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幅広い世代に愛される、油揚げを乗せた「きつねラーメン」/中華蕎麦 きつね
日本全国のラーメンを食べて語る、ラーメン評論家の山本剛志です。
今回紹介するのは、2020年開店の新店の中でも注目ポイントの多い「中華蕎麦 きつね」です。
新宿から京王線で20分弱。芦花公園駅北口を出てエレベーターを降りてすぐ、目の前にあるのが「中華蕎麦 きつね」です。
白い壁に黒い看板、赤い暖簾が目印の店は、2020年1月31日に開店。
カウンター席は、新型コロナウイルス感染症対策のために通常より減らして5席で営業中です。
テーブル席も用意されており、家族連れや車椅子を使う方にもやさしい作りになっています。
店内は和風のしつらえでまとめられていて、女性に居心地のよい空間である一方、男性一人でも臆せずに入店できる点がありがたいです。神棚にも“きつね”を発見しました!
黒い盆の上には、和食店でよく使われていそうな木のレンゲ。箸袋にも“きつね”が描かれています。
夫婦で創業。他にはない個性的な一杯を求めて
共同店主の水上那々子さん(左)と、水上辰徳さん(右)。夫婦で店を立ち上げることを目標に、それぞれ違うラーメン店で修業を重ねてきました。他にない個性的な一杯を求めて味を考案し、創業にこぎつけました。
和をテーマに味作りを行い、店の内外装もそれに合わせて作り上げたとのこと。こちらの看板メニュー「味玉中華蕎麦」(950円)も、和の味わいを楽しめる一杯です。
スープは豚ゲンコツと鶏ガラ、そこに煮干し、鰹節、椎茸、コクのあるだしが出て香りも濃厚な宗田節、昆布の中で最も濃厚なだしが取れると言われている羅臼昆布などを合わせています。
麺は、人気製麺所「三河屋製麺」の中太平打麺を滑らかにゆで上げたもの。和風を感じるスープと相まって“うどん”のような存在感も発揮していますが、実際にうどんの啜り心地も意識していたとのことです。
チャーシューは豚肩ロースを使い丁寧に煮こまれています。しっかりした味が肉に染みている、かみ応えがある一枚です。
白ネギ・ほうれん草・なると巻き・三つ葉がのっていて、和の趣が強い一杯になっています。
「味玉中華蕎麦」なので、味付玉子のトッピングも。ラーメン全体に茶色が目立つので、その白い色がアクセントになっています。黄身が流れない程度の半熟で、白醤油などで味付けされたほんのりとした醤油味も楽しめます。
そしてこの中でとくに存在感を発揮しているのが、油揚げ。青森県で作られているこの油揚げが持つ、「口の中を覆うサイズ感」「ふわふわした食感」「生地の手作り感」に惚れ込んで、送料がかかることも承知で使うことに決めたのだと水上さん夫婦。
この油揚げの甘みを生かすため、スープは旨みを中心にした味にして、店名も「きつね」と名付けたのだそう。お話を聞いていくと、この一枚が同店のキーパーツであることが実感できました。
こってり好きの方の為に「濃厚」味も用意。スープに使われる豚や鶏の割合が増えているため、白濁したスープの力強い味が舌に残ります。
サイドメニューは“ラーメン店ならでは”の稲荷寿司
「きつね」ならではのサイドメニューは、具に使う油揚げで作った稲荷寿司。見た目のインパクトだけでなく、この店のテーマカラーである「黒(油揚げ)」「白(ご飯)」「赤(紅生姜)」の3色を表現。数量限定のため、連日早めに売り切れる人気メニューです。
稲荷寿司に詰まった酢飯には、刻みチャーシューが混ぜ込まれていて、「ラーメン屋の稲荷寿司」ならではの工夫がされています。
まとめ
新店が数多く生まれるラーメン店の中にあって「多くの人に食べてもらいたい」「記憶に残る特徴あるラーメンを作りたい」というテーマを掲げ、二人三脚で作り上げられた同店。皆さんも是非足を運んでいただき、この独特な世界観を味わってみてください。
〒157-0062
東京都世田谷区 南烏山3-3-1
芦花公園駅
〒157-0062
東京都世田谷区 南烏山3-3-1
芦花公園駅
取材・文/山本剛志
※2020年9月1日時点の情報です。メニューや価格等は、現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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