ロケ地巡りが趣味の映画ソムリエがナビゲート!

映画ソムリエという肩書で映画を独自の切り口で紹介している、東紗友美です。映画×おでかけをテーマに、今回は映画『花束みたいな恋をした』のロケ地で涼む夏時間と、関連したオススメ新作恋愛映画をご紹介します。

“すれ違う恋”を暗示する冒頭シーンのカフェへ/『花束みたいな恋をした』ロケ地巡り

2020年1月に公開し、40億円に近い興行収入を記録した恋愛映画『花束みたいな恋をした』は、菅田将暉さん有村架純さんW主演で1組のカップルの5年間のあしあとを描いた作品。人気脚本家・坂元裕二さんが脚本を手掛け、大ヒットを記録し、社会現象にもなったんですよね!

映画『花束みたいな恋をした』ロケ地のカフェ!映画ソムリエ・東紗友美のイチ推し。_516549

そんな同作は、新御茶ノ水にある「Cafe, Dining & Bar 104.5(カフェダイニングアンドバー イチマルヨンゴー)」をロケーションにした、カフェでのワンシーンからはじまります。


2人の未来をイヤホン1つで想像させるような、映画史上屈指の名シーンが撮影された、ずっと足を運んでみたかったこの場所に、ついに行ってきました!

▲菅田将暉さん使用席

▲菅田将暉さん使用席

この冒頭シーンは、一組のカップルがイヤホンを片耳ずつシェアしている描写から始まります。そのあと有村さん演じる“絹ちゃん”と菅田さん演じる“麦くん”が、それぞれ別の席からイヤホンをシェアするカップルの様子を眺めているカットへ。


イヤホンをシェアするという行為が意味すること。それは”恋愛とは、2人で1つのものではなく、2人で2つのものである”という暗示なんです。


同じ音楽を同じ瞬間に聴いている。


同じ時間を過ごし、同じものを見ているようでも、実はそれぞれ感じ方や考え方は少しずつ違い、それに気づかないふりをしているといつしか大きなすれ違いが起きてしまうものですよね。

▲有村架純さん使用席

▲有村架純さん使用席

ロケ地巡りを三度の飯より愛する私はもちろん映画に登場した席に着席。これはもう基本のキです(笑)。


私は有村架純さん演じる”絹ちゃん”が座っていたテーブルを選択しました。はあ、憧れのあのシーンの場所・・・。ちなみに店内中央付近、カウンターから1テーブル離れた場所になります。

映画『花束みたいな恋をした』ロケ地のカフェ!映画ソムリエ・東紗友美のイチ推し。_516552

そして、個人的にこのお店に行くときに持っていってほしいものがあるので最後にシェアさせてください。


それは、冒頭にも書いたイヤホンです。映画を観た方はわかりますよね!それもワイヤレスと、有線イヤホン、両方持っていくのがおすすめです(笑)。


この席に座って寛いでいたら、昔の恋人と一緒に聴いていた音楽を私も思い出してしまいました。眠っていた大事な思い出と再び出会うことができたこの場所、自分の人生を振り返りたいときに訪れて、過去の自分と心の対話をするのもいいかもしれません。

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~~おまけ~~

劇中で菅田さんと有村さんが頼んでいたのは飲み物でしたが、今回はせっかく来たので、カフェタイムを楽しんでみました。


スタッフの方におすすめメニューを伺うと、お肉を使わない大豆ミートでできた「大豆ミートのラザニア シティスタイル」がいちばんの人気とのこと。そして、デザートとして、特製カヌレと焙じ茶カヌレもいただきました。

104・5
  • 所在地

    東京都千代田区神田淡路町2-101 ワテラスタワー2F

  • 最寄駅

    新御茶ノ水

勇気をもらえる、最新恋愛映画!/『わたしは最悪。』(2022年7月1日公開)

▲2022年7月1日公開『わたしは最悪。』(C)2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VAST - SNOWGLOBE - B-Reel - ARTE FRANCE CINEMA

▲2022年7月1日公開『わたしは最悪。』(C)2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VAST - SNOWGLOBE - B-Reel - ARTE FRANCE CINEMA

さてさて、今回は恋愛映画『はなこい』のロケ地をご紹介しましたが、この夏公開のオススメ恋愛映画もあわせてご紹介したいと思います。ちょっと異色の恋愛映画なんです。


第94回アカデミー賞で国際長編映画賞と脚本賞の2部門にノミネートされた恋愛ドラマ『わたしは最悪。』。33歳にして本作で映画初主演を果たしたレナーテ・レインスヴェは、第74回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しました。


自分のことを特別だと思っている、30歳の節目を迎えたユリアという女性が主人公。恋愛映画といえば、ときめきや胸キュン要素に萌えるタイプの作品が多いですが、この映画はあくまで主人公がどう生きていくかの人生の選択を追い続けるので、とにかくヒリヒリして心が痛くなるんです。


ですが、つららのようにまっすぐな意志で選択を続ける彼女をみていると、彼女が身近な友人のように愛おしくなります。誰に何を言われようとも、自分にだけは嘘をつかないで生きようと、勇気をもらえます。鑑賞後にはエネルギーが充満する、オススメの作品です。 

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2022年06月30日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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