一人カウンターは大人のたしなみ? 「Bread & Tapas SAWAMURA」
ここ数年、外食の大きな流れの中心に君臨しているワイン。
今や日本人の食生活にもすっかり溶け込み、ワインを飲むことは特別なことではなくなった。カジュアルなワインバーやビストロも増え、ワイン通でなくても気軽に利用できる店が増えたのも、“ソロ活”人にとっては大変喜ばしいことだ。
とはいえ、女性が一人で来店しやすい店となると、選ぶ基準がいくつかある。
まず外せない絶対条件が、居心地のよいカウンターがあること。
そして、一人でも複数の料理を楽しめるように、小ポーションのメニューが充実していること。
さらに、ワインもグラスでいくつか用意があると、一人でもいろいろな種類を飲むことができるのでなお嬉しい。
そんな条件を兼ね備えた良店が、東京・広尾の「Bread & Tapas SAWAMURA」だ。
軽井沢に本店をもつ「ベーカリーレストラン 沢村」の姉妹店で、「ブレッド&タパス」という店名が表す通り、店のウリはパンと小皿料理。
パンに目がない筆者にとって、「おいしいパンが食べられる店」というのはそれだけでお気に入り指数がぐんと上がる。ましてやおいしいワインも揃うとあっては、行かない理由を探す方が難しい。
店舗は2階建てで、1階がベーカリーカフェ、2階がレストラン。1階のパン売り場に並ぶパンは、常時50種類ほど。なんと25種類の粉と4種類の酵母を使い分けているそうで、小麦の味や酵母の甘みが生きたパンは、一度食べると記憶に残る深い味わい。2階では、ディナータイムにはチャージ(席料+パン)378円で、パンの盛合せが楽しめるのだ。
画像手前から時計回りに、「豆腐と生ハムのサラダ」(734円)。オイルと塩のシンプルな味付けがいい。「アンチョビブロッコリー」(648円)は、パンともワインとも相性抜群。「水牛モッツァレラのトマトソース リガトーニ」(1458円)は、素揚げしたナスやズッキーニの存在感と、みずみずしいモッツァレラ、フレッシュなトマトソースの組合せ。
螺旋状の階段を昇った2階は、シックで落ち着いた大人の雰囲気。こちらにカウンター席がある。
フードメニューは、イタリアンやフレンチを中心とする欧風料理が約40品。自家製ソーセージにシーザーサラダ、アヒージョ、パスタなどいずれも親しみやすい内容で、肩肘張らずに楽しめるのがいい。
グラスワインは1000~1500円で、泡1、赤・白各3種類を用意。
ボトルワインは40種ほどと種類はそこまで多くはないものの、スタッフが厳選した銘柄が揃い、どれも安定したおいしさ。
スタッフはみなフレンドリーなので、ワインの知識がなくてもご安心を。温かみのある接客もまた、一人でも来店しやすい大きな動機になる。
さらに「沢村」の魅力は、夜だけにとどまらない。朝7時からのモーニング、11時からのランチ、そして17時からのディナーと、1日を通して利用できるという、実に使い勝手のよい店なのだ。しかも、ランチは16時まで、ディナーは翌3時までという営業時間の長さも、時間に不規則な自由業の筆者にとってはありがたい限り。
安さが売りのワインバルを卒業して、 一人の時間もおいしい料理とワインをゆっくりと楽しみたい―。そんな日にぜひおすすめしたい。
「沢村」を楽しむための3か条
その1 味わい深い絶品のパン複数が盛り合わせに! ランチはおかわり自由なのもうれしい
その2 ワインのおすすめは、迷わずスタッフに相談。やさしく丁寧に教えてくれる
その3 年中無休、月~土は翌3時まで営業! 気ままなお一人様のニーズにいつでも応えてくれる
- サワムラ 広尾店
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所在地
東京都港区 南麻布5-1-6 ラ・サッカイア南麻布1・2F
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最寄駅
広尾
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電話番号
03-5421-8686
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※2015年2月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。
ライター紹介
フードライター。料理雑誌の編集を経て独立。専門誌を中心に、幅広い業態の飲食店を取材する。All Aboutコンビニスイーツガイド。著書に「まんぷく横浜」(メディアファクトリー)
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※本記事内の情報は2015年02月13日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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