ロケ地巡りが趣味の映画ソムリエがナビゲート!

映画ソムリエという肩書で映画を独自の切り口で紹介している、東紗友美です。今回は「大切なパートナーになりたい人と行くならココ!」という映画『アキラとあきら』のロケ地をご紹介します。

運命的に出会う二人の“始まりの場所”へ/アキラとあきら ロケ地巡り

2022年のマイベスト5に入るであろう、現在劇場公開中の映画『アキラとあきら』。ドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』に続く、作家・池井戸潤氏の描く人間讃歌です。


この映画、本当に最高でした!久しぶりに落涙必須(アイライナー全落ち)のお仕事映画でした。安売りしたくありませんが、映画に対するリスペクトを込めて土下座したくなる気分でした・・・!(池井戸さん!!)


今回は、主人公二人が初めてちゃんと言葉を交わした場所を、ロケ地紹介いたします。二人が出会ったときのように、大切なパートナーになりたい人と行くなら絶対にこのロケ地です!

▲念願のロケ地訪問にはしゃぐ筆者

▲念願のロケ地訪問にはしゃぐ筆者

まずは本作の簡単なあらすじから。


父親の町工場が倒産した経験から、人を救うバンカーになりたいという大志を抱く山崎瑛(竹内涼真)と、大企業の御曹司でありながらも、血縁のしがらみに抗う階堂彬(横浜流星)。対称的なふたりが日本有数のメガバンクに同期として入社し、最初は反目し合いながらも、ある困難をきっかけに二人の人生が宿命的に交差していく様を描いた作品です。


性格も生い立ちも、正反対。それゆえ、お互いの信念の違いから睨み合う。でも、最終的には、最高のライバルとして高めあっていく。二人は、お互いの能力やスキルを誰よりも理解しあう、唯一無二の関係となりーー。


この数行だけでも、なんともエモーショナルな関係性であることが伝わりますでしょうか。


「運命の出会い」というフレーズは恋愛映画だけのものじゃないのだ!!

初めて二人きりで言葉を交わすシーンの撮影場所は、東京のベイエリア・日の出ふ頭にあるレストラン「BESIDE SEASIDE(ビサイド シーサイド)」。東京湾を一望する海と芝生に囲まれた全190席のレストラン&カフェで、イタリアンとスパニッシュを扱います。


そしてこのお店の大人気のテラス席、ここは“Wあきら”が初めて二人きりで言葉を交わすシーンの撮影で使用されました。


映画冒頭の、二人が入社した産業中央銀行での新人研修。その研修で二人は、のちにバンカーの間で語り継がれるほどの“熱戦”を繰り広げるのですが、その研修の打ち上げで同期とともに「BESIDE SEASIDE」へ。ここで初めて“Wあきら”は、二人きりで言葉を交わすことになります。


お酒を片手にテラスに佇む二人。このときの構図がそれぞれのアップもありつつ、向かい合ってもいたり、”冷静と情熱”という二人のそれぞれの人格が鏡に映るように対峙しているようでもあって。とにかくものすごくかっこいいんですよね。何かが始まる予感しかしない名シーンなんです!

▲この日はレインボーブリッジはライトアップされていませんでしたが、それでも美しいベイエリアの夜景に心が洗われます

▲この日はレインボーブリッジはライトアップされていませんでしたが、それでも美しいベイエリアの夜景に心が洗われます

そして、その後ろには、宝石のようにゆらめくレインボーブリッジなどの東京の夜景が広がっていて!!!「我々、イマ、たいせつな出会いを果たしました!」と、字幕が出ていてもおかしくもないくらい、ハッとしてしまうような運命感に包まれているんです。


昼は青空と海風に、夜はロマンチックな夜景に包まれる場所。この空間でならきっと、特別な会話を交わせるかもしれません。

▲居心地のよさに再訪。海を眺めてたそがれる筆者

▲居心地のよさに再訪。海を眺めてたそがれる筆者

余談ですが、この映画を鑑賞した後、夜中まで作業して、翌日の仕事まで片付けてしまいました。これほんとです(笑)。ほぼほぼ、気付け薬・・・いや栄養ドリンクと同じ役割を果たす作品なのです。ですので仕事を頑張りたい人はとりあえず映画館に行きましょう。


同作は、「人の心は見えない。だからこそ、面倒くさがらずに言葉にすること、話し合うことが大切である」という、人間関係において最重要であるにもかかわらず、私たちが常日頃忘れてしまいがちなメッセージを伝えてくれる作品でもあります。


定期的に、自分は人としっかり向き合えているのかと問いただす機会を持ちたいときに、ここを訪れるのもオススメです。


家族、友人、デート。正直どのシチュエーションにもピッタリな素敵な場所ですが、ここは“Wあきら”が出会った特別な場所!なのでこれから大切なパートナーになりたい人と行くこと、オススメします。デートでも、ビジネスパートナーでも、仲を深めたい人とぜひ行ってみてほしい。


海風の気分を軽やかにしてくれる効能が働いて、いつもよりも深い話ができる手助けをしてくれるかもしれません。

BESIDE SEASIDE
  • 所在地

    東京都港区海岸2-7-103 1F

  • 最寄駅

    日の出

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