年間100以上のアートに触れる週末アート三昧のライター・moeneがナビゲート!
こんにちは。小室世代OLライターのmoeneです。平日は仕事をバリバリこなし、お休みの日は日本全国の美術館や建築巡りに出かけ、きれいなものに触れて心を満たしてます。私にとってアートはガソリンです。
今回は、「写実絵画を見るならココ!」という美術館をご紹介します。レッツエンジョイ、アート!
絵画鑑賞に最適な設備を備えた最新鋭の美術館で、写実絵画を堪能/ホキ美術館
ホキ美術館は、写実絵画を専門に展示する日本唯一の美術館。東京から電車とバスで約70分、千葉市最大級の公園「昭和の森」に隣接する緑豊かな美術館です。
2010年11月に写実絵画コレクションのために設計。建築もまた魅力的で、入口はコンクリート打ちっぱなしでシンプルモダンな印象ですが、入口の後ろに回ると建物の一部が浮いているような構造に!デコボコのダンジョン感が面白く、外観だけでも何枚も写真に収めたくなります。
この建物は、2011年日本建築大賞をはじめ、千葉県建築文化賞、千葉市都市文化賞などを受賞。中に入る前からワクワクしてきます!
内部は、地上1階~地下2階に3層の長い回廊を重ねたギャラリーになっています。
鑑賞に集中できるよう展示室のピクチャーレールをなくし、LEDとハロゲンの照明は天井に埋め込まれています。さらに床には長時間の鑑賞に疲れないゴム素材を採用するなど、絵画鑑賞に最適な設備を備えた最新鋭の美術館で、絵に向き合い写実の美の世界を堪能できます。
作品鑑賞にも良い環境がそろっているんですね。
これが絵画?!写真のように描く写実画家の技術に圧倒される
写実絵画とは画家が見たままにその存在を描いた絵画作品。1年に数点しか描くことができないほど、画家が時間をかけて1枚の絵と向き合い、コツコツと緻密につくりあげます。
ホキ美術館では創設者である保木将夫氏が収集した写実絵画作品約500点を所蔵しており、ほとんどが日本の現役作家の作品で、ホキ美術館のための描きおろしも多数あります。
貴重な所蔵作品は人物に始まり、静物、風景など内容は様々です。
計500mにわたる回廊型ギャラリーには、写実絵画の第一人者である作家・森本草介の日本最大のコレクション36点をはじめ、写実絵画の代表的作家・野田弘志や中山忠彦など、約60名の現代作家による写実の名品約120点が常時展示されています。また、地下2階にはホキ美術館のための描きおろしを中心とした100号以上の大作「私の代表作」も展示されています。
作品名は忘れてしまったのですが、川に入水した女性の絵画を過去にホキ美術館で観たとき、本当は写真じゃないのか?!と思うくらいリアルで、とくに流れている川や濡れた髪の毛が生々しく描かれているさまに感動し、とても驚きました。
こちらの大畑さんの作品も、静かな水面に映る雲と、雲の隙間からこぼれる光が写真のように美しいです。水面に映る日の光の方が空より明るかったり、雲が暗いのも、リアルです。どのように描かれたのかを想像することでその画をじっくりと見て考えることができますし、あまりにもリアルでうっすら吹いている風を感じるような気もしてきます。
近づいたり離れたり・・・一枚一枚をじっくり鑑賞したくなる
絵画は抽象的なイメージが強くて難しいという人も、ありのままを描く写実絵画なら鑑賞しやすいかと思います。画家の技術力に驚くだけでなく、どれだけ時間を費やしているのだろう、どうやって描いているのだろう、写真とどこが違うのだろうと想像力を掻き立てられます。
人間の目に映る現実に近い世界だからこそ、その世界を描くということの難易度が高いことも分かりますし、現実世界に近いから鑑賞していても安心します。
遠目から見ると写真のように見えるのに、近づくと筆の跡や絵の具の盛りがあり、画家の技術と想いが垣間見れるのが面白いのです。作品に近づいたり離れたりしながら、一枚一枚の絵画を楽しんでみてください。
企画展「Let‘s Travel!-絵の中を旅しよう」も開催中!
現在ホキ美術館では、2023年5月21日(日)まで、企画展「Let‘s Travel!-絵の中を旅しよう」を開催中。
展示されているのは、先ほどご紹介した大畑稔浩「仰光-霞ヶ浦」など、風景写実絵画ばかり。海辺で陸に打ち上げられた舟や、エジンバラの水路沿いの道、車窓から見えるブルゴーニュの村など、作品を通じて旅行気分を味わえる内容になっています。
〒267-0066
千葉県千葉市緑区 あすみが丘東3-15
土気駅
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※本記事内の情報は2022年12月12日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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