英語曲の自己ベスト更新へ

高円寺のカラオケ館である。


その日、私は疲れていた。いろいろ心配事に気持ちをやられていた。いきなり元気一杯の曲を歌う気になれず、というか、そもそもあまり歌うような気持ちでもなくて(じゃあなんでカラオケに入ったんだ)、とりあえず小さな声でも歌えるものを入れてみた。ささやくように歌う、EGO-WRAPPIN’の隠れた名曲「満ち汐のロマンス」。


声を出したら少し歌う気になってきました。癒されたい。自分の歌で癒されるなんて、どんだけナルシストかと思うけれども、実際、好きな歌を歌って力を発散することで気持ちは落ちつくのだ。


だから、Charaがいいね。


「だから」っていう論理展開は私にしか分からないけど、Charaほど私が全力で歌えるミュージシャンはいない。ものまねを越えて全力でCharaになりきる「マイチャラ」、これは「マイ・チャラ療法」として私にとってはヒーリング効果があるのです。副作用として「呼吸困難」「めまい」「喉の不調」などが生じるけどそれはしょうがない。


ということで、Charaの曲を五十音順に見て、歌いたいものを片っ端から入れていきました。一人カラオケのいいところは、みんなが知ってる曲を入れなくていいところなのだ。


まず「ア」から始まって、ROLLYも参加している「愛の自爆装置」。最初は座って控えめのボリュームで歌ってたけど、ROLLYの部分でちゃんと声を変えたりしたらなんだか元気になってきた。


「あれはね」。Charaでも歌ったことのない歌だけど、とてもいい。自分の中で盛り上がってきました。「いや」。もう全力の気分になったので、ソファーの上に立ちあがって、いちばん発散できる「いやー!」のところで絶叫したら、声が裏返るという失態。不発だからすぐさまもう一度「いや」を入れる。


「いや」をもう1回やるまでに、さっきまとめて入れてしまった、歌えるかどうか分かんない歌もガンガン消化(唱歌)。全部大好きな歌。「光と私」はよく歌うけど、サビがけっこうきつく、体を動かしながら声を振り絞って歌うから息が足りなくなっていつもふらつくのである。これが先ほどのマイ・チャラ療法の副作用である。


そんなこんなで「いや」の2回目が来たので、さっき不発だった「いやー!」をカラオケの部屋の壁に向かって絶叫したところで満足して中断。人に見られたら心配される姿である。


あ、CharaといえばYEN TOWN BANDも歌わなきゃ!と、また「Swallowtail Butterfly」ではないアルバム曲ばかり入れてしまったんですが、残念ながら2曲で時間が来てしまいました。


英語曲を自己ベストの発音で歌って、さっき歌う気が起きなかった気持ちなんか忘れてしまった。なんならちょっと延長したかった。一人カラオケはストレス発散というより癒やしなのだ。

本日のセットリスト

1 満ち汐のロマンス EGO WRAPPIN’

2 愛の自爆装置 Chara

3 あれはね Chara

4 いや Chara

5 Sweet Chara

6 スカート Chara

7 ため息の実 Chara

8 70%-夕暮れのうた Chara

9 光と私 Chara

10 いや(2回目、中断) Chara

11 Sunday Park YEN TOWN BAND

12 She don't care YEN TOWN BAND

今回のひとこと

ほぼ同じアーティストだけで歌いきるパターンの一人カラオケ、わりとヒトカラ界では王道のようですが、私は今回が初めてかもしれません。

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※本記事内の情報は2015年09月26日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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