旨み、酸味、辛味…。複雑な味が混ざり合うおいしさ

▲「án di(アンディー)」の「バインミー」(350円~)。肉や魚、野菜がたっぷりで、これひとつでバランスのよい食事が完成

▲「án di(アンディー)」の「バインミー」(350円~)。肉や魚、野菜がたっぷりで、これひとつでバランスのよい食事が完成

いつの時代も女性は、おいしくてヘルシーな食べ物が大好きだ。ヘルシー、という言葉は非常に広義で、カロリーが低い、野菜がたっぷり、塩分控えめなど様々な解釈をもつが、昨今の女性が求めているのは、お肉や野菜、炭水化物がバランスよくとれる食事のことだと思う。しかも、多忙な日常生活の中で手軽に食べられれば最高だ。

▲「án di(アンディー)」では、注文ごとにパンを焼き、自家製の具をはさんで作ってくれる

▲「án di(アンディー)」では、注文ごとにパンを焼き、自家製の具をはさんで作ってくれる

そんなワガママな願いを叶えてくれる理想的!?な食べ物が、ベトナム生まれのサンドイッチ「バインミー」。バインミーとは、ベトナム語でサンドイッチのこと。やわらかいフランスパンに、チキンやビーフ、魚などのメイン食材と、甘酢浸けの野菜、キュウリやパクチーなどのフレッシュな野菜をはさんだもので、ベトナムではポピュラーな屋台フードとして定着している。

▲祖師ヶ谷大蔵駅からは徒歩10分ほど。成育医療センターの向かいにあり、アクセスにはバスが便利

▲祖師ヶ谷大蔵駅からは徒歩10分ほど。成育医療センターの向かいにあり、アクセスにはバスが便利

そんなバインミーを気軽に味わえるのが、祖師ヶ谷大蔵のベトナムカフェ「án di(アンディー)」。笑顔がキュートな店主の島田敬子さんは、ワーキングホリデーで海外を旅する中でベトナム料理の魅力にハマってしまったそう。とりわけ島田さんが現地で食べて衝撃を受けたのが、バインミーだった。

▲2階にあるイートインスペースは8席。カウンター席や小さなテーブル席があり、ソロにもやさしい

▲2階にあるイートインスペースは8席。カウンター席や小さなテーブル席があり、ソロにもやさしい

「初めて食べたのは、確か15年くらい前。当時は日本ではベトナム料理というと生春巻きくらいしか知られていなくて、日本でも絶対に人気が出るだろうと感じました」と島田さん。フリーのフードコーディネーターとして活躍するかたわら、何度もベトナムに足を運んで現地の料理を学び、2013年10月、念願のバインミー専門店を開業した。

▲「魚とトマト」(550円)。オリエンタルな味わいがクセになる

▲「魚とトマト」(550円)。オリエンタルな味わいがクセになる

「án di(アンディー)」のバインミーは、レギュラーサイズの定番4品と、細長いパンを使った2品、季節限定や日替わりのバインミーで常時8~10品。なかでもイチオシは、ピリ辛のサバのトマトソース煮をはさんだ「魚とトマト」(550円)。パンにサバ!?という意外な組合せに驚くが、これが何とも旨い。サバは、水煮をベトナムの調味料「ヌクマム」や赤唐辛子をきかせた自家製トマトソースで煮込んでおり、ピリッと刺激的な味わい。甘酢浸けの大根と人参のシャキシャキとした食感とフルーティーな酸味、パクチーの香りが混ざり合い、複雑な旨みを生み出す。

▲「ペッパージンジャーチキン」(550円)。ベトナム産胡椒をきかせたスパイシーな味わい

▲「ペッパージンジャーチキン」(550円)。ベトナム産胡椒をきかせたスパイシーな味わい

定番商品のひとつ、「ペッパージンジャーチキン」は、鶏モモ肉をヌクマムやベトナム産黒胡椒、生姜、砂糖などでマリネし、オーブンで焼き上げてサンド。粗挽きの黒コショウがしっかりと効いた大人の味わいだ。

▲「緑豆あんバター」(350円)。三温糖で炊いた緑豆あんはほっくりとした甘さ。レギュラーよりも細長いパンは、パリッと香ばしさが際立つ

▲「緑豆あんバター」(350円)。三温糖で炊いた緑豆あんはほっくりとした甘さ。レギュラーよりも細長いパンは、パリッと香ばしさが際立つ

定番のバインミーは他に「ビーフとレモングラス」、「ハムと自家製レバパテ」があり、いずれもベトナムではポピュラーな具の組合せ。これら本場流のオーソドックスなバインミーに加え、「緑豆あんバター」などのスイーツ系や、「ベトナムカレーバインミー」など島田さんオリジナルのバインミーもあり、個性豊かな味を楽しめるのが魅力だ。



「本場のバインミーは、バイクで買いに来て、その場でも食べられるようなライトな食べ物。だから、パンがすごく軽いんです。その味を再現したくて、試作を重ねてオリジナルのパンを作ってもらいました」と島田さん。ふんわりとしてサクッと歯切れがよく、フランスパンとも違った独特の食感だ。

▲「ベトナムコーヒー」(350円)と、「アーティチョーク茶」(250円)

▲「ベトナムコーヒー」(350円)と、「アーティチョーク茶」(250円)

店はテイクアウトが中心だが、2階のカフェではセルフサービスで食べることも可能。そして、バインミーと一緒にぜひ堪能してほしいのが、ベトナムのドリンク。専用のフィルターで抽出した濃厚なコーヒーにコンデンスミルクを加えて飲む「ベトナムコーヒー」や、美容効果があるとも言われる「蓮茶」、珍しい「アーティチョーク茶」など、どれもバインミーと相性抜群だ。

▲アーティチョーク茶は、現地では蕾を乾燥させたものやティーパックで売られている。ベトナムコーヒーは、高品質な「KUKU COFFEE」の豆を使用

▲アーティチョーク茶は、現地では蕾を乾燥させたものやティーパックで売られている。ベトナムコーヒーは、高品質な「KUKU COFFEE」の豆を使用

とりわけ筆者のおすすめは、ベトナムコーヒー。エスプレッソのような苦味とチョコレートのような甘みがあり、普通のコーヒーにはないコクのある味わいがバインミーとも最高に合う。またアーティチョーク茶は女性にやさしいノンカフェイン。青臭いのかと思いきや食事の邪魔をしないすっきりとした味わいで、島田さんも常飲しているのだとか。

▲バナナケーキや米粉のウエハースなどの焼き菓子も。ベトナムコーヒーと一緒にぜひ。

▲バナナケーキや米粉のウエハースなどの焼き菓子も。ベトナムコーヒーと一緒にぜひ。

最後に、最寄り駅からは少し離れたこの場所を選んだ理由を尋ねると、「最初はもっと都心で探していたんですけど…。都会のビル群に比べてここは目の前に病院があって緑が豊富ですし、1軒家の物件だったのもいいなと思いました」との返事が返ってきた。近くにはNHKや砧スタジオ、砧公園などもあり、テイクアウトで楽しむ常連客も多いそうだ。

▲快活な笑顔が素敵な、店主の島田敬子さん。つい最近もベトナムに行き、現地の食事情を勉強してきたそう。

▲快活な笑顔が素敵な、店主の島田敬子さん。つい最近もベトナムに行き、現地の食事情を勉強してきたそう。

本場のバインミーやベトナムコーヒーを気軽に楽しめる店は日本ではまだ数少ないが、一度食べるとハマること間違いなし。まだ食べたことのない人も、バインミーファンの人も、ぜひ訪れてほしい。

án di(アンディー)を楽しむための3か条

その1 胡椒がきいたチキンや、自家製のレバパテなどフィリングはすべて手づくり。ベトナムらしさを味わいたいなら、ぜひ「魚とトマト」を!

その2 チョコレートのようにコク深いベトナムコーヒーや、珍しいアーティチョーク茶などのベトナムドリンクもおすすめ。

その3 テイクアウトして砧公園でピクニックもよし、2階のカフェでまったりもよし。ソロ活をその日の気分で楽しんで。

an di


電話 03-3417-3399

住所 東京都世田谷区砧3-4-2

最寄り駅 祖師ヶ谷大蔵

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※本記事は2015年08月29日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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