【インタビュー連載 16】 AKIRAさん（EXILE）の休日スタイル

7月公開の映画『HiGH＆LOW THE MOVIE』に出演するAKIRAさん。

ご存知EXILEのパフォーマーとして、また俳優としても大活躍だが、多忙な毎日、どんなおでかけを楽しんでいるのだろうか。

「だいたい決まってご飯とお酒、あとはショッピングですね。それも同じところが多くて、だいたい友達のお店ばかりです。ただご飯に行くときだけはぐるなびさんで色んなお店を検索して、新規開拓しています。ホントにいつもお世話になっています（笑）」

　最近開拓した中でも、特に印象的なお店があるのだとか。

「すっぽん料理屋さんによく行ってます。最初は鍋を目当てにしていたんですが、最近は唐揚げなど色んなすっぽん料理をいただいています。本当にひっそりとやっている隠れ家的なお店で気に入っています。あと僕は基本的にビール党なのですが、そのお店では長芋から作った珍しい焼酎もあって、行ったら必ず飲みますね。普通のイモ焼酎よりも少し甘みがあって優しい味なんですよ」

　そんなAKIRAさんには、今夏どうしてもやりたいことがあるそうなのだが、これがなかなか現実的には難しそうで…。

「今回の映画『HiGH＆LOW THE MOVIE』でバイクに関わることができたので、ツーリングがしたいんです。ただ運転してケガでもしたら大変なので、今はバイクも持ってないんですが、ひとまずバイクを買っておいてカスタムだけでもしておこうかなと（笑）。共演した青柳翔と二人でひそかに画策中なんです」

　青柳さんとのツーリングも悪くないが、もしAKIRAさんが都内でデートをするならどんなプランなのか。

「正直、僕が聞きたいくらいです（笑）。ただまあ自然が好きなので、緑豊かな場所とかいいですよね。何も考えずに代々木公園とか行ってみたいです。あとこれからの季節だと、ベタですけど神宮外苑の花火大会とかもいいですよね」

映画『HiGH＆LOW THE MOVIE』でAKIRAさんは、ストーリーのキーマンである琥珀（こはく）を演じている。

「彼は伝説のチーム『ムゲン』の元総長で"最強の男"と呼ばれていたのですが、孤独な中で育ったせいか、本当は温かい心の持ち主なのに、素直に気持ちを表現できないというキャラで……。そういう不器用な人間くさい部分を意識して演じました」

　本作はかなり“男くさい”作品に仕上がっているが、実際の現場の雰囲気はどうだったのだろうか。

「演者も制作スタッフも気心の知れている仲間ばかりですし、本当に安心してお芝居ができる環境でした。でもだからこそそこに甘えることなく、いつもより余計に集中して撮影に臨もうと、メンバー同士では話していました。なのでそういう意味ではすごくいい緊張感の中でできたと思います」

　とりわけ劇中のハードなアクションシーンは本作の見どころだ。

「特にラストシーンにはドラマのからこの映画に至る、今まで積み上げてきた『HiGH＆LOW』シリーズの集大成になるので、ここでブチかまさないと今までの全ての努力が水の泡になってしまうと思い、必死で演じました。いくら芝居とはいえハードな格闘なので、撮影中は何度かパンチが当たることもあったんですが、後でみんなにその話をしたら、全員が口を揃えて「AKIRAさんだから思い切っていけました」って。それってどういう意味なんだっていう（笑）。それが憎しみでないことを祈ります（笑）」

　AKIRAさんが本作を通して伝えたいこととは？

「とにかく、男たちはなぜそこまでして必死に闘うのかということ、そして闘いの向こう側に描かれている男たちが仲間を思いやる気持ちや絆の強さを、少しでも感じてもらえたら嬉しいです」

photo：Mariko Tosa、text：Kei Osawa、Styling：Atsushi Hashimoto（KIKI.inc）、Hair&Make-up：KUBOKI（Three PEACE）

AKIRA（あきら）　1981年8月23日生まれ。静岡県出身。

2006年、EXILEにパフォーマーとして加入。初主演映画「ちゃんと伝える」（監督：園子温）にて、第19回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。このほか出演映画には、「精武風雲」（監督：アンドリューラウ/第６７回ヴェネチア国際映画祭オープニング作品)、「アンフェア the END」（監督：佐藤嗣麻子）、ドラマ主演・出演作に「ハニー・トラップ」「GTO」（共にフジ系）、「江〜姫たちの戦国〜」（NHK大河）などがある。