2017年注目の“呑めるうどん酒場”!恵比寿&中目黒の人気店を食べ比べ!
レッツエンジョイ東京の銭湯連載でおなじみの芸人、エレキコミックのやついいちろうさんと、某口コミサイトの人気レビュアーのうどんが主食さんが、今東京で話題のグルメを食べ歩くこちらの企画。
今回は、博多でブームになり、2016年に都内に相次いでオープンした「博多うどん酒場」を盛り上げる「イチカバチカ」と「二〇加屋長介」の2大人気店を、お二人に実食レポートしてもらいます!
【恵比寿】あの一風堂が手がける、ふわやわうどんと博多グルメが自慢の「博多うどん酒場 イチカバチカ」
▲恵比寿駅西口から徒歩3分ほどの場所にオープン。
やつい:今日は、恵比寿にある「博多うどん酒場 イチカバチカ」さんにやってきました。
うどん:こちらは、あの博多ラーメンの「一風堂」が昨年8月にオープンさせた、博多スタイルのうどん酒場ですね。ちなみに僕は、年末もここに食べに来てました。
やつい:さすが、うどん通!年越しもやっぱり、そばじゃなくて、うどんなんですね!
うどん:まぁ毎年というわけじゃないですけどね。そばも食べますよ。
やつい:僕は昔、仕事で博多に毎週通ってたことがあるんですよ。
うどん:じゃあ、博多うどんは詳しいんですか?
やつい:いやそれが、その時はラーメンとか、当時流行ってたモツ鍋ばかり食べてたので、うどんはあまり詳しくないんですよね。
うどん:そうなんですか。実は、博多っ子は飲んだ後の〆はうどん派という人が多くて、ラーメンを食べるのは観光や出張で県外から来る人が多いんだとか。
やつい:えっ、それは意外でした。
うどん:博多では今「うどん酒場」という業態がブームになっているんですが、2016年には東京にも博多うどん酒場が2店舗、相次いでオープンしました。
やつい:東京も博多うどんが熱いというわけですね!
うどん:はい、そんなわけで今回は、その「博多うどん酒場」で人気の2店を実食レポートしたいと思います。
▲店内には、博多グルメのメニューがずらっと貼られてます。
うどん:じゃあ、まずはおつまみから頼みましょうか。うどん酒場は、お酒とつまみを楽しんでから、うどんで〆るお店なので。
やつい:早くうどんが食べたいですが、確かにおつまみも美味しそうですね。
うどん:おつまみは、博多のB級グルメが約50種以上もそろっています。
やつい:店内に貼られてるメニューを見てるだけでも楽しいですね。じゃあ、博多の居酒屋で定番の「焼とり」から頼みましょうか!
▲博多の人気店「焼とりの八兵衛」の味が楽しめる串もの。国産豚バラ串1本200円(中央)ほか。
やつい:「焼とり」といっても「焼き鳥」じゃないんですよね。
うどん:そうそう、博多では野菜でも魚介でもお肉でも、串で焼いたら何でも「焼とり」って言うんですよね。
やつい:お肉も鶏じゃなくて豚バラが定番なので、県外の人はワケが分からない(笑)
▲博多っ子のソウルフード!ジャンクな味が人気の「びっくり焼き」(580円)。
うどん:他にも、博多の名物料理といえば、びっくり焼きを頼んでおきたいですね。
やつい:びっくり焼きってなんですか?
うどん:鉄板の上で豚バラとキャベツをラードとにんにくで炒めて、イチカバチカ特製の辛味噌で食べるという、地元のソウルフードです。
▲この特製の辛味噌がまたハンパない辛さ!
やつい:これはパンチが効いてて、ヤミツキになる味ですね!
うどん:一風堂ラーメンの辛味噌を、さらに辛くしたという味噌が、また食欲をそそりますね。それにしても辛い!(苦笑)
▲冷凍レモンを丸々ひとつ入れた「一八レモンサワー」(600円)。やかんにはたっぷり5杯分(1,500円)。
▲やかんに入ったサワーを自分で注ぎ足して飲むのも楽しい!
やつい:ガツンとパンチのある味には、このレモンサワーがヤバいぐらい合いますね!
うどん:これ、何杯でもグイグイ飲めちゃいますね。
やつい:だから、やかんにおかわりがいっぱい入ってるんですね(笑)
▲中洲の屋台で人気No.1の「屋台の餃子巻」(420円)。
うどん:博多の屋台の人気メニューといえばコレですね。
やつい:餃子巻きですね!これは僕もよく食べました。懐かしいですね~。
▲白身魚のすり身で餃子を包んだ、博多ご当地グルメの代表格。
やつい:たぶん、福岡だけじゃないですかね、餃子巻きのおでん種って。
うどん:餃子を巻くっていう発想がもともとないですからね、他の地域では。
やつい:出汁がたっぷり染みててウマいですね!
やわやわのもっちり麺が新食感!出汁も飲み干したくなる絶品の博多うどん!
▲ごぼうの天ぷらと甘辛く煮込んだ牛肉たっぷりの「肉ゴボ天うどん」(950円/ハーフ750円)。
うどん:さあ、いよいよお待ちかねのうどんを食べましょう!まずは、博多うどんの超定番の「ゴボ天うどん」から。
やつい:すごい!ごぼうの天ぷらとお肉がめっちゃ乗っかってて、ボリューム満点!
うどん:具もいいですが、ぜひ麺も食べてみてください。
▲「イチカバチカ」のうどんは一度食べたらヤミツキになるふわふわ、やわやわ感。
やつい:ズズズッ…ん?なんですか、このふわっふわなうどんは!? のびてるわけじゃないけど、それに近いくらいやわらかい…。
うどん:でも、コシがないのとはまた違うんですよ。
やつい:えっ、こんなにやわらかくても、コシがあるんですか?
うどん:コシというと、がっしりと硬い麺をイメージされがちですが、実はもっちりと伸びがあって、のどごしのいい麺のことをコシがあるって言うんですよ。
やつい:確かに、噛むともっちりしていて、ただやわらかいだけじゃないですね。
うどん:博多でも、このやわらかさは他にないんじゃないですかね。
やつい:このふわふわ感はクセになりますね!
うどん:小麦も福岡産の地粉を使っているので、香りもいいですよね。
▲ぷりっぷりの特大丸天がのった「丸天うどん」(750円/ハーフ550円)。
やつい:そして、もう一杯は丸天うどん。
やつい:ゴボ天うどんと並ぶ、博多うどんの定番メニューのひとつですね!
▲さすがはうどんが主食さん、博多のうどん事情にも明るい!
やつい:お出汁が染みっ染みで、このぷるぷるの丸天がまた絶品!
うどん:透き通った出汁の美味しさが直接味わえて、これは飲んだ後の〆に最高ですね。出汁は昆布、ホタテ貝柱、サバ節、焼きスルメ、うるめ節、玄海産いりこ、五島産焼きアゴを使ってますね。
やつい:すごい、飲んだだけでそんなにわかるんですか!?
うどん:いや、メニューに書いてありました(笑)
やつい:全然ダメじゃん!
▲うどんは45分以上、下茹でしたものを二度茹ですることで、やわやわの食感に。
うどん:この出汁を使えば、塩ラーメンも作れるみたいですよ。
やつい:さすが、一風堂ですね!
うどん:もともと一風堂の社長は、博多ラーメンのお店を始める前に、ラーメンかうどんか本気で迷ったんだそうです。
やつい:じゃあ、もしかしたら一風堂といえば「博多うどん」になってたかもしれないんですね。
▲店内に描かれた“博多のおじさん”。どこかで見たような顔…?
うどん:ちなみに、恵比寿は一風堂の東京一号店がある、思い出深い場所でもあるんですよ。
やつい:そんな土地に出店するってことは、一風堂さんもかなり気合が入ってるってことじゃないですか!?
うどん:2月下旬には、吉祥寺に2号店をオープン予定ということなので、今後の展開も楽しみですね。
やつい:ごちそうさまでした!
博多うどん酒場 イチカバチカ
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-8-9
TEL:03-5724-3130
営業時間:月~金11:00~15:30、17:00~26:00、土・祝日14:00~26:00(中休みなし)
定休日:日曜 ※年末年始12月31日~1月2日は休み
最寄り駅:恵比寿
【中目黒】博多の“うどん酒場”ブームの火付け役!地元で指折りの人気居酒屋「二〇加屋長介」
▲東急東横線の線路高架下にオープンしたお店は、落ち着いた和風居酒屋な店構え。
うどん:続いてやってきたのは、昨年11月にオープンした話題の新商業施設「中目黒高架下」。
やつい:ここはまた、おしゃれなところですね!
うどん:そんな中目黒高架下で、本場博多から上陸して話題になっているのが「二〇加屋長介(にわかやちょうすけ)」さんです。
やつい:一見すると、うどん屋さんというより、落ち着いた雰囲気の和風居酒屋みたいな感じですね。
うどん:そうですね、こちらはグルメタウンの博多で今、大ブームになっている「うどん酒場」を流行らせた、草分けのお店として知られています。
やつい:それは楽しみですね!
▲刺身から〆のうどん、デザートまでズラリ!メニューは約80種も。
やつい:おお、入店していきなり目の前に見える、お品書きが壮観ですね!
うどん:このお品書きは本店と同じ演出で、見た瞬間に気分が盛り上がりますよね。
やつい:僕これ見ただけで、もうお腹がすいてきちゃいましたよ!
うどん:こちらのお店は、博多の高級居酒屋出身の店主が手がける、とにかくハイレベルな料理が自慢なんですよ。
やつい:えっ、うどんが自慢なんじゃないの?
うどん:こ料理もうどんもお酒も、すべてがハイレベルなうどん居酒屋、というのが「二〇加屋長介」の人気の秘密なんです。
やつい:なるほど!では、お料理をいただきながら、確認しましょうか!
▲「雲仙ハムカツ」(600円)。長崎の雲仙ポークを使った贅沢なハムカツ。
うどん:まず一品目は、「雲仙ハムカツ」です。
やつい:なんすか、この厚すぎるハムカツは!これビジュアルからして、絶対ウマいやつだ!
▲ハムカツのこの厚み!そのままでも、甘みのある醤油をちょこっとつけても。
うどん:これは、わざわざ長崎の雲仙から取り寄せるハムを、カツにして揚げたメニュー。本店ではほとんどのお客さんが注文するそうです。
▲ハムカツの美味しさは、やついさんの表情が物語ってます。
やつい:だって、このぶ厚いハムを噛むと、旨味が口の中にジュワ~って広がって…。これウマすぎ、そりゃあみんな頼むでしょ!
うどん:その味を聞きつけて、全国から今予約が殺到してるそうです。
やつい:それ納得ですね!!マジでウマいもん!
▲「胡麻かんぱち」(850円)は、特製の醤油ダレが染み込んで美味。
うどん:お次は「胡麻かんぱち」。
やつい:博多ではおなじみのおつまみですね。
▲厚みのあるカンパチの切り身はぷりっとした弾力も絶妙!
うどん:本店では、サバを仕入れてからお店でシメるという、これ以上ない鮮度の胡麻サバらしいですが、東京ではさすがにそれはできないので、胡麻カンパチを出しているそうです。
やつい:サバは、特に鮮度が命ですからね。でもこのカンパチも、身がぷりぷりで美味しいですよ!
うどん:店主はこだわりが相当強い人らしく、鮮度が少しでも落ちるサバは使いたくないんだとか。
やつい:こだわりがハンパないですね!でも、それなら他の料理も期待しちゃいますね。
▲季節の日本酒は一合900円~、定番の日本酒も一合700円で楽しめます。
▲この日は、料理に合う超辛口の「ばくれん」と「日高見」をチョイス。
うどん:料理のバリエーションも豊富ですが、お酒も福岡の地酒や日本各地の日本酒、焼酎、ワイン、クラフトビールまで、本格的なものが幅広くそろってます。
やつい:日本酒も北から南まで、たくさんの銘柄がありますね。
うどん:やっぱり、うどん屋というよりも、居酒屋だからでしょうね。スタッフが料理に合うお酒も提案してくれますよ。
やつい:このお店が、博多で人気なのがわかりますね。料理もお酒も、そして〆のうどんも美味しいとくれば、行かない理由が見つからない!
うどん:ではそろそろ、〆のうどんをいただきましょう!
呑んだ後の〆にウマい出汁と、粉からこだわる麺が最高の一杯!
▲「鶏白湯あつかけうどん」(980円)は、濃厚な鶏スープが味の決め手。
うどん:うどんメニューは、定番からアレンジものまで充実してますね。
やつい:今回はやっぱり、定番のうどんがいいですかね。
うどん:では、「鶏白湯あつかけうどん」と「ごぼう天あつかけうどん」を頼みましょうか。
▲スープや麺はもちろん、上にトッピングされた鶏のささみも絶品!
やつい:「鶏白湯あつかけうどん」は、濃厚な鶏スープがたまりませんね!
うどん:鶏ガラを6時間ほど炊いているので、うま味がギュッと凝縮されてますよね。
やつい:さすが、料理からこだわってるだけあって、一杯の完成度が高い!
うどん:まるで水炊きのスープみたいな白濁スープ。まろやかなコクが絶妙ですね。
▲「ごぼう天あつかけうどん」(800円)は、ごぼ天の甘みが溶け込んだツユが絶妙。
うどん:王道の「ごぼう天あつかけうどん」は、やさしい出汁が五臓六腑に沁みますね。
やつい:出汁が透き通ってて、見るからに美味しそう。
うどん:ここの出汁は、昆布だしを中心に、いりこ、あじこなどを使っていると思います。
やつい:またメニュー見たんですか!?
うどん:いや、今度は見てないですよ!あっさりと上品な味わいの中に、いりこやあじこの風味を感じます。
やつい:これはお酒の後に飲んだら、ウマいだろうなあ~。
▲もっちり、ツルツルのうどんはのどごしが格別。
▲表情はわかりませんが、うどんが主食さんもうどんの味にご満悦。
うどん:麺はこちらも、地元福岡・糸島産の小麦を使った手打ちうどんです。
やつい:ズズ…ッ、こちらは一般的な博多うどんよりも、もう少しモチモチ感がありますね。
うどん:そうですね、讃岐うどんと博多うどんの間ぐらいのコシですかね。
やつい:同じ博多うどんでも、お店によって全然違うんですね。
うどん:ここのお店は、地元で人気のお店ですし、あえて他と差別化してるのかもしれませんね。
▲スタイリッシュな店内は、大人のデートにもぴったり。
うどん:ちなみに、こちらのお店はプレオープンの時にうどんを食べたんですが、その時は「大丈夫かな?」って、ちょっと心配だったんですよ(笑)でも、今はその時よりも本当に美味しくなりましたね。
やつい:人気ありすぎて、お店の予約がなかなか取れないみたいですよ。
うどん:2月には大手町にも新店舗がオープンするそうですし、さらに繁盛するんじゃないですかね。
やつい:お店の雰囲気も上品で洗練されてて、完成度の高いメニューがあれこれ楽しめるので、いろんなシーンで使えるお店になりそうですね!
うどん:ごちそうさまでした!また来ます!
二〇加屋長介(にわかやちょうすけ)
住所:東京都目黒区上目黒3-5-29 中目黒高架下52
TEL:03-6452-4170
営業時間:月~土18:00~翌3:00、日・祝17:00~23:00(LOフード1時間前、ドリンク30分前)
定休日:不定休
最寄り駅:中目黒
<まとめ>
やつい:こうやって食べ比べてみると、それぞれのお店の特徴がわかっておもしろいですね。
うどん:そうですね、うどんだけで言うと「イチカバチカ」は麺のふわふわ、やわやわ感を突き詰めた感じで、良くも悪くも好みが分かれるかも。僕は好きですけどね。
やつい:「二〇加屋長介」のうどんは、博多うどんと讃岐うどんのいいとこどりな感じで、万人が美味しく食べられそうですね。
うどん:居酒屋としても「二〇加屋長介」はレベルの高い料理が80種類もあって、今度はあれが食べたいと、次もまた来たくなりますよね。
やつい:お店の雰囲気もおしゃれなので、デートにもぴったりですね。
うどん:逆に「イチカバチカ」は友達とかグループで、ワイワイ飲み食いするのが楽しそう。
やつい:博多グルメが目白押しですからね。盛り上がると思います!
うどん:どちらのお店も一過性のブームで終わらないように、“コシ”を据えてがんばってほしいですね。うどんだけに。
やつい:おあとがよろしいようで!
やついいちろう
お笑い芸人「エレキコミック」のボケ担当。無類の銭湯、温泉、サウナ好きで、かつては週2回は通っていた。都内で訪れたことのある銭湯は100を越える。銭湯以外にも音楽好きで友人も多く、お笑い界一音楽業界に顔の広い(?)芸人とも言われている。NHK Eテレ「シャキーン!」、TBSラジオ「エレ片のコント太郎」出演中。公式HP
<Twitter>⇒https://twitter.com/Yatsuiichiro
うどんが主食
某グルメ口コミサイトのトップレビュアーの一人。大好きなうどんに限らず、和食からラーメン、中華、イタリアン、フレンチまで、日本全国を食べ歩く。食通芸能人にも一目置かれる、注目のブロガー。
<Twitter>⇒https://twitter.com/alwaysudon
<instagram>⇒https://www.instagram.com/alwaysudon/
撮影:菊池さとる
※2017年1月27日時点の情報です。
※価格はすべて税込です。
■「やつい×うどんが主食」の過去の記事はこちら!
⇒ツルツル、モチモチの武蔵野うどん「手打うどん長谷川」
⇒一人焼肉の次は「セルフ焼肉」!自販機で肉を買う進化系焼肉
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※本記事は2017年01月27日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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