年200杯のラーメンを食べるラーメンインタビュアーがナビゲート!

こんにちは、ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。会社員として働きながら東京都内を中心に年間約200杯以上のラーメンを食べ歩き、作り手の人柄や想いを伝える「ラーメンインタビュアー」として活動しています。


今回は「都内で“美しくて美味しい”醤油ラーメンを食べるならココ!」というお店をご紹介します。

閑静な住宅街のスタイリッシュなラーメン店/Ramen Break Beats

麺線が美しい!祐天寺「Ramen Break Beats」ラーメンインタビュアー岡崎美玖のイチ推し。_900358

今回ご紹介するのは、祐天寺駅から徒歩15分ほどの場所にある「Ramen Break Beats(ラーメン ブレイク ビーツ)」


2022年にオープンするや否や、瞬く間にラーメン好きの話題を席巻し、行列のため記帳制を導入するほどの人気に。開店してまだ1年半ほどですが、新宿御苑前に2号店「Ramen Afro Beats」もオープンし、まさに今目が離せない注目店です。


ちなみに記帳は空いている好きな時間に自分の名前を書けばOK。9時30分ごろには記帳が始まり、平日や雨の日は14時くらいまで、週末になると開始20分くらいで終了することもある盛況ぶりです。

 

こちらの店主・柳瀬さんは、カナダ帰りの元DJという異色の経歴の持ち主。カナダ在住時は、平日はイタリアンやフレンチなどの料理人、週末はDJと、二足のわらじを履きながら生活をしていました。


しかしコロナ禍のロックダウンで仕事ができなくなってしまい、兼ねてより興味があったというラーメン作りに挑戦。パスタの製麺方法をヒントに、自宅で製麺を始めたところラーメンの奥深さに魅了され、帰国してラーメン店をオープンするに至ったのだそうです。

麺線が美しい!祐天寺「Ramen Break Beats」ラーメンインタビュアー岡崎美玖のイチ推し。_900359

そんな同店でぜひ食べていただきたいのが、看板メニューの「特上醤油らぁ麺」(1,800円)


柳瀬店主の地元・九州の食材を可能な限り使用した一杯です。上には、焼豚(3種)、ワンタン、メンマ、フライドえのき、ネギが美しくトッピングされています。

▲どんぶりの真ん中に置かれているのが「フライドえのき」

▲どんぶりの真ん中に置かれているのが「フライドえのき」

具材のなかでも注目していただきたいのが「特上醤油らぁ麺」にのみ入る“フライドえのき”。筆者が食べ歩きをしている中でも初めての出合いでした。一口食べてみると、サクッと歯切れがよく、香ばしさが鼻を抜けてなんとも美味しい

 

「エリンギやしめじ、ブラウンマッシュルームなど数多くのキノコで試作したのですが、えのきが一番バチッとはまったんです」という、柳瀬店主のこだわりが光る具材の一つです。 

麺線が美しい!祐天寺「Ramen Break Beats」ラーメンインタビュアー岡崎美玖のイチ推し。_900361

九州の名地鶏「天草大王」と「博多地鶏」の2種をベースに炊きあげられたスープと、福岡県の「北伊醤油」を中心に5種類の醤油を丁寧に火入れして作られる醤油ダレ。


両者をまぜあわせて作ったスープは、キレとやさしさの絶妙なバランスが心地良く、とてもまろやかな口当たり。思わず舌鼓を打ってしまいます。 

麺線が美しい!祐天寺「Ramen Break Beats」ラーメンインタビュアー岡崎美玖のイチ推し。_900362

箸を入れることすら躊躇してしまうほど、“美しすぎる麺線”にもご注目を!


こちらは柳瀬さんがカナダに在住していたころから憧れだったという、つつじヶ丘のラーメン店「柴崎亭」さんへのリスペクトを感じます。


柳瀬さんは、この麺線を整えるために麺を茹でる鍋を2つ用意するなど、手間をかけているそう。なぜそこまでこだわるのでしょうか。

▲茹でた麺を大きな鍋に移し、麺を泳がせながら平ざるで麺線を整えていく

▲茹でた麺を大きな鍋に移し、麺を泳がせながら平ざるで麺線を整えていく

麺線を整える理由の一つに、スープが濁らないという利点があります。そのため、きれいに透き通った茶色のスープを美しく魅せ、なおかつスープの味そのままを楽しんでもらえるんです。なのでまずはスープだけで味わってもらい、そのあとに麺を食べてみてほしいです」(柳瀬さん)


なるほど、美しいビジュアルができあがるまでの背景には、 “美味しく食べてもらうための工夫”があったのですね!


実際に食べてみると、ちゅるっとした唇触りで喉越しがよく、まろやかなスープの美味しさをより際立たせてくれます。

▲店主の柳瀬さん(左)と筆者(右)

▲店主の柳瀬さん(左)と筆者(右)

「今後はまったく同じ味ということではなく、Ramen Break Beatsと同じくらいこだわった、異なるジャンルのラーメン店を展開していきたいと思っています。レシピももちろん一から作らないといけないですが、その方が自分も楽しいので」(柳瀬さん)

 

独自路線を走りながら、唯一無二の美しく美味しい醤油ラーメンが味わえる「Ramen Break Beats」。ぜひ訪れてみてくださいね。

Ramen Break Beats
  • 所在地

    東京都目黒区目黒 目黒4-21-19 アイビーハイツ 1F

  • 最寄駅

    祐天寺

  • 備考

    電話番号:非公開(問い合わせはSNSかメールまで)

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年05月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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