まずは本堂にお参り。正しい参拝マナーとは?

平安時代より、「厄除けのお大師さま」として親しまれている川崎大師。正式名称は「金剛山 金乗院 平間寺(こんごうさん きんじょういん へいけんじ)」というお寺です。


初詣ともなれば一年の災厄消除(やくよけ)無病息災を願って全国から参拝者が訪れ、そのにぎわいを紹介するニュース映像は年初めの風物詩でもあります。


▲大山門をくぐり大本堂を臨む。お正月は大変なにぎわいに!


そんな超有名寺院に「美」にまつわるスポットがあったなんて!と一直線に向かいたいところですが、はやる気持ちをおさえてまずは大本堂へお参りです。この機会に、正しい参拝マナーも押さえておきましょう。


【参拝マナーその1】
参拝前に最初に向かう場所が「水屋」です。柄杓に水を汲み左手→右手の順に洗い浄めてから、左手で水を受けて口をすすぎ、柄杓を立てて残りの水で柄の部分を洗い流します。


▲石造りの立派な水屋


【参拝マナーその2】
次に「献香所」(大香炉)で線香を供え、その煙を浴びて心身を浄めます。周りも気にせず自分の前だけに煙をかき集めるのはバッドマナー!


▲煙を浴びるのは、参拝前に心身を浄めるためだったのです!


【参拝マナーその3】
水屋で体を浄め、献香所で心を浄めたら大本堂へお参りを。お賽銭を入れ、ご本尊弘法大師のご宝号※(ほうごう)「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を唱えながら手を合わせます。<※お名前のこと>


▲神社のように柏手を打つ作法はなし。心静かに手を合わせ参拝します



いよいよ美人祈願のパワースポットへ

本堂へ参拝し、ご本尊厄除弘法大師へのご挨拶を済ませたら、いよいよ美貌祈願のスポットへ!


メインの参拝ルートから離れた、西解脱門近くにある小さなお堂がその場所です。


▲石像が一躰、安置されています


こちらが、美貌祈願の隠れスポット「しょうづかの婆(ばあ)」。しかし、ここで衝撃の事実が明らかに!
しょうづかとは、亡者が渡るとされる〈三途の川〉の別名、葬頭河(そうずか)がなまった言葉。このお婆さん、三途の川を渡っていこうとする人の衣をはぐ存在なのだとか(!)


▲たしかに、迫力のあるお顔


それがどうして美貌なの~!?と思わずのけぞってしまいますが、江戸時代に造立されたこの像は、どういうわけか歯の痛みを治すとして信仰を集め、それが歯→容姿→美貌と転じて、心身の美を願う人たちがお参りするようになったのだそうです。


この、しょうづかの婆にちなみ、身も心も美しく健やかにという願いが込められた「べっぴん守」も女性に人気。


▲ご利益を得るには、カバンにつけたりポーチに入れたりして身につけておくこと!



女子会だからこそ立ち寄りたいお堂が!

美人祈願を済ませたら、もうひとつ立ち寄りたい場所があります。こちら、2008年に開設されたばかりの薬師殿です。


▲大本堂とは違った趣のインド風の建物


ご本尊の薬師如来さまの隣には、なでることで身体健全や病気平癒が祈願できる「なで薬師」がいらっしゃいます。


「最近、肩こりがひどいの」「私も腰痛が」など、リアルなぶっちゃけトークができるのも女子会だからこそ。せっかくですから本気でなでましょう。


▲体の良くなりたい部分をなでます。肩こり、飛んでいけ~!


ほかにも、薬師如来を信仰する者を守護するとされ、十二支と結びつけて信仰される「十二神将」のスタンプを押して栞を作れたり、女子に人気の写経や彩色仏画(仏さまの塗り絵)を体験することも可能。なんだか、とても開かれたお寺なんだと感じました!


干支を守護する十二神将のスタンプを押してみる。女子会なら年がバレてもいいさ



表参道でぶらぶら&縁結び観音をお参り

お参りのあとは、仲見世通りや表参道をぶらぶらするのもこの時期の楽しみ♪ 川崎大師名物のくず餅店や、甘味処などが軒を連ねます。


▲ぶらぶらとお土産を探すのも楽しい


そして表参道に、さらなる隠れ参拝スポットを発見。
縁結びのご利益があるという「馬頭観音堂」です。赤い布に、思い人の名前を書いて奉納すると結ばれると言われているそう! ぜひぜひ立ち寄って手を合わせましょう。


▲窓の格子に、縁結びの赤い布がたくさん


結論:初詣の時期はもちろん一年中お参りの人たちでにぎわう川崎大師は、女子にとっても、やさしい参拝スポットなのでした。


今回、参拝の心得を教えてくださった川崎大師の僧侶によると、お参りは「お願い」をするだけではなく、「仏さまやご先祖さまへの感謝」や「決意を述べる」場であるそう。
年の初めに「キレイになって良縁をゲット!」の誓いを立てて、有言実行の心意気で2016年もがんばりましょう!



川崎大師(金剛山金乗院平間寺)
住所 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
最寄り駅 京急川崎大師線 川崎大師駅
【年末年始の大本堂開扉時間】
12月31日(大晦日) 6:00~終日開扉
1月1日(元旦) ~20:30
1月2日、3日 6:00~19:30
1月4日~7日 6:00~18:30
日曜・祝日 6:00~18:30



ライター:芝真紀子
※2015年12月時点の情報です。




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※本記事内の情報は2015年12月28日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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