せんべろブームの影響で、昼飲みができるお店は珍しくなくなってきました。しかし、大都会新宿のど真ん中には、なんと朝7時から気軽に飲めるお店があって、しかも女性に人気の高いタイ料理屋らしい!そんなウワサを聞いたら、お酒好きなら気になってしまいますよね。というわけで、一人でさくっと朝飲みを体験しに行ってみました!


本格タイ料理で朝7時から一人飲み!/モモタイ


※2018年7月末日にて、新宿三丁目のお店は閉店いたしました。

新宿三丁目駅からすぐ近くの雑居ビルの1階に、目的のお店「モモタイ」はあります。

初めての方は、「本当にこんな都会のど真ん中に、そんなに安くて、しかも朝から飲めるお店があるの?」と思うかもしれませんが、


新宿モモタイ 外観


間違いなく今、朝の7時すぎですが・・・うん、やってますね。

同店の営業時間ですが、夜はまた別のバーとして営業している関係で、なんと朝の7時〜18時まで(日曜は22時まで)!

ずいぶんと変則的な営業時間ですが、朝まで仕事でサクッと飲んで帰りたい、長距離バスで朝早くに到着してしまった・・・などの事情で(もしくは事情なんてなくとも)朝から飲みたいという界隈の方々に大人気のお店です。


新宿モモタイ 内観


入ってしまえばもう別世界です!

厨房側、壁側、2列のカウンターからなる店内。
窓がないこともあり、席についてしまえば、今が何時かなんてことは忘れてしまう、非日常の世界。

外からの人目を気にせず、朝からのんびり一人飲みが楽しめます。


新宿モモタイ 内観


さっそくメニューを見ていきましょう。


新宿モモタイ メニュー


まずはおつまみメニュー。

安い!日本のエスニック/アジア系のお店って、基本的にガッツリとしたごはんメニューがメインで、いわゆる大衆酒場とは違って、気軽な値段のおつまみがそろっていないことも多いんですが、こちらは違います!

どれもこれも本格的で魅力的なメニューの中、一番多い価格が「トムガイ/ゆで鶏のネギ油のせ」などの350円だし、最安は「えびせん」の100円! 「生春巻」は200円!

ここまでコスパが良くて朝からやっているお店、見たことありません・・・。


新宿モモタイ メニュー


こちらはごはんもの&ドリンクメニュー。

新宿という場所がら、昼食を食べに来る人も多いのでしょう。
手頃でそそられる品ぞろえには、つい「職場が近かったらあれこれ試してみたいなぁ」と思わされます。

そして注目すべきはその下、酒飲みの気持ちを完全にわかっている、タイ産に限らず幅広くリーズナブルにそろった、お酒のラインナップ!

これらが時間を問わずに頼めるんだから、休みの日には朝からだって飲みたいお酒好きにとっては夢のような話です。

では、まずは「シンハービール」(400円)と、「パネンガイ/鶏肉のレッドカレー炒め」(350円)からお願いします。


新宿モモタイ 鶏肉のレッドカレー炒め


きたー!禁断の、朝ビール&朝エスニック。

「鶏肉のレッドカレー炒め」と言いつつ、ソースがたっぷりで、これ、もはや普通にレッドカレーですよ!


新宿モモタイ 鶏肉のレッドカレー炒め


中にはやわらか〜い鶏肉がゴロゴロと。

ココナッツミルクの甘くクリーミーなコクと、スパイスの辛味。

そこらのタイ料理屋さんなら、これにライスが付いて1,000円以上でも不思議じゃないレベル。そのくらい、本格派で美味しく、満足度も高い一品です。

あ、いいことを思いついた!
このカレー、あとからのお楽しみのために、あんまり早く食べきらないようにしよっと・・・。


新宿モモタイ クルワンプルーン


タイではおなじみの、卓上の4種の調味料「クルワンプルーン」ももちろん常備。

辛味を足したければ粉唐辛子、酸味が欲しければお酢などで調整して、さらに自分好みの味付けにするのも楽しいんですよね。


新宿モモタイ トムヤムクンスープ


続いて「トムヤムクンスープ」がやって来ました。

しっかりと量があって、なんと200円!
トムヤムクンをこんな値段で出しているお店、ほかにあるのでしょうか・・・・?


新宿モモタイ トムヤムクンスープ


こちらもエビや肉団子などの具がゴロゴロ。

さっそくいただいてみると、ものすご〜く奥深い旨味と、爽快な酸味&辛味!

それに加えて、どこか奥ゆかしいような甘みも感じる、すごくやさしい味わい。 お、美味しすぎる〜。

「モモタイ」は、本場タイで修行をしたというオーナーの吉田桃子さんが、夜間にバー営業している店舗の空いている時間帯を使って始められたお店。

日本人シェフならではのバランス感覚が、どの料理にも生かされているということでしょう。

こうなってくるともう、朝だろうがなんだろうが関係ない! 「ハイサワー パクチーレモン」(600円/ダブルサイズ)をお願いします!


新宿モモタイ ハイサワー パクチーレモン


こちら、おなじみのハイサワー社が昨年発売したパクチー味の新商品。

ただでさえかなりしっかりとしたパクチー風味が特徴なんですが、


新宿モモタイ ハイサワー パクチーレモン


さらに、フレッシュなパクチーのトッピング!

タイ料理に合わないはずがありません。
もはや時間どころか、ここが日本であることも忘れてトリップ気分〜!


新宿モモタイ ナンプリック


軽めのおつまみもあります。

「ナンプリック/エビみそきゅうり」(350円)は、濃厚なエビの風味に生姜やスパイスの風味がピリリと効いた、エキゾチックなメニュー。

いわゆるタイ版の「もろきゅう」といいますか、ちびちびやっていれば延々とお酒が飲めてしまう、酒飲みにはありがた~い一品です。

てな具合に飲んでいると、かなりいい感じに酔いが回ってきました。 結構飲んで食べてしまったけど、最後はやっぱり「タイ飯」で締めたい。

そんな時にうれしいのが、「ガパオ」「カオマンガイ」「グリーンカレー」各種のミニサイズ、各380円。

いや~、酒飲みだけでなく、少量でいろいろ頼みたい一人飲みにも、本当にやさしいお店ですね!

というわけで、とろ〜り半熟目玉焼きがうれしい、


新宿モモタイ ミニガパオ


「ミニガパオ」到着。

あぁ~、立ち上る湯気に漂う、ひき肉とナンプラーの香りが食欲をそそる!

サクっと玉子を崩し、具と米を適度に混ぜ合わせ、そこに卓上の唐辛子をひとふり。


新宿モモタイ ミニガパオ


問答無用でうますぎる〜!

絶妙に味付けされたひき肉と、まろやかな半熟玉子が、白いごはんと絡まって・・・。

思わず魂が抜けてしまいそうな美味しさのこのガパオ、ミニとはいえけっこうな食べ応えがあって、この値段。天国ですかここは。

おっとそうそう!さっき言ってたお楽しみってのがこれですよ!


新宿モモタイ ミニガパオ


とっておいた「鶏肉のレッドカレー炒め」ミーツ、白いごはん!これまた間違いない美味しさ!

あまりにいい気分なもので、最後にもう一杯、自家製の「コーヒー焼酎」(400円)を追加して、この時間を名残惜しみます。


新宿モモタイ コーヒー焼酎


甘みすら感じさせるコーヒーの香りが上品な一杯。

まったりと飲んでお会計をお願いし、外に出ると、時間はまだ9時前。不思議な朝飲みの余韻とともに、朝の新宿を眺める気分もなかなかのものです。

時間に余裕のある朝飲みなら、飲み終わってからどこかへ出掛けたり、家に帰ってのんびりしたりと自由自在。

たまにはこんなお店から、1日をスタートさせてみては?


モモタイ
住所:東京都新宿区新宿3-8-2 クロスビル 1F
電話番号:080-1397-6798
営業時間:7:00~18:00(日曜22:00まで)
定休日:なし
最寄駅:新宿/新宿三丁目




パリッコ

◆取材・執筆/パリッコ

DJ・トラックメイカー/漫画家・イラストレーター/酒場ライター。
酒カルチャー雑誌『酒場人』の監修をはじめ、さまざまなメディアで酒と酒場に関する記事を執筆中。

オフィシャルサイト: http://www.lbt-web.com/paricco/
Twitter:@paricco



※メニュー・内容は、2018年3月16日時点の情報です。価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※価格は税込み表示です。



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※本記事内の情報は2018年03月16日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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