【ワカコ酒 Season2】第11夜「ぼるが」で絶品やきとんを堪能してきた
「女ひとり呑み」をテーマにした人気グルメ漫画【ワカコ酒】。実写ドラマの好評を受け、待望のseason2がBSジャパンで絶賛放送中!今回は、炭火でジュージュー炙られたやきとりの香りに誘われて、ワカコ酒第11夜放送で登場した西新宿「ボルガ」へ向かいます。
ドラマで、ワカコが初幹事となって選んだお店「ボルガ」は、JR新宿駅西口より小田急ハルク(ビックカメラ)方面に出て、徒歩数分の場所にあります。レトロな文字が特徴的な看板、外壁に蔦がからまるレンガ造りの外観…。
お店の長い歴史を物語る炭火の焼き場が無ければ、一瞬「喫茶店かな?」と思わせる見た目になんだかとても愛着を覚え、「こんにちは~」と言いながら木製のドアを開けて中に入ります。
昭和24年に新宿西口思い出横丁にオープンし、昭和33年に現在の場所に移動したというボルガ。店内は期待通り、昭和が香る喫茶店のようでもあり、登山家が集う山小屋のようでもあり、ここが新宿であることを忘れさせるような味のある雰囲気です。
ランタンの灯りも素敵!店主に伺うと、このお店は山小屋をイメージして設計されたそうで、2階は特にそんな雰囲気が漂っています。お店の常連でもある建築家の山本勝巳氏が手がけたというだけあって、無駄がなく落ち着いた空間に、居心地の良さも抜群!
ホッと一息つける店内に安心感を覚えつつ、本日も気軽な女一人呑みなので迷わずカウンター席へ。焼き物にはビールでしょ!ということで、ワカコと同様とりあえず生ビールを注文。
それから、すべて500円均一というメニュー表の中から「やきとり5本」と女性に人気の「ねぎぬた」、「とんぶり」を一気にオーダーします。やきとり(もつの盛り合わせ)は5本で1セットが基本。その日に仕込んだ新鮮なもつの盛り合わせは、常連客からも愛される逸品です。
他に焼き物は、つくね、手羽先はそれぞれ2本で500円、ひなどりは1本200円で注文できます。
ビールをゴクゴク飲んで『ぷしゅー』としている間に、最初に運ばれてきたのは「とんぶり」です。“畑のキャビア”とも呼ばれるとんぶりの正体は、ホウキグサの実。千切りにした山芋の上に緑色の実がたっぷり乗せられて、思ったよりもボリューム感があります。
店長さんに、「醤油をお好みでサッとまわしかけて、よ~く混ぜて食べてくださいね」と言われたとおりにかき混ぜて、さっそく一口。う、旨い!とんぶりのつぶつぶ感と山芋のシャキシャキ食感が絶妙にマッチしていて、すごく美味しい!『ぷしゅー』。こりゃまたペロリといけちゃいますよ。
店長さんに美味しいですね、と伝えると「実はこのメニューは、建築家・山本勝巳さんの弟で映画監督の薩夫さんに教わったんですよ」との思いもよらない回答が。
え、そうなんですか~!と驚きながら会話を続けていると、ボルガは昔から映像関係の方々に親しまれているお店らしいと判明。確かに、お店の壁には監督の写真も飾られているし、さまざまな映画のポスターも貼られています。
なんと高田純次氏が俳優を志すきっかけになったお店でもあるそうですよ。ここに座っているだけで、なんだか文化人になったような気分に。
お店の歴史もスパイスなのか、秘話を聞いて、とんぶりの美味しさが一段と増したように感じられた頃。次に運ばれてきたのは、「ねぎぬた」です。
茹でたわけぎに、旬のホタルイカと彩りに人参を添えた美しい一品。茹でたわけぎはみずみずしく、自家製の酢味噌が良く合う!日本酒を呑みたくなりながらも、ビールで『ぷしゅー』。
これもまたさっぱりしていてイイ!!ヘルシーなので女性に好まれているというのも納得です。ちなみにホタルイカは、季節によってまぐろやほたて、えびなどに変わるそう。旬を意識したメニューは、無条件に嬉しくなっちゃいます。
ふと、焼き場から良い香りが漂ってきていることに気が付きました。お、私のやきとり?1mほどもありそうな焼き場には、赤く燃える炭がたくさんくべられていたっけ。
そんなことを考えながら、やきとりを待つ時間も楽しい!炭火を扱うのは手間もお金もかかるので、これだけの炭火を使うお店は貴重です。考えただけでビールが進む~。
ついにやきとりが登場!艷やかにきらめくタレがからめられていて、甘く香ばしい香りが食欲をそそります。本日の盛り合わせは、皮、レバー、ハツ、タン、カシラの5本。
1人呑みなので無礼講(!?)で左から順番にパクリ、パクリと一口ずつ食べちゃいます。『ぷしゅー』と、期待を裏切らない味に大満足!焼き加減にも熟練のワザを感じます。あ~今日も幸せだ~!
ボルガでは、串を炙り終えた後にタレに絡めます。つぎ足しつぎ足しで旨味の凝縮されたタレはなんとも言えぬ深い味わい。そしてこのタレには秘密があって、片栗粉でとじているのでとろ~りとしています。
だから串によく絡むんですね。ビールとやきとりを両手に持って、交互に味わう幸せを噛み締めながら、1人の時間を心ゆくまで楽しみました。
<感想>
ボルガは、親子三代で通われるお客様もいるほど長く愛されているお店です。最年長の常連客が定位置で座っていた椅子をそのまま残しているそうで、温かい心づかいも魅力。
店名のボルガは、俳句好きの先代がロシアのボルガ川にちなんで名付けたそうです。長い歴史の中でたくさんのドラマが生まれたボルガで、新しく女一人呑みの歴史を作ってみては?
ぼるが
所在地:東京都新宿区西新宿1-4-18
電話番号:03-3342-4996
最寄駅:新宿西口
※2016年3月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。
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※本記事内の情報は2016年03月19日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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