Lets ENJOY INTERVIEW vol.57



これからグッと寒くなるので、銭湯やサウナに行くのが楽しみ

高良健吾さん



―ファッション好きとして知られる高良健吾さん。おでかけ先も自然と感度の高いエリアになるそう。

「原宿や表参道エリアに出かけることが多いですね。長年にわたってお世話になっているショップが、あの辺りにあるので。好きなブランドも昔から変わっていません。『ネイバーフッド』『ダブルタップス』『テンダーロイン』など、ほぼ日本のストリートブランドですね」


―名前の挙がったブランドは、いずれも’90年代に裏原ブームを巻き起こしたカリスマ。今なおシーズンごとに注目を集めるコレクションにはもちろん、デザイナー自身の生き様にも惹きつけられるものがあるという。

「みなさん日本のストリートシーンを創った人たちじゃないですか。男から見ても本当にかっこいいですし、ああいう大人になりたいと思います。でもあそこまでになるには、一つのことをやり続け、自分の理想を追い求めていかなければいけないわけで。何年にもわたって先頭を走り続けているのは本当にすごいことだと思います」


―ファッション以外を目的としたおでかけは、食事がメイン。

「トンカツ屋さんやお蕎麦屋さんなど、一人でパッと入って食べられるようなお店に行くことが多いですね。お酒はあまり強くないので、友達と集まるときに軽く飲む程度です。
あと銭湯やサウナに出かけることが多いかな。これからグッと寒くなるので、通う頻度も高まると思います。まだ行ったことがありませんが、荻窪に『なごみの湯(東京荻窪 武蔵野天然温泉 なごみの湯)』という人気の温浴施設があるので、近々ぜひ行ってみたいです」


―11月12日に32回目の誕生日を迎えた高良さん。幼い頃に描いていた30代像と比較してもらったところ…。

「今の状況は全然イメージできていなかったです。自分がこの仕事に就いて、これだけ続けさせてもらっていること自体、想像もできなかったことですし。
ただ、30代は丁寧にやろうと思っています。10代・20代って自ら失敗したくなる年頃だったと思うんです。でも30代は本当に必要なものを取捨選択する年代というか。そう思えるのも10代・20代でちゃんと遊んだからだと思うので、今後は自分で選んだものを丁寧にやっていきたいなと思っています」


先輩たちのお芝居、井上真央さんとの共演、すべてが楽しい現場でした

高良健吾さん2



―『カツベン!』の出演オファーが届いた際、不思議なご縁があったそう。

「もともと活動弁士という職業があったこと自体知らなかったんです。でも別のお仕事で、活動弁士の話をちょうど聞いていて。そんなときに活動弁士役のオファーをいただいたので、これはぜひやりたいと思いました」


―演じるにあたり、活動弁士ならではの発声方法などを約3ヶ月かけて練習したそう。端から見るとかなり大変そうに感じるが、高良さんはまったく意に介さない。

「もう楽しさしかなかったですね。日本映画の始まりの時代を役として生きられること自体がうれしくて。そのためにやるべき宿題をやるのは当たり前のことなので、苦しさはなかったです」


―本作には周防正行監督の作品でおなじみの「周防組」の面々を中心に、ベテランの役者が多数出演している。そんな現場で得たものがあるという。

「とにかく先輩たちの現場の楽しみ方が半端じゃなくて(笑)。良い意味で常にワチャワチャしていて、レクリエーションみたいな感じでしたね。
僕、現場でのそういう姿勢ってすごく正しい気がしていて。若い頃には、苦しみの中から生まれる演技や、作品のために孤独にならなきゃいけない瞬間があると思っていましたが、ある程度年齢や経験を重ねてからは、純粋に楽しむのが正しいと思うんです。
今回ご一緒させていただいたみなさんは、本当に子供みたいに楽しんでいて、それがすごいなって。自分もああいう役者になりたいと思いました」


―以前から尊敬している女優さんとの共演も、良い刺激になったそう。

「尊敬している井上真央さんの演技を間近で見られたこともラッキーでした。
20代前半に『おひさま』(NHK朝の連続テレビ小説)で、30代手前には『花燃ゆ』(NHK大河ドラマ)で1年間ずつご一緒させてもらって、そのときに『主演とはこういうものだ』ということを真央さんから教わりました。
共演の方たちに対してはもちろん、スタッフさんたちに対しての気配りが本当に素晴らしくて。その姿を間近で見られることは、自分の役者人生においてすごく貴重なものなんです」


―先輩方の楽しげな姿や、尊敬する井上さんのお芝居を通じ、高良さん自身もとにかく楽しめたという今作。その魅力とは。

「日本映画の黎明期はこういう時代だったんだとか、活動弁士について学べるだけでも勉強になりますよね。それに、ストーリー自体はただただ楽しいものになっているので、ぜひ見て欲しい。喜怒哀楽、さらにアクションも加わっていますが、穏やかな気持ちで安心して見られる作品になっていますので」


photo:Mariko Tosa hair&make up:satoka takakuwa stylist:shinya watanabe(Koa Hole inc.) text:Kei Osawa




PROFILE&INFOMATION

高良健吾

こうら・けんご 1987年11月12日生まれ。熊本県出身。
テレビや映画を中心に、多彩なジャンルで活躍する実力派俳優。2006年に『ハリヨの夏』で映画デビュー。映画『横道世之介』『悼む人』などで主演を務めるほか、テレビドラマでも主演から脇役まで存在感を発揮。現在は毎週木曜22時よりオンエア中のフジテレビ系ドラマ『木曜劇場 モトカレマニア』に主演の福盛真役として出演中(新木優子さんとW主演)。



『カツベン!』

『カツベン!』

映画にまだ音が無かった時代、自らの語りで映像を彩った活動弁士、通称「カツベン」。個性豊かなその語りは観客を魅了し、俳優よりも高い人気を誇った。そんな活動弁士を夢見る青年を中心に繰り広げられる、アクションあり、笑いあり、涙ありの極上エンターテインメント。12月13日(金)より全国ロードショー。出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾 ほか。配給:東映
©2019「カツベン!」製作委員会





週末に出かけたい!おすすめ「おでかけスポット」はコチラ

表参道ヒルズ

世界的な流行発信地「表参道」のランドマーク。海外ブランドの日本1号店や旗艦店をはじめ、上質かつ洗練された約100店がそろう。


表参道ヒルズ

最寄駅:表参道/明治神宮前<原宿>/原宿
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なごみの湯

黒褐色のなめらか天然温泉、超高濃度炭酸泉をはじめとした内風呂、ロウリュウが人気の岩盤浴施設「ヒーリングスパ」や女性に人気のエステやアカスリも。充実の施設で、都内に居ながら温泉リゾート気分を味わえる。


東京荻窪 武蔵野天然温泉 なごみの湯

最寄駅:荻窪
⇒スポットの詳細はこちら





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※本記事内の情報は2019年11月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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