vol.3 キャラ立ちしている丸ノ内線にふさわしい駅名を考えてみた

土地の歴史や地名の由来に強い愛とこだわりを持つ能町みね子さんが、独自の視点で新たな駅名を考案する本連載。第3回目は丸ノ内線の駅名にするどいメスが入ります!あなたの住むあの駅も、毎日通っている会社の最寄り駅も、本当は違う名前がふさわしいのかもしれません!

キャラが立ちすぎている丸ノ内線は一度では語りつくせない

丸ノ内線はかなり無理のある形をしている。


荻窪から新宿まではいいとして、その先の新宿から池袋まで、山手線ならすぐのところを、山手線の反対側の東京までくねくねと寄り道して一本でつなぐ。

中野坂上から謎の枝毛(方南町支線)も出ている。


後楽園のあたりで一旦地上に出てまたもぐるのも変です。キャラが立ちすぎのうえに長いので、二回に分けることにします。


まず荻窪〜新宿の間。荻窪と新宿自体はいいとして、その間は中野坂上以外全部ダメです。みんな、中央線の駅に新とか方角とかをつけただけで、「サブ」の感じが強すぎる。


青梅街道という歴史ある道の真下を走っているというのに、その場所の個性とか何も考えてあげてなくてかわいそう。全部取り替えます!

「南」や「新」や「東」でくくれない、歴史があぶりでる駅名を!

まず南阿佐ヶ谷。かつてここに都電が通っていたとき「杉並区役所前」という停留所があり、いまも区役所は変わらずそこに建っているのでそれを採用してもいいんですが、ここは思い切って「杉並」でどうでしょう。


元は青梅街道に杉並木があったことからここが杉並と呼ばれるようになったそうで、位置的にも合ってるし、区の名前なのにそのままの名前の駅はないからちょうどいいんじゃない?


新高円寺には、高円寺と阿佐ヶ谷に挟まれ、昭和40年に公的な地名から消えてしまった地名「馬橋」をぜひ採用したいです。


わりと近い千葉県に同じ駅名があるけど、ま、間違えることはなさそうだし、いいよね。元々は国鉄で駅を作る予定もあったそうだからぜひ復活させてあげたい!


東高円寺は、駅を出てすぐ「蚕糸の森公園」があるのでこれで決定。かつて蚕糸試験場があり、蚕糸試験場前という停留所もあったところです。


新中野も都電の旧停留所名に合わせて「鍋屋横丁」にしたい。なにしろ味のある名前なんだから。


三軒茶屋=サンチャみたいに、鍋屋横丁=ナベヨコがちょっとオシャレなイメージになるかもしれない。

異論は認めない。


中野坂上は実際「中野坂」という坂の上なのでこれでよいです。


ついでに、隣の西新宿は成子坂という坂の上なので、坂の名前で揃えると綺麗でいいと思います。


ターミナル駅の新宿は、さすがに新宿でよし。

「×丁目」をやめると街の特徴が見えてくる

さて、新宿からものすごく近いことでおなじみの新宿三丁目ですが、「×丁目」のパターンは地名に東西南北をつけるパターンと同じであまり好きじゃないので、銀座線の三越前にならって「伊勢丹前」とさせていただきます。


実際に車内アナウンスではこう言われるらしいし、そっちを正式名にしましょう。


新宿御苑前はこのままでもいいんだけど、せっかく昔の「花園町」という地名が綺麗なのでこっちにさせてほしい。


四谷三丁目は、「丁目」の嫌いな私としては迷うところ。飲み屋街で有名な荒木町の最寄り駅だし、分かりやすくて便利なので「荒木町」を採用!


で、四ツ谷はまあ、これでよし。


と、ここまでで赤坂見附駅からは次回に続きます。丸ノ内線は長い。

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