顔ハメ天国か地獄、日本
何と言っても日本は顔ハメ天国か地獄なので、全国津々浦々にやたら設置されている上に、顔が足りないペースで増え続けておりまして、ライフワークとして追い続けるにも格好の的。観光地とかによくあるよねなどとは、今は昔。
最近は都内の観光名所でもなんでもないところに、バンバン設置されては消えていっていますので、今度の週末何しようかな、なんて悩まずに済みます。期間限定の看板がやたら増えてきていますので、悠長に構えている暇があまりありません。
一人顔ハメの魅力と心得
一人飲みや、一人旅などに必要なのは最初の一歩を踏み出す勇気と行動力ですが、一人で顔ハメ看板にハマるのに必要なのは、カメラと三脚です。三脚をセットし、カメラを準備、セルフタイマー10秒で、裏に回って顔を出す。一人中腰でハマってる時の緊張感と、何とも言えない高揚は、一度やったらクセになります。ハマります。
また、なるべく他の人の迷惑にならないようにハマるということも重要なポイントです。今後の一人顔ハメライフをエンジョイするためにも、あまり不審に思われないよう心がけましょう。
三脚を持ち歩かずとも、そこら辺にいる人に頼んで撮ってもらうことも可能は可能なのですが、あまりおススメできません。顔ハメ看板の、その社会的にふざけたポジションから云って、まず9割方テキトーにシャッターを切られます。
全体が写るようにとお願いしても、顔のアップを撮られたり。三脚携帯前の黎明期に、何度か悔しい思いをしました。作品として生涯残りますので、お気を付けください。
一人でハマる達成感
一人でやっても楽しいとか以前の問題で、そもそも全くの一人でやることを想定して作られていないものですので、一人だとハマりに行った先で様々な困難に立ち向かわなければいけないということも、魅力の一つに数えられます。二人三人だと何のことはないおちゃらけた行為ですが、一人でやるだけでこんなに面倒くさいんだと痛感します。でもその分達成感があるんですね。
特に達成感を感じるのが、サイズが小さめだったり、シェイプが厳し目の看板などにはみ出ずにハマれた時です。人に撮ってもらうと、「右肩がちょっと出てるよ。」などとナビゲートしてもらいながらハマれるのですが、全くの一人でビシッと顔だけ出してハマれた時は、何か特殊な能力が自分にはあるんじゃないかと錯覚してしまう心地よさです。
ハマる阿呆に撮る阿呆。どちらも自分です。さぁ、一人行動の極北、顔ハメ看板に一人でハマりに出掛けようではありませんか。
ライター紹介
顔ハメ看板二スト。日本全国、時には世界も、顔をハメるべく看板を求めて2000枚。2009年より、北海道の東神楽町で毎年行われている顔ハメ看板大会の審査員。著書に「顔ハメ看板ハマり道」(自由国民社)。
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※本記事内の情報は2015年04月06日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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