知る人ぞ知るホルモンの名店「神泉ホルモン 三百屋」へ突撃!
冬の季節でも、つい食事のカロリーを気にしてしまうのが乙女心。
でも「たまには、焼肉を思う存分食べたーい!」と願う人は多いはず!(筆者もその一人です)
そこで、今回はお肉よりも部位によってはヘルシーで、栄養価も高いホルモンの専門店をご紹介します♡
今回ご紹介するのは、JR渋谷駅から徒歩13分、京王井の頭線神泉駅から徒歩4分の場所にある、ホルモン専門店「神泉ホルモン 三百屋」。
2006年にオープンし、今年で10年目を迎えたこちらのお店は、東京・芝浦の食肉市場に毎日足を運び、厳選された牛・豚のホルモンが楽しめる、知る人ぞ知るホルモンの名店です。
こぎれいな外観は、女性でも気軽に入れます。平日休日問わず、店内はお客さんで大盛況!
それでは、さっそく絶品ホルモンの数々をご紹介していきたいと思います!
今回はメニューを見つつ、店長の野村さんに相談しながら、数あるメニューの中でもイチオシのホルモンと一品料理を注文します。
オーダーを終えてワクワクしていると、まず目の前に現れたのは三百屋名物、お通しの山盛りキャベツ!
野菜を欲する女子にとって、こんなに惜しみなくキャベツをご提供いただけるなんて、とてもありがたいですね♪
そして、最初に運ばれてきたのは、「サガリ刺し」(1,200円)。
赤身肉と思われがちなサガリですが、こちらも立派なホルモン。牛の横隔膜の一部分で、やわらかな食感が魅力の部位です。
そのサガリを刺身でいただけるという、新鮮だからこそ実現できる食べ方です!
お醤油につけて、口に運ぶとその柔らかさに驚きます!
内臓特有の臭みはまったく感じられず、甘さのある旨味が口の中にふわっと広がり、とろけるようにすぐにいなくなってしまいます…。
ホルモンを生で食べることにためらいがある方も、ぜひ一度チャレンジしていただきたい逸品です!
圧巻の厚み!まずは食べておきたい「厚切りハラミ」
七輪が登場し、まず最初に現れたのは、「厚切りハラミ」(1,600円)。これがまた、なんともフォトジェニックな厚み!!!
サシが綺麗に見えるカットも美しい! 見た目が赤身肉に近いため、一見正肉と思われがちですが、こちらもれっきとしたホルモン。サガリに近い、横隔膜の一部分です。
赤身よりもカロリーが低いため、女性にも嬉しい部位なんです。
さっそく、網にオンして焼いていきます!
脂が多いので、したたる肉汁で豪快に火が上がります。
ちょうどよい焼き加減になったところで、野村店長がお肉をカットしてくれました。
ホルモンは焼き加減が難しいこともあり、プロがフォローしてくれると助かりますね♡
カット後、断面にも軽く火を入れて…
店長の「OKです!」の一言で、いよいよ実食です! 塩かワサビ、お好みで選んでいただきます!
……甘いっ! 塩をつけていただくと、ハラミの甘みがより引き立ちます。ジューシーな肉汁もたまりませんね!
ツヤツヤと輝く美しさ!フレッシュなホルモンの味わい深さに驚愕!
続いては、牛豚合わせて、常時25種類以上のホルモンが揃うという、驚きのラインナップの中から、「おまかせ6点」(2,100円)をお願いしました。
こちらは、初めての方にもおすすめという、ホルモンの盛り合わせ。
この日は、牛ホルモン、シビレ、ドーナツ、コプチャン、ヤン、ナンコツの6種類。聞きなれない部位もあり、胸が躍ります。
ひとえにホルモンと言っても、その形状はさまざま。まずは、より素材の味を楽しめる塩ベースの3種類から!
トップバッターはホルモンの代表的なメニュー、牛ホルモン(シマチョウ)をいただきます!
牛ホルモンを焼く時のポイントは、まず皮を下にして焼くこと!
写真ぐらいに、皮に網目がついたらOK! 逆の面も焼き色がつくまでしっかり焼いてください。
端のほうが少しこんがりするまで焼いたら、食べ時です!
お店おすすめの「酢胡椒」につけていただくと…脂っぽいと思いがちのホルモンの印象がまったく変わります!!!
お酢×ホルモンが、こんなにもサッパリするのかと驚愕!
プリプリした食感と脂の甘みが、お酢とのマリアージュを奏でます。酢胡椒、恐るべし…!
続いては、牛の胸腺「シビレ」。
「シビレもしっかりと焼いてくださいね!」と野村店長。
身がぐっと縮まって、端が少しこんがりしたらOK。ホルモンの中でも特に味が濃厚だというシビレ、一口食べるとその意味がしっかりわかります。
甘みのあるまったりとした味わいに、これまた酢胡椒が合います!
そして、見た目の面白さのある「ドーナツ」。
どんな部位なのか、名前からはまったく想像ができませんが、その正体は、なんど豚の喉仏!
軟骨ならではの、コリッとした食感が魅力なんだそうです。
さっそく焼いてみると、みるみるうちにシワシワに縮んでいきます。さらにくるんっと丸まって、少し焦げ目がついたら食べごろです!
このスライスの薄さだからこそ、こんなにも絶妙にこんがり焼けるのだとか。
カットの仕方にまでこだわるという、専門店ならではの職人技が光りますね。
焼き上がったら、ネギたっぷりのゴマ油でいただきます!
チップスのように、カリカリとスナック感覚で楽しめるのが、なんとも新鮮です!
ホルモンを堪能していると、常連さんであろうお隣の方が、「ここにきたら、生マッコリだよね!」とおっしゃっていたので、私もすかさず「マッコリ 二合徳利360ml」(680円)を注文。
この生マッコリが、甘くてとってもフルーティー! これは女子好みのお酒ですね。ホルモンの脂っぽさを一気にすっきりとさせる、おすすめの一杯です。
塩ベースのホルモンを満喫したら、ここからは、特製の焼肉ダレベースのホルモンへ。
最初に登場したのは、牛の小腸「コプチャン」です。
こちらも先ほどのシマチョウ同様、脂が多い部位。火が入ると、ジワジワと小さく丸くなっていきます。
ぷっくりしたシルエットが、なんだか可愛いホルモンです。
焼き上がったら、ネギをたっぷりまとわせて特製の焼肉ダレでいただきます!
表面がパリッとしていながら、中はジューシーでふわふわ。でも、ちゃんと歯ごたえもあって食感も楽しめます。
お次は「ヤン」。
個人的に耳馴染みのない部位だったので、店長に質問してみると「牛には胃袋が4つあるんですけど、そのうちの第二胃袋と第三胃袋をつなぐ部分です!」とのこと。
ヤンも外側がカリッと香ばしくなるまで、じっくり焼くのがおすすめ。網の上で熱を加えると、徐々に丸まっていきます。
表面がパリッとしていながら、中はジューシーでふわふわ。でも、ちゃんと歯ごたえもあって食感も楽しめます。
そして、6点盛りの最後に食べたのが「ナンコツ」!
軟骨というだけあって、網に映える立体感あるシルエット。
焼き色がつくまで、はやる気持ちを押さえてぐっと我慢です…。
しっかりと焼き上がったところで、ネギと一緒にいただきます!
ナンコツ特有のコリっとした食感は、やみつきになること間違いなし!
ぷりっとした他のホルモンと、コリコリした食感のナンコツと、それぞれ交互にずっと食べ続ける無限ループに入りたい…そんな幸せな気持ちにさせてくれます♡
見た目はまるで鴨肉!「ハツ」は身を折り畳んでサッと焼くだけでOK
盛り合わせを堪能し、うっとりしているところへ、「ほかにも珍しいモノがあるんですよ」と、野村店長が持ってきてくださったのが、こちらの「ハツ」。
一見、鴨肉かと思う、そのビジュアルにこちらも興味津々です!
「それでは焼きますね」と、店長が網に乗せると、なんとハツがきれいに折り畳まれているではありませんか!
店長曰く「脂身に軽く火を入れる程度でいいんです」とのこと。
脂身に軽く網目がついたら、ひっくり返して広げます。反対側をサッと焼いたら、ちょうどいい頃合いとのこと。
ネギを中にくるくると巻いて、ゴマ油につけて食べると、ハツの食感と身の甘みが絶品!
ハツをこのような形で食べたのは初めてですが、写真でもおわかりいただけるように、ほとんどレア!
新鮮なホルモンだからこそできる、究極の逸品でした。
2階の「三百屋 お弐階」はデートや女子会にもぴったりのおしゃれ焼肉店!
ちなみに、今回、取材させていただいたスペースは1階の店舗。
2階は「三百屋 お弐階」として、ホルモンをコースでいただける空間になっています。
個室やカウンター席などがあり、デートや女子会など、シーンに合わせて利用することができます。
2階のメニューは「大将のおまかせコース」(5,400円)のみで、1階の人気メニューを少しずつ、ゆっくりと召し上がれます。
今回は特別に、とある日の「三百屋 お弐階」のメニューを一部ご紹介させていただきます!(仕入れ状況や時期によって、メニューの内容は異なるとのこと)
その日イチオシのホルモンが厳選された「刺身の盛り合わせ」や、
日替わりでおすすめの部位の焼き物が5〜6種ほど盛られた「塩焼盛」、
厚切りのホルモンがゴージャスに盛られた「厚物、上物」、
そして、ホルモンを特製ダレに漬けた「たれ焼き」、などなど。
この他にも、「三百屋 お弐階」特製のコースメニューを楽しむことができます。料理はおまかせなので、会話に集中することができて、デートや女子会に人気なのもうなずけますね!
今回、さまざまな部位のホルモンをいただきましたが、どれも本当に絶品でした!
その理由は、ホルモンの新鮮さはもちろんのこと、自家製ダレやカット方法など、ホルモンを知り尽くす専門店ならではのワザがあるからこそ!
「今まで食べていたホルモンとは何だったのか…」と、感動すること間違いなしです!
美味しい上に、お肉よりもヘルシーに楽しめるホルモンを、シーンに合わせてぜひ堪能してみてください♡
神泉ホルモン 三百屋
住所:東京都渋谷区神泉町12-4
TEL:03-3477-1129
営業時間:18:00~翌3:00(LO 2:00)、土日17:00~翌3:00(LO 2:00)、祝17:00~24:00(LO 23:00)
定休日:不定休
最寄り駅:神泉
取材・執筆/ワタナベ ユウミ
福岡・東京を拠点に、TV・ラジオ・ネット番組から雑誌・書籍、WEBまで媒体を問わずに活動中。グルメやファッション、サブカルチャーに行政関係のライティングまでジャンルの幅広さが強みの”よく食べ、よく書く”をモットーにしたジャンルレスライター。
Twitterアカウント(@gracyaan) はこちら
(編集:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー)
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※本記事内の情報は2017年01月09日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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