トピックス

・東京のおすすめデートスポット
・成田凌さん&清原果耶さん撮影秘話
・映画『まともじゃないのは君も一緒』制作舞台裏
・映画『まともじゃないのは君も一緒』の見どころ


前田弘二監督のオススメは…“まともじゃない”デートスポット!?

まともじゃないのは君も一緒

――本作は“普通じゃない”男女が恋とは何かを学んでいく物語で、デートシーンも多く登場します。前田監督がオススメする、東京都内のデートスポットはありますか?

「ちょっと変わっているかもしれませんが、美術館に行った帰りに、『中野ブロードウェイ』に行ったり、名曲喫茶に行ったりするのが好きですね。名曲喫茶では基本的におしゃべりが禁止なので、コーヒーを飲みながらじっと音楽を聴くんです(笑)。でも結構、それが楽しいんですよね。

東京って、目的を決めずに出かけてもそのエリアごとに催し物がやっていたり、面白そうなお店に出合えたりするから、ノープランで臨む楽しみもあると思います。

例えば以前、動物園に行ったとき、時間が余ったのでいきなり陶芸体験をやってみたことがあります。選択肢が無限にあるのが東京の面白さだと感じます」


まともじゃないのは君も一緒

――ちょっと変わった“まともじゃない”デートスポットを挙げていただき、ありがとうございます(笑)。今回の作品では、横浜や都内でロケ撮影を行ったそうですね。

「はい。横浜の元町などで撮影をしましたね。都内だと、『江東公会堂(ティアラこうとう)』と、小料理屋、ブランドショップ辺りで撮影をしました」

――いつか撮ってみたい、東京の場所はありますか?

「東京って高層ビルのイメージがありますが、ちょっと都心から離れると住宅地が広がっていますよね。住宅地は住宅地でエリアによって全く違っているし、すごく面白いと思うんです。なので、その地域の生活感が根付いた住宅地やショッピングモールを撮ってみたいですね。

海外の映画だと結構“地元感”のある施設や住宅地が登場しますが、日本の映画だとなかなか映すのが難しい。テレビ番組のほうがそうした風景を撮ることができているのは悔しいですし、いつか叶えたいなと思っています」


成田凌さん&清原果耶さんの掛け合いは息ピッタリ!ただ…

まともじゃないのは君も一緒

――成田凌さんと清原果耶さんをキャスティングした理由を教えてください。

「直感ですね。ロングプロット(物語の概要を記したもの)が出来上がったときに、成田さんの名前が候補に挙がって、ばっちりイメージとハマったんです。清原さんは『愛唄 ―約束のナクヒト―』を観たときに『全く違った顔が見てみたい』と思い、オファーさせていただきました。

この映画は、主演二人の芝居のテンポが物語全体のテンポになると予想していたのですが、リハーサルで二人の掛け合いを見たとき『間違いない!』と感じましたね」


まともじゃないのは君も一緒

――確かにお二人の掛け合い、息ピッタリでした。ただ、成田さんと清原さんは演技のスタイルがかなり違いますよね。前田監督は、どんな演出を行ったのでしょう?

「本当にそうなんです(笑)。とくに清原さんはしっかり決めて、作り込んでいくタイプなのですが、今回演じてもらった香住は思考より行動が先で『後から気づく』キャラクター。つまり、本人もわかっていないまま行動しているんです。

始めは固めすぎずに現場で生まれたものを撮ろうと思ってました。清原さん演じる香住は18歳で、清原さんご本人も撮影当時17歳だったので、リアルな高校生の姿を描くなら固める必要ないんじゃない?と思ったり(笑)。でも清原さんは自分の中で役をしっかり落とし込んでから現場に挑みたいとのことで、何度か話し合いをしました。

本人はすごく大変みたいでしたが、さらに現場で出してきた“答え”を見て、やっぱりスゴイなと思わされましたね」

――成田さんとは演技について何かお話されましたか?

「成田くんに演じてもらった大野で大変だったことの一つは、笑い方。脚本に『変な笑い方』としか書いていなくて(笑)。これは脚本の高田亮さんからの挑戦状だと思い、成田くんと二人で話し合って作っていきました」


まともじゃないのは君も一緒

――高田さんとは過去にも『婚前特急』など多数の映画でタッグを組まれていますが、『まともじゃないのは君も一緒』はどのような経緯で生まれたのでしょう?

「プロデューサーさんに『オリジナル映画を作らない?』と言われて、僕らが最初に考えたのは『楽しい作品にしたい』、それだけでした(笑)。

そこから『かみ合わない会話』というキーワードが出てきたのですが、当初はストーリーに行き詰まっちゃって。悩んだ結果、じゃあいったん会話だけを書いて突っ走ってみよう!と決めてしばらくしたら、この脚本が届いたんです。

この映画だけのヘンテコな味わいがあって面白かったので、このままやりたい!と皆さんに相談して、快諾いただきました。なので最初から『まとも(普通)とは何か?』をテーマに描こうとしたワケではないんですよ。

でも高田さんが物語の終盤には想像していたよりも“いい答え”を出してくれて、僕も最後まで脚本を読んだときとてもスカッとしました」


観終わったあと「スカッとした気持ちになれる」作品

まともじゃないのは君も一緒

――最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

「かみ合わないのにノンストップな会話のドライブ感を楽しんでいただけたらうれしいです。

観終わったあとにスカッとした気持ちになれる作品なので、今週は仕事で疲れちゃったな~なんて気分の週末に、おでかけと一緒に観ていただけたら良いかなと。ほっこりできたり、良いガス抜きになるんじゃないかと思います。『イライラしていたけど、どうでもいいか』ってなるんじゃないかな(笑)」



取材・文/SYO
写真/土佐麻理子
情報提供/エイベックス・ピクチャーズ


 

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応募期間:2021年3月19日(金)~3月28日(日)
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PROFILE&INFOMATION
前田弘二

1978年生まれ、鹿児島県出身。映画館でアルバイトをする傍ら、自主映画を制作。2011年に公開した『婚前特急』で高い評価を受け、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞など数々の新人監督賞を受賞。主な監督作品に、『わたしのハワイの歩きかた』(14)、『夫婦フーフー日記』(15)、『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16)がある。

まともじゃないのは君も一緒

映画『まともじゃないのは君も一緒』


数学一筋の予備校講師・大野(成田凌)と恋愛知識は豊富だが実は恋愛経験ゼロの香住(清原果耶)、二人の共通点はどこか普通じゃない、というところ。香住は普通の結婚を夢見る大野に恋愛指南をすることになり、大野を利用して憧れの存在である宮本(小泉孝太郎)と婚約者・美奈子(泉里香)に破局を目論むが、事態は思わぬ方向へ――。3月19日(金)より全国公開。出演:成田凌、清原果耶、泉里香、小泉孝太郎ほか。配給:エイベックス・ピクチャーズ 


公式情報はコチラ→https://matokimi.jp/


本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2021年03月19日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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