まろやかでこってりした豚骨スープを気軽に食べられる名店/麺の坊 砦
20年にわたって日本全国のラーメンを食べ歩き続けてきた、ラーメン評論家の山本剛志です。
今回紹介するのは、2001年創業で多くの人を満足させてきた豚骨ラーメン店、神泉の「麺の坊 砦」です。

神泉駅から徒歩3分。「麺の坊 砦」は、山手通りと旧山手通りが交わる交差点の一角にあります。

富山出身のご主人は、19歳の時に単身福岡でラーメンを食べ歩き、心惹かれた「博多一風堂」に弟子入り。1994年開館の「新横浜ラーメン博物館」に出店した際に店長を務め、その力量をいかんなく発揮した手腕の持ち主です。

店内は厨房と向き合うカウンター席が並ぶ他、大小のテーブル席も用意されており、一人でも入店しやすい。
若い男女だけでなく、子どもからご年配の方まで、幅広い客層の方に長年愛されています。

髪の長い女性も気軽に食べられるように、ヘアゴムも用意。

さらに汁はねを気にせず麺をすすれるように、紙エプロンも用意。子どもは紙エプロンの「カサカサ」を気にしてしまうとの声を聴き、柔らかい素材で作られた紙エプロンを用意するなど、細かいところまでホスピタリティに溢れています。
まろやかな豚骨スープにうっとり!砦らぁめんを実食

同店の看板メニューは「のりと半熟玉子(990円)」。
豚骨スープを使った「砦らぁめん」に、半熟玉子と海苔を加えたラーメン。海苔をスープに浸けてから、別売のライスに巻いて食べるのもオススメです。

豚頭をひたすらに煮込んだ本格的な豚骨スープ。そう聞くと「ケモノ臭いのでは?」と、躊躇する方もいるかもしれませんが、丁寧にスープに浮かぶアクを取っていて、まろやかさがありながら臭みがなく、気兼ねなく口にできる味わいにまとめられています。

自家製の麺は、気温や湿度の違いに合わせてレシピを調整。もちろん固さは選択可能ですが、「普通」でも滑らかさの中に麺の力強さを感じ取れます。
麺の太さは「細麺」と「太麺」から選べ、今回は「細麺」を選択しました。

卓上には「紅生姜」「辛子高菜」「ニンニク」と、博多の豚骨ラーメンに加えたい味変アイテムがそろい踏み。ニンニクは写真右下のプレス器に入れて新鮮な味を楽しめます。

時間をかけて煮込み、脂を控えめにして柔らかく仕上げたチャーシュー。厚めに切られていて食べごたえもバツグンです。
ラーメンのお供にはやっぱり餃子!

ラーメンと一緒に食べたいのが「一口餃子(616円)」。博多でお馴染みの小ぶりの餃子なので、女性にも人気の一品。もっちりした皮に肉がしっかり詰まっています。

「餃子のタレ」をはじめ、酢や胡椒、ゴマといった調味料が用意されているので、その組み合わせをいろいろと試せるのがポイント。ご主人がオススメする隠し技は、「辛子高菜」を餃子に乗せて食べるスタイルなんだとか。

ラーメンを食べ終わった後に使う「つまようじ」も、工夫が凝らされたものを使用。個別包装された袋から取り出すと、両側が尖っていて、片方にはミントフレーバーがつけられています。ミントで爽快感を得たい人にも、そうでない人にも満足した食後を提供してくれる、細やかな気配りがありがたいです。
まとめ

常にお客さんに寄り添った姿勢で地元の老若男女に愛され、子連れでの来客も多い名店です。是非一度訪問してみてください。
取材・文/山本剛志
※2020年3月17日時点の情報です。
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