日常から離れることで、心のゆとりを取り戻す場所/「アール座読書館」

高円寺駅南口から3~4分ほど歩いた場所に、オープンしてから10年以上、多くの人から愛されているブックカフェがあります。今回は、“私語厳禁”という珍しいルールのある「アール座読書館」のレポートをお届けします。

2階にあがり扉を開けると、目の前に緑豊かな非日常空間が現れます。“森の中で読書”をコンセプトに、古い教会や小学校、童話に出てきた博物館などを参考にして創った空間なのだそう。

座席は全部で9席あり、それぞれに異なった趣きが楽しめます。

こちらは目の前にアクアリウムのある席。悠々と泳ぐ熱帯魚や、ゆらゆらと揺れる水草を眺めていると、少しずつ心がゆるんでいくのを感じます。

なんと、引き出しの中にこんなジオラマが隠された席も。実はすべての席にちょっとワクワクするような秘密が隠されています。席に座ったら引き出しの中をそっとのぞいてみてください。

店内には1,000冊ほどの蔵書もあり、自由に読むことができます。訪れた人が気軽に手に取れるよう、写真集や画集、詩集、短編集など、短時間で読みきれる本を中心に置いているのだそう。
手書きの良さを再確認、一人時間に没頭したい「お手紙セット」

同店では数々のドリンクとともに、「お手紙セット」(1,100円)という珍しいメニューも用意されています。
こちらは、好きなドリンク一杯に便箋や封筒、切手がセットになったもので、手紙を書くのがより楽しくなる、つけペンやシーリングスタンプなども同時に貸してもらえます。

ドリンクは、人気の「キャラメルバニラ」をチョイス。甘いスイーツのような香りにほっこりした気分に。ポットでたっぷりとサービスされるので、ゆっくりと楽しめるのもうれしいですね。

香りの良い紅茶に癒やされたところで、ペンを手に取ります。
筆記具は普段から使い慣れているものでも良いですが、せっかくなので「お手紙セット」で用意される羽根つきの「つけペン」を使ってみることに。
“私語厳禁”の静かな空間で、ペン先にインクをつけながら、手紙の送り相手に想いを馳せるのもなかなか楽しい時間です。

手紙を書き終わったら、便箋を封筒に入れ、シーリングワックスで封を閉じます。

封をしたい部分に溶かしたシーリングワックスをたらり。

最後の仕上げに、溶けたワックスの上からスタンプをポン! 1分くらいして固まったら、スタンプをゆっくり外します。

スタンプが外れたら完成! 自宅だとなかなか落ち着いて作業できませんが、ここにいると楽しむゆとりが持てるから不思議です。

書いた手紙は、店内のポストへ投函すれば発送してもらえます。手紙は送る側にとってももちろん良い機会になりますが、届いた相手にとってもうれしいサプライズになりそう。

ちなみに、フードメニューは3種類のスイーツが用意されています。こちらはそのうちの一つ、「ブラウニー」(220円)。
ほどよいサイズが読書のお供にピッタリ。“森の中”で好きな本を読みながら甘いものをいただけるなんて、癒やしの一人時間が過ごせそうです。
まとめ

実は同店の「おしゃべり禁止」というルールは、お客さんからの「心静かに落ちつける場所がほしい」という声が高まり、徹底するようになったそう。
一人で落ち着いた場所に身をおきたいな、と思ったらぜひ訪れてみてくださいね。
- アール座読書館
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所在地
東京都杉並区 高円寺南3-57-6 2F
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最寄駅
高円寺
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電話番号
03-3312-7941
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取材・文:CafeSnap なかくきくみこ
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※本記事は2022年06月13日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2018年07月13日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2022年06月13日に再公開しております。
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