Lets ENJOY INTERVIEW vol.30



「優しくて包容力のある、島 左近さんみたいな人がタイプです」

有村架純さん



―人気ドラマや話題の映画に立て続けに出演し、大忙しの有村架純さん。たまの休日は、友達とのおでかけが定番。

「ショッピングや食事をするために、表参道や渋谷、代官山あたりに出かけることが多いです。周りを気にかけて歩くと実は緑が多くて、癒やされるんですよ」


―おでかけ先で、特に楽しみなのが食事なのだとか。

「食べることが好きなんです。特に和食が好きで、その中でもお寿司は大好物! 大きなお仕事を無事に終えたときや疲れているときなど、自分自身へのご褒美やエナジーチャージ的な意味合いを込めて、食べに行くことが多いです。
ウニやトロも美味しいですが、それよりもサーモンと玉子が大好きでそればかり食べています。一緒に行く人からは安上がりでいいねってよく言われます(笑)」


―最近は、一人を楽しむ“ソロ活”がブーム。一人で出かけることは?

「出身の兵庫県から上京したばかりの頃は、浅草に毎週のように一人で通っていました。地元にいるときによく遊びに行っていた京都と、下町感や昔ながらの佇まいがすごく似ていたんです。懐かしさみたいなものもあって、とても居心地が良くて。
故郷が恋しくなったときは、いつも浅草に足を運んでいました。最近は近くに東京スカイツリー®などができて、すごく発展していますけど、昔ながらの独特の優しい空気は、ずっと残してほしいと思います」


―またこの夏の話題作『関ヶ原』に出演する有村さん。岡田准一さんをはじめ、豪華な男性陣との共演となるが、プライベートで一緒におでかけするなら、誰なのかを尋ねると…?

「平岳大さんが演じる、島 左近さんみたいな人がいいかな。あんなに不器用な(石田)三成さんを支えられるのは、左近さんしかいないと思いますし、何より優しくて包容力がある部分にも惹かれますね。一番好きなタイプです」


―もうすぐ季節は行楽の秋。この秋にプライベートでやりたいことは?

「ちょうど朝ドラが終わって精神的にもすごく解放されていると思うので、今まで気になっていてできなかったことを全部やりたいです。まず英会話や茶道、お料理など習い事教室に通って、あと思い切って、北欧へ旅行したいですね。
北欧は、雑貨や服などすごくカラフルでかわいいものがたくさんあるので、そういうものを見ているだけでもすごく幸せな気持ちになりますし、いろいろな人との出会いもあると思うので、これは実現させたいです」




「忍びとして生きる、初芽の心の機微を表現するのが大変でしたが、やり甲斐がありました」

有村架純さん



―「関ヶ原の合戦」は、これまでドラマなどで何度も取り上げられてきた史実だが、戦いそのものを真正面から描いたのは日本の映画史上、今作『関ヶ原』が初めて。また有村さんにとっては女優人生で初の本格時代劇となる。

「お話をいただいたときは最初に喜びが爆発して、そのあとすぐに不安がこみ上げてきました(笑)。しかもこんなにも早いタイミングで、憧れの原田(眞人)監督の作品に出させていただけるとは思っていなかったので驚きました」


―何もかもが初めてということもあり、大変なことが多かったそう。

「まず台本に書かれている言葉の意味や読み方などを全部調べつつ解釈することから始めて、いつも以上に読み込みました。あと基本的な歴史の勉強もしました。事前にいただいた文献や自分で集めた資料を参考に、関ヶ原の合戦は何をきっかけに起きて、誰がどのように関わっていたのかを調べたり」


―また、有村さんが演じる初芽は、石田三成(岡田准一)側に属する伊賀の忍び(忍者)なだけに、激しいアクションシーンも盛りだくさん。

「この作品の撮影直前まで、別の映画の撮影で地方にいたので、殺陣の先生に現地まで来ていただき、マンツーマンで教えてもらいました。本当に限られた少ない時間の中での練習だったので大変で。劇中ではなるべく俊敏に動くことを心がけました」


―さらに、初芽を演じる際の役作りにも苦心したという。

「彼女は人生のほとんどを伊賀の忍びとして過ごしているので、自分の意思は持たず他人へも情を抱かない、任務のためならいつ死んでもいいという考えが当たり前の人。女性としてはすごく切ないですが、初芽はそう生きてきて。
でも三成さんに出会い、惹かれたことで、いつしか死にたくない、この人と一緒にいたいと思うようになったんですけど、でも忍びとしての自分も忘れちゃいけないっていう葛藤もあっただろうし。そういう初芽の繊細な感情を表現することが、すごく難しかったですね」


―幸いだったのが、相手役の岡田准一さんと適度な距離感を保てたことだそう。

「お話はさせていただきましたが、お互いの役柄的なこともあり、そこまで深入りせず上手に線引きをしてくださって、ありがたかったです。私も初芽として現場にいたいと思っていたので、カメラの回っていないときでも陰からそっと岡田さんを見ていました。撮影期間中に一度だけ、原田監督を交えてお食事をご一緒させていただいたのも思い出深いです」


―本作に関わったことで、時代劇に対する考えが変わったという。

「言葉使いや所作など、芸能を含めて日本の伝統は素晴らしいということを再認識しました。日本の歴史に触れるということは、日本人として大事なことだなと。私は茶道や書道に興味があるので、今後、挑戦していこうと思いました」


―作品自体は大満足であるという有村さんだが、一つだけ不満があったとか。

「現場は常に緊張感があって、いろいろなところで怒号が飛び交うような戦場だったんです。監督も方々で怒鳴ったりしていたのですが、私は運良く(?)、特に何も言われずに終わってしまったので、何かもうちょっと言って欲しかったなっていう思いは少しだけあります(笑)」



photo:Mariko Tosa、stylist:Yumiko Segawa、hair&make up:Izumi Omagari、text:Kei Osawa
衣装協力:キュベ(TEL 048-256-7071)




PROFILE&INFOMATION

有村架純(ありむら・かすみ)

1993年2月13日生まれ。兵庫県出身。
2010年『ハガネの女』でドラマ初出演を果たすと、2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で大ブレイク。2015年には主演映画『ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞。昨年末には第67回NHK紅白歌合戦の紅組司会者に起用されるなど、今や国民的女優として活躍。



映画『関ヶ原』

映画『関ヶ原』

司馬遼太郎原作、累計部数620万部超の“国民的ベストセラー”初の完全映画化。「愛」と「正義」を貫き通す“純粋すぎる武将”石田三成(岡田准一)と野望に燃える徳川家康(役所広司)の戦いが幕を開ける。8月26日(土)より全国ロードショー。出演:岡田准一、有村架純、平 岳大、東出昌大/役所広司 ほか 配給:東宝=アスミック・エース

©2017「関ヶ原」製作委員会





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表参道ヒルズ

表参道を代表するランドマーク。海外ブランドの日本1号店など、洗練された約100店を揃え、流行の最先端を発信し続けている。


表参道ヒルズ

最寄駅:原宿/明治神宮前〈原宿〉/表参道
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東京スカイツリー(R)

(C)TOKYO-SKYTREE

世界一の高さを誇る観光タワー。その高さから東京の名所を一望でき、レストランやショップなども充実。


東京スカイツリー(R)

最寄駅:とうきょうスカイツリー/押上〈スカイツリー前〉
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