有料でも大人気の「黒ラベルツアー」/サッポロビール千葉工場

サッポロビール千葉工場

やって来たのは、千葉県船橋市の「サッポロビール 千葉工場」。東京ドーム4個分の広さを誇り、全国のサッポロビール製品の4割以上を生産しているのだそう。ソテツやヤシが生える海沿いの敷地は、まるでリゾートのような雰囲気でデート気分を盛り上げてくれます♪

工場見学に参加する人とビヤレストランに行く人のために、無料のシャトルバスが毎日出ています。工場見学の開始時間に合わせて設定されているので便利です。


サッポロビール千葉工場

中に入ると、正面に大きなロゴがお出迎え。今回ご紹介するのは、「サッポロ生ビール黒ラベル」の製造工程を見学できる「黒ラベルツアー」。同工場は関東エリアに出荷される黒ラベル最大の製造拠点です。


サッポロビール千葉工場

工場に入って左手にあるインフォメーションカウンターで受付を済ませます。

定員40名の「黒ラベルツアー」は予約必須。代表者の名前を伝え、参加費(500円/1名)を支払い、首からかけられるツアーカードを受け取ります。荷物は返却式のロッカーに預けられるので、かさばる上着や大きなバッグは預けるといいでしょう。


サッポロビール千葉工場

開始時間までは自由に過ごして。フォトプロップスも用意されているので、正面のロゴを入れて彼と二人で写真撮影を楽しむのもオススメ♡

時間になると、ガイドさんの案内で2階へ移動します。星のロゴに込められた意味について説明を受け、所要時間約80分の工場見学がスタート♪


パッケージングラインとサウンドギャラリーが秀逸

サッポロビール千葉工場

最初のコンテンツは、黒ラベル誕生のストーリー。黒ラベルの前身となった「びん生」が発売されるまで、生ビールは飲食店以外ではほとんど飲めなかったこと、「黒ラベル」というブランド名が生まれたエピソードなど、興味深い話を聞くことができます。

次は原料について。黒ラベルに使用している大麦の種類、苦みと香りを生み出すホップについてなど、美味しさへのこだわりや製造における工夫などを、分かりやすく説明してくれます。


サッポロビール千葉工場

続いては、仕込から発酵・熟成の工程。巨大な発酵タンクと熟成タンクを見ることができます。タンクの容量は60万ℓ。500㎖の缶に換算すると120万本分に相当し、一日1本飲んでも3,287年かかるんだそう。そしてこの工場には大小あわせて97のタンクがあるとのことで、膨大な量が作られていることが分かります。

麦芽を粉砕してグツグツ煮込むという仕込釜の一部も見られます。外にある巨大タンクのサイズを模した部屋に入って、その大きさに圧倒されます。


サッポロビール千葉工場

次に移動した先は、千葉工場のこだわりをテーマにしたエリア。見学ルートでもかなり“映える空間”です。ビールを思わせる黄金色にテンションUP♪撮影チャンスです!


サッポロビール千葉工場

品質管理や環境についてのコーナーでは、「リターナブル瓶」について丁寧な説明があります。サッポロ、アサヒ、サントリーの3社は共通の瓶を使い、ラベルを貼り替えて使っているんだそう。こういった業界の取り組みを知れるのもうれしいですよね。

これ以降は試飲会場まで撮影NGのエリアとなりますが、続いてパッケージングラインを見学。目を奪われたのは、高速マシンが次々に流れてくる缶にビールを充填して蓋をする様子。一分間で1,500本の350ml缶に充填しているというから驚きです。


サッポロビール千葉工場

2018年に新設された「黒ラベルサウンドギャラリー」では、原料から物流まで黒ラベル作りの映像と共に、私たちの手元に届くまでの工程を音で構成したBGMが流れます。

大麦が風に揺れる音、ブクブクという発酵の音、トラックの音、泡が弾ける音・・・。これがとてもカッコ良く、気分が盛り上がります♪



380mlのビールを3杯飲める、約30分間の試飲タイム

サッポロビール千葉工場

いよいよ、お待ちかねの試飲タイム。東京湾を一望できる広々とした空間で、待ちに待ったビールを堪能できます♪制限時間は約30分。Creamy(クリーミー)、Clear(クリア)、Cold(コールド)の三つの「C」を満たした「パーフェクト黒ラベル」を一人3杯まで飲むことができます。


サッポロビール千葉工場

カウンターに行って頼むと、スタッフさんが慣れた手つきで注いでくれます。そして出されたグラスビールがこちら。さすがプロ!泡の比率が完璧です。そしてグラスが大きいことにもびっくり。380ml入るらしいです。


サッポロビール千葉工場

もちろん味は最高!泡がきめ細くてクリーミーで、ゴクゴク飲める澄み切った味わい。苦みも香りも程よく、ビール好きにはたまらない美味しさです!一人一つずつ用意されている小袋のおつまみも、ビールによく合います。


サッポロビール千葉工場

クオリティが高いビールである証拠に、飲むたびに「レーシング」と呼ばれる泡のリングがグラスに残ります。飲み方も影響しますが、泡がきめ細かく、グラスが丁寧に洗浄されていると現れるのだとか。


サッポロビール千葉工場

美味しいビールをたっぷり飲めるだけもうれしい試飲タイムですが、もう一つお楽しみがあります。それは、ガイドさんによるビールの注ぎ方講座。このとき、参加者の中から希望者を一人募って一緒に実演します。実演で注いだ分も飲めるので、たくさん飲みたい人は希望するといいでしょう。

レクチャーどおり3回に分けて注いだビールの泡は、グラスの縁を軽々と超えて盛り上がっています。細やかな泡がビールの旨みを逃さないので、より美味しさが増すのだそう♪


サッポロビール千葉工場

基本的にここで飲めるビールは通常の黒ラベルのみですが、地域限定のビールなどが飲めることもあるのだとか。このときはラッキーなことに、東北限定で販売している東北ホップを使った黒ラベルがあったので、試飲を・・・!

普段は短時間にこんなに飲まないのですが、東北限定品も含めて3杯飲んじゃいました。なお、ビールだけでなくソフトドリンクも選ぶことも可能なので、お酒が弱い人も安心です。海を見ながら、飲みたい分だけじっくり味わって。


サッポロビール千葉工場

時間が来たら、ツアーは終了。部屋を出るときにツアーカードを返し、お土産を受け取ります。中身は、黒ラベルのロゴの下に「CHIBA BREWERY」と刻印された非売品のグラスです。ビール3杯の試飲と非売品グラスで「500円」とは太っ腹ですね♪


サッポロビール千葉工場

部屋を出ると、一般開放されている「黒ラベルギャラリー」が迎えてくれます。黒ラベルの歴史やビールに関するトリビアを知れる他、背景が選べる合成写真やトリックアート的な写真などが撮れるフォトスポットが用意されています。


サッポロビール千葉工場

1階のインフォメーションカウンターの向かいにあるショップには、Tシャツやトートバッグ、レトロなステッカーなど、オリジナルグッズがそろっています。

一番人気を聞いたところ、試飲のときにおつまみとして出された「えんどう豆とボンゴ豆」(520円)とのこと。さすが、ビール好きが集まる場所ですね。


ジンギスカンとビールで北海道気分を満喫

サッポロビール千葉工場

工場見学後は、ぜひ隣の建物の2階にあるビヤレストラン「サッポロビール 千葉ビール園」に立ち寄って。東京湾を一望できる開放感たっぷりのロケーションで、ビールとジンギスカンを満喫できます。


サッポロビール千葉工場

全240席と広い店内は全面ガラス張りで、どの席からも海を臨めることができます。晴れた日は、海に沈む夕日や富士山のシルエットが見られ、ロマンティックな雰囲気も味わえます♡

三代目の南極観測船「SHIRASE 5002」も間近に見られます。「黒ラベルツアー」にこの船内見学が付いた1,000円のコラボツアーも人気です。


サッポロビール千葉工場

写真提供:サッポロビール 千葉ビール園


看板メニューはジンギスカン。人気の食べ放題メニューは「特製味付けラムのジンギスカン食べ放題」(90分3,000円)、「3種ラム&味付け牛カルビ食べ放題」(90分3,500円)など計4種類。+1,800円の追加料金で飲み放題を付けられます♪


サッポロビール千葉工場

食べ放題以外にも、ラム肩ロース、ラムチャップ、ラムタンの各部位をサクサク醤油、ネギ塩、塩レモンの3種の薬味でいただく「ラムづくしプレート」(写真/4,125円)など、アラカルトも充実。


サッポロビール千葉工場

テーブルについている鍋は、脂が自然と端に落ちるジンギスカン用の山型鍋。ヘルシー志向の女子にもピッタリです。


サッポロビール千葉工場

「サッポロ生ビール 黒ラベル」(649円~)や各種「ヱビスビール」(627円~)を、豊富なグラスサイズで楽しめるのがとっても魅力!ライオンオリジナルのブーツグラスもありますよ。

工場見学でさんざん飲んだはずなのに、青い海を眺めながらジンギスカンと一緒にいただくビールも、やっぱり最高に美味しいのです♡


まとめ

サッポロビール千葉工場

試飲とお土産に加えて、ビールの注ぎ方のレクチャーもしてもらえる工場見学。おまけに隣の絶景レストランでジンギスカンまで堪能できます。お酒好きなカップルで行ったら、盛り上がること間違いなし♪工場見学は人気なので、早めに予約しておくことをオススメします!



サッポロビール 千葉工場
住所:千葉県船橋市高瀬町2番
電話番号:047-437-3591
営業時間:10:30~17:00
料金:大人500円、中学生~20歳未満300円、小学生以下無料
開催時間:火金土 10:30~、11:30~、12:30~、13:30~、14:30~、15:30
     水木日 10:30~、12:30~、14:30~、15:30~※15:30は日曜のみ
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日

サッポロビール 千葉ビール園
住所:千葉県船橋市高瀬町2番 サッポロビール千葉工場内
電話番号:047-436-4358
営業時間:11:00~22:00(冬季21:30)
定休日:年末年始
最寄駅:新習志野




取材・文・写真/佐々木 志野

※2020年2月19日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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