているものの、全然みつからない。でもある日、ひょんなことから理想にぴったりな友達ができて、そこからストーリーが動き出します」
――変わった女性なだけに、役作りにはかなり苦労したそう。
「演じる私自身が一番の味方になってあげなければいけないのですが、撮影に入る前までは、栄利子の性格や考え方、他者への歪んだ愛情みたいなものを全然理解できなくて。役を演じる際は、その役に共感できる部分があるかどうかが大事だと思っているのですが、今回はその部分がほぼなかったので(笑)、かなり難しい役だと思って撮影に入りました」
――水川さん演じる栄利子が、山田真歩さん演じる丸尾翔子と出会い、急速に親しくなっていくことからスリリングに展開していく本作。ドラマ自体は比較的ドロドロとした内容だが、撮影現場は正反対の明るさに満ちていたようで・・・。
「終始笑いの絶えない、和やかな雰囲気の現場でした。特に翔子役の山田真歩さんとは、カメラの回っていない時間はほとんど二人で笑っていました。笑いが止まらなくて撮影がストップすることもあったくらい(笑)。あと先ほどもお話した通り、役作りではすごく悩んだのですが、現場に入って真歩さんとお芝居を重ねたり、瀧悠輔監督に演出をしていただいたりしているうちに、栄利子を好きになることができました。みんなが愛情を持ってこの作品に臨んでいるということが、ひしひしと感じられる現場でした」
――キャストやスタッフ陣の“作品愛”は、現場の至るところで垣間見えたという。
「映像や演出、衣裳など、スタッフさんのアイデアやこだわりが随所に詰まっています。例えば、今日の衣裳も赤なのですが、各シーンのどこかに必ず赤が入っていたり。それが赤い目のナイルパーチにちなんで仕掛けられた演出だと聞いたときはしびれました。栄利子の家のシーンでは、大きな窓ガラスと、壁にゆらゆらと反射した光で水槽の中のような映像になっている点にも注目していただけたらと思います。とにかく作品をみんなで作り上げることや共有し合うすばらしさに気づけた作品でもあります」
――そんな多くの人々の愛情で作られた本作の見どころは。
「決して明るい物語ではなく、心をぎゅっと掴まれるような、ヒリヒリとした作品になっています。でも、誰もが抱えている心の闇や深部は、普段なかなか向き合えないものだと思うので、このドラマを観ることで、自分の心の底にある生々しい感情に改めて触れてもらえたら良いなと思います。特に女性の方であれば、誰もが一度は経験したことのあるシーンがたくさんあると思うので、共感しながら楽しんでほしいと思います。最後まで目の離せない展開が続くので、栄利子や翔子の言動に自分自身を重ね合わせながら観ていただきたいです」
水川 あさみ(みずかわ・あさみ)
1983年7月24日生まれ。大阪府出身。
近年の主な作品には、映画『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』『喜劇 愛妻物語』『ミッドナイトスワン』『滑走路』『アンダードッグ』などがある。また『半径1メートルの君〜上を向いて歩こう』が2月26日公開。
公式情報はコチラ→https://am-sucre.com
ドラマ『ナイルパーチの女子会』
原作は「第28回山本周五郎賞」「第3回高校生直木賞」を受賞した、柚木麻子による同名小説。SNS全盛の時代を背景に女性同士の友情を鮮烈に描く衝撃作。BSテレ東にて、毎週土曜21時よりオンエア中。出演:水川あさみ、山田真歩、淵上泰史、小池里奈、篠原篤、田村心、森矢カンナ ほか。
©「ナイルパーチの女子会」製作委員会2021
公式情報はコチラ→www.bs-tvtokyo.co.jp/nileperch/
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