間違えずに書くのは至難の技!?画数が多すぎる「ビャンビャン麺」とは/蘭州牛肉拉麺東珍味小籠包
写真の漢字は、中国で最も画数が多いと言われる「ビャン」という漢字。その数なんと58画!
この漢字は「ビャンビャン麺」という中華料理に使われており、中国西安市の名物料理として古くから親しまれているそうです。
しかし、これだけインパクトのある料理名なのに、日本ではあまり馴染みがない。食べられるなら、ぜひとも食べてみたい。
そんな思いを胸に、本場の「ビャンビャン麺」を楽しめるお店に伺ってみました。
今回紹介するのは、横浜中華街に2017年10月にオープンしたばかりの中華料理店「蘭州牛肉拉麺東珍味小籠包(ランシュウギュウニクラーメントウチンミショウロンポウ)」。
西安市出身の職人が作る本場の「ビャンビャン麺」を楽しめるとあって、じわじわと話題になってきているお店です。
店内は3階建てで広々。ビャンビャン麺のみならず、さまざまな中華料理をいただけるので、大人数での宴会にも活躍しそうです。
今回取材に応じてくれたのは、同店の店長を務める黎(らい)さん。
とっても気さくな黎さんに、ビャンビャン麺とはどんな料理なのか伺うことができました。
ビャンビャン麺とは、「麺の都」の異名を持つ西安市に古くから親しまれている麺料理。
昔、お金のない学生がビャンビャン麺を食べ続けたところみるみる学力が上がり、政府の要職に就けたという言い伝えがあり、縁起の良い料理とも言われているです
この漢字が使われる所以は定かではないとのことですが、「ビャン」という漢字は中国でもビャンビャン麺にしか使われていないとのこと。
贅沢に58画も画数を使っているだけでなく、使われる場面すら独占するなんて、ビャンビャン麺がなんだかかなり贅沢な料理に思えてきました。
ビャンビャン麺についてさまざまなお話を聞いていると、黎さんが特別に麺を作る工程を見せてくれるとのこと。
さっそく厨房にお邪魔して、筆者がオーダーしたビャンビャン麺を作っていただきました。
麺は小麦を練ったものを使用。茹でる直前に麺を叩きながら、1mほどに伸ばしていきます。
この麺を叩く時に発する「ビャン」という音が「ビャンビャン麺」の名前の由来だという説もあるそうです。
後ほどご紹介しますが、同店のビャンビャン麺は2種あります。
1種類は伸ばした麺をそのまま、もう1種類は麺の塊を中央から裂き、巨大な輪を作ります。
それぞれの麺をささっと茹でたり炒めたりを経て・・・
ビャンビャン麺2種が出来上がり!
写真左が、茹でた麺の上に唐辛子を大量に乗せた「辛口ビャンビャンメン」(950円)、右が主に醤油で味付けされた「焼き牛肉ビャンビャンメン」(950円)です。
まずいただいたのは、「辛口ビャンビャンメン」。
大量の唐辛子がかかっているため見るからに辛そうですが、刺激的な匂いはせず、良い香りが漂います。
こちらは全体をよく混ぜ、麺と具をしっかり絡ませていただきます。
麺を持ち上げてみると、「ビヨーン」という効果音が聞こえてきそうなほどの長さ!
約1mに伸ばした麺を切らずに一本丸ごと入れているため、こんなインパクトのある姿になっているんです。
これはある意味、SNS映え間違いなし。シャッターチャンスを逃さず、友だちと協力して撮影しましょう。
早速、そんな極太極長麺にかぶりついてみます。
麺は見た目の通り、モッチモチ!極太すぎるためちゃんと茹で上がっているのか若干心配していましたが、ちょうど良い歯ごたえで、とにかくモチモチで美味しい!
うどんとラザニアの中間のような食感が心地よく、ヤミツキになりそう!
見た目はとても辛そうですが、少しピリッと来る程度の辛口なので、辛いものが苦手な人でも食べられそうです。
牛すじやネギ、モヤシなどがほんのり酸味のある甘辛タレによく絡み、感動の美味しさです。
続いて、醤油の香ばしさが食欲を掻き立てる「焼き牛肉ビャンビャンメン」をいただきます。
お約束のビヨーン!
こちらの麺は中央で割いてあり、さらに炒めているため「辛口ビャンビャンメン」よりも長細く、若干ちぢれています。
麺のモチモチ感は相変わらずで、お肉の柔らかさ、モヤシやネギのシャキシャキ感を同時に味わえて、さまざまな食感のオンパレードが楽しい!
炒めているため、醤油の風味を感じる焼きうどんに近いような近くないような・・・少し不思議だけど美味しい。そんなお味でした。
いずれにせよ、ビャンビャン麺はモッチモチでかなりの美味しさ。
58画の漢字を2回も使う「ビャンビャン麺」は、見た目のインパクトも大で味も◎です!
まとめ
帰り際、店長ですら58画の漢字を正しく書くのは難しいのでは?と思い、ちょっとしたイタズラ心で黎さんに「ビャン」の字を何も見ずに書いてもらいました。
サラサラっと完璧に書き上げる黎さん。さすがに余裕でした。
自分を戒め、筆者もしっかり書けるようになって、出直してきます。
皆さんも、「蘭州牛肉拉麺東珍味小籠包」の珍しい「ビャンビャン麺」を味わいに、横浜中華街へおでかけしてみてくださいね。
蘭州牛肉拉麺東珍味小籠包(ランシュウギュウニクラーメントウチンミショウロンポウ)
住所:神奈川県横浜市中区山下町139 ケンビル 1F
電話番号:080-5077-7868
営業時間:11:00~22:00
定休日:木曜日
最寄駅:元町・中華街/石川町
取材・文/黒澤陽二郎
※2018年3月5日現在の情報です。価格はすべて税込みです。商品や内容は異なる場合があります。
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※本記事は2018年03月05日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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