野草愛好家ののんさんが「真夏でも自然を楽しめる水の楽園はココ!」をナビゲート!

東京都心・池袋から電車で18分、東京都東久留米市にある落合川。

東久留米には、平成の名水百選にも選ばれた「落合川と南沢湧水群」があるそうだ。

 

東京都なのに名水百選?東京都なのに湧水が飲めるの?と訝しみながら降り立ったのは東久留米駅。

▲東京都心・池袋から電車で18分、東久留米駅。
タモ網を持っていこう!

▲東京都心・池袋から電車で18分、東久留米駅。
タモ網を持っていこう!

東久留米の湧き水案内人こと竹内秀夫さんにご案内をお願いし、地元民ならではの東久留米の魅力をたっぷりご紹介いただきました。

ポイント:湧水が育む驚きの「川文化」を体感しよう!

東京都東久留米市を流れる落合川流域の湧水群は、東京都でも屈指の湧水量を誇ります。

 

東久留米駅から徒歩で行ける範囲に湧水があるというところもおススメのポイント。

 

川の脇に遊歩道があり、途中には川に降りられる階段などもありました。

驚いたのは、たくさんの子どもたちが川に入って遊んでいること。

▲地元の子どもたちは落合川で遊ぶ

▲地元の子どもたちは落合川で遊ぶ

▲大人も子どもも川の中へ・・・

▲大人も子どもも川の中へ・・・

川の水は16度〜17度くらいで安定していて、夏は冷たくて、冬はぬるく感じるそうです。

水深が浅く、穏やかな流れなので、子どもでも安心して遊べそうです。

豊富な湧水で、真夏でも足をつけると冷たい水、そして涼しい風を堪能できます。

東京都で水質が良い川は他にもありますが、東久留米市の落合川は住宅地の中にあり、地元の住民と落合川の素晴らしい関係性を堪能できる場所でもあります。

 

ポイント:川の生き物が観察できる

▲タモ網で川の生き物を捕まえてみよう

▲タモ網で川の生き物を捕まえてみよう

一時は生活排水が流れ、汚れてしまった時期もありましたが、現在は清流を取り戻しており、ホトケドジョウ、アブラハヤ、ムサシノジュズカケハゼ、シマドジョウなど湧水の礫の河床に生息する魚たちが見られ、野鳥のカワセミもよくいるそうです。

 

▲何か見つけたようです

▲何か見つけたようです

▲何を捕まえたのかな?

▲何を捕まえたのかな?

落合川には、東京都では準絶滅危惧種のナガエミクリ、タコノアシ、ミズニラなどが生育しています。

 

▲落合川には在来の水草も多く生きている

▲落合川には在来の水草も多く生きている

▲沈水植物などが茂る緩やかな流れに生息するハグロトンボも

▲沈水植物などが茂る緩やかな流れに生息するハグロトンボも

▲たくさんの生き物が育まれる清流

▲たくさんの生き物が育まれる清流

ポイント:東久留米の魅力にハマり、湧水案内人になった人の話

そもそも、なぜ東久留米で湧き水案内人をしようと思ったのか、竹内秀夫さん(ヒデさん)に話を伺いました。

 

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のん:ヒデさんのご出身は神奈川県横浜市と伺いましたが、なぜ東久留米で湧き水案内人をしようと思ったんですか?

 

ヒデさん:元々、川が好きで、東久留米に来た時に「ここだ!」とピンときて、夫婦で移住しました。

 

結婚したときに、ちょうど東日本大震災が起こったんです。


そのとき、日本は自粛モードで、遊びとか旅行とかも行きにくい雰囲気もあって、私たちは新婚旅行をしなかったんですよ。

ちょっと落ち着いてきたころに、日本が大変な状況だから、まぁ国内でお金を使おうということで、縄文杉を見に行こうと屋久島にいったんです。

道案内をしてくれるガイドさんに頼んで、一泊二日で縄文杉を見に行きました。

 

そのガイドさんというのが、とても素敵な人で、自然のことに精通しているような人でした。

ただ歩いているだけじゃなく、昆虫が好きで、小さな虫とかも観察しながら歩くのが本当に楽しかったですよ。

 

そのガイドさんが縄文杉までの道をゴミを拾いながら歩いていたんです。

ガイドだから私たちの分の食糧とかの荷物も持ってたんですよ。

とても大きいリュックサックで、重たかったと思うんですけど・・・さらにゴミも拾ってたんです。

行きはガイドさんがゴミを拾っているのを見ているだけだったんですが、帰り道はわたしたちもゴミを拾いながら歩くようになった。

 

それがきっかけで、地元の東久留米でもゴミ拾いを始めたんです。

東久留米の自然に惚れこんでいたのもあり、ゴミ拾いをして少しでも地域に貢献できればと思って。

 

しばらく一人でゴミ拾いをしていました。

すると、ある日、他にもゴミ拾いをしている「東久留米川クラブ」というグループと出会いました。

それが「川塾」という子どもたちに自然観察会をしているグループでした。

 

 

▲東久留米川クラブ(通称:川塾)ののぼり

▲東久留米川クラブ(通称:川塾)ののぼり

子どもの自然体験は本当に大切だと思っています。

子どもにとって、もちろん大人にとっても、自然には“はじめて”の体験がいっぱい詰まってるんですよ。

 

でね、伝わらなくていいんです、自然体験って。

こちらから伝えるんじゃなくて、自分で感じ取ってもらえればいいんだと思ってます。

 

 

現在は、清流と緑地のある東久留米の自然にどっぷりとハマっています。

 

のん「竹内さんにとって、自然観察会ってなんでしょうか?」

 

竹内さん「一生ものの、ライフワークです」


ライフワークとは、 ひとことで言うと「人生をかけてする仕事」のこと。

平日は会社員として働く竹内さんですが、土日は地域密着型の湧き水案内人。

一度しかない人生、情熱を持って心の底からやりたいと思えることに出会えた竹内さん、生き生きとお話ししてくださるのが印象的でした。

 

竹内さんの “ ライフワーク ”を、心から応援しています!

 

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都心の川は三面コンクリートになっていて、生物にとって住みにくい環境ですが、東久留米にある落合川は、湧水が育む水草、魚、昆虫など、東京で生物多様性を感じられる唯一無二の河川です。

 

都心の多くの湧水がコンクリート護岸になったり、暗渠化している中で、とても貴重な原風景が東久留米にはありました。

 

東京都心、池袋から電車でわずか18分。

その街には清流・落合川とともに暮らす人々がいます。

 

落合川いこいの水辺
  • 所在地

    東京都東久留米市南沢 1-15

  • 最寄駅

    東久留米

  • 電話番号

    042-470-7708

  • 備考

    南沢湧水群 (東久留米駅から徒歩15分ほど)


    協力 

    竹内秀夫さん

    東久留米川クラブ(川塾)、東久留米自然ふれあいボランティア、埼玉県南部漁協朝霞支部、日本自然保護協会 自然観察指導員、シェアリングネイチャー協会公認ネイチャーゲームリーダー、トトロの森ガイドなどの多岐に渡る活動をされています。

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