和漢方のエッセンスを加えた「クラフトコーラ」/伊良コーラ
「伊良(いよし)コーラ」がクラフトコーラの販売を始めたのは、2018年7月から。現在、実店舗はなく、フードカートでコーラを販売しています。出店場所は、都内近郊で開催されるファーマーズマーケットが中心。そのため、基本的に土日限定の営業になります。
小さくてかわいらしいフードカートは、会場でもひときわ目を引きます。お店のロゴマークであるカワセミをあしらった看板が目印です。
お店の代表を務めるコーラ小林さんは、コーラ好きが高じて、クラフトコーラづくりに着手。最初は、個人で楽しむ程度でしたが、「コーラでたくさんの人をハッピーにする」ため、数年間の研究を重ね、商品化するまでのクオリティーに仕上げたといいます。
小林さんの祖父が和漢方職人だったこともあり、コーラには漢方の調合技術を応用。「祖父のクラフトマンシップを継承したい」と、日々レシピの改良に励み、理想の味を追求しています。
フードカート内には、コーラづくりに使用される各種スパイスがズラリ。その数、15種類以上にも上るのだとか!
シナモン、バニラビーンズ、コリアンダー、ナツメグがコーラのベースになるスパイスです。それに加えて、クローブやカルダモン、漢方の生薬などを使用して、独自のフレーバーを実現。
スパイスは、小林さん自らがすりつぶして、丁寧に焙煎したもの。熟成期間をふくめると、コーラの原液が完成するまでに1週間以上かかるといいます。
フードカートのカウンターには、丹精こめたコーラの原液がストックされています。物珍しさもあって、行き交う人々がひっきりなしにビンをのぞいていきます。
ボタニカルな風味がひろがる、独特な味わい
販売するのは、コーラのみ(1パック500円)。出店の際は、原液をパックに詰めて用意しています。注文が入ったら、氷を入れて――
続いて、炭酸水を注入します。
最後にレモンのスライスを入れたら出来あがり!提供時間は、注文から1~2分程度。目の前でつくられていくライブ感も楽しみの一つです。
コーラの原液と炭酸水のグラデーションがなんとも鮮やか。各種スパイスが形を残したまま入っているので、一般的なコーラとは一味ちがったビジュアルです。ストローで原液と炭酸水をしっかりまぜてから、さっそく一口…。
う~ん、スパイスのゆたかな風味が口いっぱいにひろがります♪お味は、普段飲み慣れているコーラに、ハーブ系のボタニカルな香味をプラスしたような感じ。各種スパイスが主張しすぎることなく、見事に調和しています。飲んだ後、柑橘系の後味が長く残り、ヤミツキになりそう。
くどさのない程よい甘さで、炭酸の刺激もやさしい。これなら、大人も子どもも美味しく飲めそうです。
「漢方やスパイスには、滋養強壮や美容効果があるとされています。エネルギーを充電したいときに、エナジードリンク感覚で飲んでみるのもオススメです」と、小林さん。
最近はメディアで取り上げられることも増え、伊良コーラ目当てにマーケットを訪れる訪日観光客も多いといいます。
今後は、パック以外に瓶詰めでの販売も予定しています。瓶詰めなら炭酸が抜けにくいので、自宅に持ち帰るだけでなく、おみやげとしても喜ばれそう。お酒で割ったりしてもいいですね。
さらに、冬用のホットコーラも試作中なのだとか。こちらは、ミルクやワインとのブレンドを検討しているそうで、今までのコーラにはない新感覚のフレーバーになることは間違いないでしょう。はたして、どんな味に仕上がるのか。あなた自身で確かめてみて!
伊良コーラ
住所:都内近郊のイベントにて出店
【1月の出店予定】1月20日(日) ファーマーズマーケット@UNU(表参道)
※出店イベントは公式ホームページで事前告知
営業時間:イベントによって異なる
定休日:月~金
最寄駅:表参道
取材・文/ねもと かなこ
写真/北原千恵美
※2019年1月8日時点の情報です。内容等は変更になる場合があります。
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