“日本一インスタ映えするおじさん”が、老舗ホテルのアフタヌーンティーを初体験

紅茶とともに軽食やお菓子を楽しむアフタヌーンティー。ここ最近、若い女性を中心に一大ブームとなっています。

 

いまや誰もが気軽に楽しめるアフタヌーンティーですが、その歴史や作法、作り手のこだわりを学べば一味違った楽しみ方ができるはず。そこでレッツエンジョイ東京では「紳士のアフタヌーンティー」と題し、アフタヌーンティーと不思議なご縁を持つ3人の男性による全3回のリレー連載を実施。それぞれの視点からアフタヌーンティーの奥深い魅力をお届けします。


第2回目は、お笑いコンビ・イワイガワの岩井ジョニ男さん。ピッチリ横わけにチョビひげ、メガネに背広という昭和のサラリーマン風スタイルが特徴で、約12万人のフォロワーを抱えるインスタグラム(@iwaigawa_jonio_iwai)では“日本一インスタ映えするおじさん”として話題に。ノスタルジックな空気を全身にまとう彼が、東京でも屈指の歴史を持つ名門ホテルでのアフタヌーンティーを体験レポートします。

レトロなスーツに身を包み、日本庭園も美しい高台のホテルへ/ホテル椿山荘東京

2021年10月某日、晴れ。

おろしたてのスーツに身を包み、都内の高台にあるホテルにやってきた。

 

ここ「ホテル椿山荘東京」の歴史は、さかのぼること南北朝時代(14世紀)。当時から椿が自生する景勝の地として知られ、「つばきやま」という名で親しまれていたらしい。明治11(1878)年になると、軍人・政治家であった山縣有朋がこの一帯を購入して邸宅を建て「椿山荘」と命名。同時に造られた日本庭園は、多くの文化人によって名園として評価されてきたという。

館内には、そんなホテルの長い歴史を物語る骨董品や美術品がたくさん。天井に向かって力強く伸びる盆栽を見ていると、こっちの背筋まで伸びる気がする。格式のあるホテルに恥ずかしくないように、とっておきのヴィンテージスーツを着てきて正解だった・・・。

さて、今回のお目当てはアフタヌーンティー。

同ホテルのラウンジ「ル・ジャルダン」では、季節ごとに趣向を凝らしたアフタヌーンティーが人気で、常に予約でいっぱいの盛況ぶりなのだとか。

ふだんは老舗居酒屋めぐりが趣味の私だが、最近はそれもご無沙汰気味。だったら趣向を変えて、昼間から優雅にアフタヌーンティーを楽しんでみようと思い立ったというわけだ。

 

喫茶店にはよく行くものの、アフタヌーンティー経験はほぼゼロ。そんな私でもアフタヌーンティーを満喫できるのか、密かに検証してみたいとも思っている。というわけで、おじさん一人でのアフタヌーンティー体験へ、いざ!

ダージリンの奥深い味わいを堪能し、若き日の思い出にふける

「ル・ジャルダン」のアフタヌーンティーは、約20種類の紅茶が飲み放題。まずはメニューの中から気になる紅茶を選ぶ。

 

居酒屋ならば一杯目はビールで決まりだが、ここではそういうわけにはいかない。見慣れない名前が並ぶメニュー表を広げながら戸惑いを隠せずにいると、「初めの一杯に、スタンダードな紅茶の『ダージリンセカンドフラッシュ』はいかがでしょうか。通年で人気なんですよ」という声が。

声の主は、にこやかな笑顔がすてきなスタッフ・大佐古保乃華さん。ポーカーの必殺技のような名前の、その紅茶を早速オーダーさせていただいた。

紅茶を飲むときのマナーを大佐古さんに伺ったところ、「ティーカップを持つときは持ち手に指を通さず、親指と人差し指、中指でつまんで持つのが正しいです」とのこと。

 

早速試してみるが、これがなかなか難しい・・・。震える指でしっかりと持ち手をつかみながら、スーツにこぼさないよう注意して口に運ぶ。

インド・キャッスルトン農園の2020年夏摘みダージリンティーを使用したという「ダージリンセカンドフラッシュ」は、フルーティーながらも渋みの効いた、力強い味わい。外の景色を楽しみながらじっくりと味わっていると、つい物思いにふけってしまう。

 

――若かりし頃、私はホテルマンを目指していた。ホテルの専門学校にも通っていたが、芸人になる夢を捨てきれずに中退することに。この道を選んだことに後悔はないが、今でもホテルマンに一抹の憧れがあったりするのだ――。

 

ホテルにいるからだろうか、そんな郷愁に駆られながら紅茶をすすると、ダージリンのほろ苦さがより一層胸に沁みるから不思議である。

栗づくしのアフタヌーンティーから、秋を丸ごと感じる

▲2名分のイメージです

▲2名分のイメージです

「ホテル椿山荘東京」では、約2カ月ごとにアフタヌーンティーメニューが入れ替わるという。今回いただいたのは、2021年11月30日(火)まで提供中の「マロンアフタヌーンティー」(4,950円)。下段のセイボリーに中段のスコーン、そして上段のスイーツに至るまで、栗づくしにこだわった秋の風物詩だ。

運ばれてきた三段トレーに、思わずうっとり。バラエティ豊かなフードが宝石のように美しく盛り付けられた様子は、乙女だけでなくおじさんのハートだってトキメかせてくれる。

まずは下段のセイボリーを。素麺の衣をまぶして揚げ、いが栗に見立てたというトリュフのコロッケをいただく。

 

「口当たりがイガイガしているのでお気をつけください(笑)」という大佐古さんの小粋な説明を受けて一口かじると、芳醇なトリュフの香りが口いっぱいに!サクサクとした食感も楽しくてクセになる。

 

その他、ローストビーフとツナマヨを挟んだサンドウィッチや、スモークサーモンとカリフラワーのキッシュなど、下段のセイボリーはどれも繊細ながらしっかりとした味わい。塩気が効いているのでお酒との相性はバツグンだろうが、香り高い紅茶ともよく合う。

中段には、アフタヌーンティーの定番であるスコーンが3種。とりわけ目を惹くのが、栗の形をしたものだ。栗のシロップとラム酒が生地に練り込まれ、中に国産の渋皮栗も入っている。見た目だけでなく味わいだって栗感がすごい。

 

スコーンに欠かせないのがクロテッドクリームです。『マロンアフタヌーンティー』では通常のプレーンに加え、チョコレートチップ入りのクロテッドクリームを用意しています」と大佐古さんが薦めてくれたので、教わるままにナイフでクリームを塗り、味の変化を楽しんでみた。

▲クリームをたっぷり付けて口に運ぶと・・・

▲クリームをたっぷり付けて口に運ぶと・・・

▲ありゃ、チョビひげにクリームが付いちゃった!

▲ありゃ、チョビひげにクリームが付いちゃった!

慣れないことで粗相をしてしまったが、これもご愛嬌ということで。

極上のスイーツとともに味わう、優雅でぜいたくな時間

アフタヌーンティーも終盤を迎え、最後にいただいたのは「グリーンティーマスカット」。何種類か紅茶を楽しんだ後の〆としてオススメの緑茶なのだそう。

 

スッキリとした味わいは、アフタヌーンティーの最後を飾る甘いスイーツと最高の相性。合わせるお茶によって食べ物の味わいがこうも変わるなんて、新たな発見である。

 

居酒屋でもビールから焼酎、チューハイ、ウイスキー・・・と飲み進めながら料理との組み合わせを楽しむが、それと同じ楽しみ方がアフタヌーンティーでもできてしまうということだろう。

▲上段のスイーツ。上から時計回りに、グラスモンブラン、ラム酒の効いたマロンケーキ、スタッフ一番人気のバターサンドクッキー、いが栗に見立てたマロンショコラ

▲上段のスイーツ。上から時計回りに、グラスモンブラン、ラム酒の効いたマロンケーキ、スタッフ一番人気のバターサンドクッキー、いが栗に見立てたマロンショコラ

一方でアフタヌーンティー特有の魅力は、騒がしい居酒屋とは違って、明るい空間でゆったりとした時間を過ごせる点だ。友人や家族と訪れれば思う存分おしゃべりが楽しめるだろうし、一人で訪れても、ゆっくりと考え事をしたり一息ついたりできることだろう。

 

ちなみに私のオススメは、古き良き時代に思いを馳せながら過ごすこと。せっかく歴史のあるホテルなのだから、ホテルの創業当時や、自分の親世代が若かったころを想像しながら寛げば、当時にタイムスリップしたような非日常感を味わえてワクワクすると思う

 

詰まるところ、おじさん一人でのアフタヌーンティー体験は最高だったということだ。

▲接客担当の大佐古さんと。ホテルマンになっていたら、上司と部下の関係だったかも!?

▲接客担当の大佐古さんと。ホテルマンになっていたら、上司と部下の関係だったかも!?

都心とは思えない広大な日本庭園で憩い、突然の雲海に驚嘆する

「ホテル椿山荘東京」のさらなる見どころが、広大な敷地面積を誇る日本庭園。せっかくなので庭園散策も楽しんでから帰路につくとしよう。


園内には名所や史跡が多数あり、「弁慶橋」(通称・赤橋)の下を流れる清流には、初夏になるとホタルが飛び交うという。橋の周辺はたくさんの木々や竹に囲まれていてヒーリング効果も高そうだ。

庭園の真ん中に広がる幽翠池(ユウスイチ)を挟んだ向こうの丘にそびえるのは、三重塔「圓通閣(エンツウカク)」。なんと国の有形文化財に指定されているのだそう。まるで古都を訪れたような気分・・・。

雄大な景色に癒やされていると、池のあちこちから真っ白な煙のようなものが・・・ボヤか!?と思ったら、これが同ホテル名物の演出「東京雲海」なのだそうだ。

30秒ほどで辺り一面が霧に包まれ、幻想的な光景に。もちろん、これらは身体に害のないミストでつくられているので、テラスの上から雲海に覆われた庭園を見下ろすのも良いけれど、こうして庭に下りて雲の中にいる気分を味わうのも乙である。

 

岩井ジョニ男による名門ホテルでのアフタヌーンティーレポートは、これにて終了。優雅な大人の時間を満喫したところで、現実世界に戻るとしよう。

アフタヌーンティーを楽しむための3カ条 by 岩井ジョニ男

その1. 家族との記念日に優雅な時間を過ごしたい

その2. お酒を飲まない友人と大人な時間を過ごしたい

その3. いろんな紅茶やスイーツを楽しみながら、一人でゆったりとした時間を過ごしたい


◆ロビーラウンジ ル・ジャルダン /ホテル椿山荘東京

所在地:東京都文京区関口2-10-8 ホテル椿山荘東京3F

電話番号:03-3943-0920

最寄駅:江戸川橋

ホテル椿山荘東京
  • 所在地

    東京都文京区関口2-10-8

  • 電話番号

    03-3943-1111

  • 最寄駅

    江戸川橋

岩井ジョニ男(イワイガワ)

岩井ジョニ男(イワイガワ)

生年月日・非公表、千葉県生まれ。
タモリの付き人(運転手)を経て、2003年に井川修司とお笑いコンビ・イワイガワを結成。ピッチリ横わけにチョビひげ、メガネに背広という昭和のサラリーマン風スタイルが特徴で、2018年5月から始めたインスタグラム(通称・ジョニスタグラム)で“日本一インスタ映えするおじさん”として話題に。現在はフジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」ほか、多数のテレビやラジオにレギュラー出演。趣味はゴルフ、老舗居酒屋めぐり、トンネルマニア、ヴィンテージスーツの収集。

写真/キンマサタカ

取材/レッツエンジョイ東京編集部

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