都内にあるアンテナショップの先駆け的な存在/かごしま遊楽館
「かごしま遊楽館」は、平成7(1995)年にオープンした鹿児島県の情報発信拠点。
都内に多数あるアンテナショップの先駆け的な存在として誕生し、以来長きにわたって多くの人に愛されてきた歴史あるアンテナショップです。
3フロアから成る館内には、1階に食品販売と観光案内所、2階にレストラン、3階に工芸品の販売と展示スペースが設けられています。
アテンドしてくれたのは、1階食品販売フロア「さつまいもの館」の店長・前園慧さん。指宿市出身の前園さんは、鹿児島県の食を知り尽くしたプロフェッショナルです。
「鹿児島といえば『さつまいも』というイメージがあるようですが、他にも知られざる特産品がたくさんあります!食を通じて鹿児島県に興味を持ってもらえたらうれしいです」(前園慧さん、以下同)
それでは、「売上げベスト7」と「オススメ商品2選」をご紹介しましょう!
【7位】一度食べたらクセになる!?餅米を使った郷土食/あく巻
7位にランクインしたのは、鹿児島県民にとって馴染み深い節句菓子の「あく巻」(594円/寿屋)。餅米を竹皮で包み、木灰からとった灰汁(あく)で煮るという独特の製法が特徴の郷土食です。
「わらび餅のような食感と、灰汁独特の硫黄のような風味が大きな特徴です。この風味を苦手と感じる人がいる一方、この風味がクセになるという熱烈なファンも大勢いらっしゃいます。付属のきな粉をかけてお召し上がりください」(前園さん、以下同)
【6位】養殖うなぎの生産量日本一!真空パックで美味しさをキープ/鹿児島県産 鰻の蒲焼
実は鹿児島県は、養殖うなぎの生産量が日本一。国内シェア率約40%を誇る“うなぎ大国”なのです。同館で販売されている「鰻の蒲焼」(2,430円/薩摩川内鰻)は、上質な水で育てた肉厚な鰻を丸ごと一尾真空パックしたゴージャスな一品。
「タレ付きなので、ご飯に載せるだけで鰻丼が完成します。ふっくらと焼き上げた鰻は“絶品!”の一言に尽きます。この品質でこのお値段はお手頃ではないでしょうか」
【5位】自宅でのお茶ライフが充実するおトクな一品/特選深蒸し茶徳用
春といえば新茶の季節。鹿児島県はお茶の一大産地としても有名です。「特選深蒸し茶徳用」(1,404円/仁田尾製茶)は、上質な茶葉がたっぷり230gも入っており、同館のロングセラーなのだとか。
「お徳用といっても、品質は折り紙付き。高級茶葉をふんだんに使用したいというお客様の声から生まれた商品で、お茶好きな方にもってこいの商品です」
【4位】シンプルイズベストなソウルフード/かるかん
鹿児島銘菓として有名な「かるかん」は、‟軽い羊羹”が語源といわれています。形は羊羹ですが、自然薯を使用した生地はふっくらもっちり食感♪
「明石屋のかるかん(5個入り1,188円)は、毎日空輸して仕入れるほどの人気商品です。パッケージには桜島が描かれていて、『これぞ鹿児島のソウルフード』というビジュアルも支持を得ています」
【3位】贈答品にピッタリの高級ブレンド緑茶/知覧茶 おく一番
濃厚な甘みとうま味が特徴の希少品種“おくゆたか”をメインにブレンドした「知覧茶 おく一番」(1,188円/お茶の春一番)は、上品なパッケージが目印。お世話になっている方へのプレゼントにうってつけの一品です。
「知覧茶は鹿児島を代表する名ブランド。ブレンドによって異なる魅力を発見できます。『おく一番』は口に含んだ瞬間、高級茶葉特有のリッチな甘みが広がりますよ」
【2位】お茶請けに重宝するまんまる和菓子/かるかん饅頭
2位にランクインした「かるかん饅頭」(195円/明石屋)は、程よい甘みのこし餡と軽い食感のかるかん生地の相性がバツグンの和菓子。知覧茶とセットで味わえば、口福が二倍になるはず。
「鹿児島県では4位でご紹介したような‟餡なし”が好まれる傾向にありますが、首都圏では‟餡入り”を好む方が多いように感じます。かるかん饅頭の順位が上なのは、都内のアンテナショップならではのランキングですね」
【1位】鹿児島の名店が常設出店!バリエーションも豊富/さつま揚げ
堂々の第1位は「さつま揚げ」(13枚入り詰め合わせパック/1,350円)。同館には鹿児島の有名店「有村屋」が常設出店しています。鹿児島で揚げた本場のさつま揚げが、毎日届けられているそう。
「言わずと知れた名物!一度食べ始めたら止まらなくなる美味しさです。バリエーションも豊富なので、異なる味わいを心ゆくまで堪能してください」
【番外編】「中の人」が推薦!イチオシグルメをご紹介
まだまだ紹介したい商品はたくさんありますが、その中から前園さんに2品を厳選していただきました。
1品目は、濃厚なチーズクリームがたっぷり入った「チーズまん」(216円/菓匠田中)。チョコチップ入りのクッキー生地とチーズのハーモニーがたまりません!焼きたてを急速冷凍しているので、解凍してもサクッとした食感を楽しめます。
「塩味の効いたチーズクリームが絶品で、おやつにはもちろん、お酒のお供にもバツグンなんです。老若男女に愛される味わいなので、多年層の方が集まる際の手土産にもオススメです」
前園さんが2品目にチョイスしたのは「芋焼酎」。サツマイモの生産量が日本一の鹿児島県ならではの豊富なラインナップで、常時140~150種類を販売しています。中には、県内でも入手困難なレア焼酎もあるのだとか。
「焼酎コーナーは、ぜひチェックしていただきたいです。これぞ芋焼酎というどっしりとした味わいのものから、近年ブームになっているフレーバー焼酎まで、バラエティー豊かな商品がそろっていますよ。春には‟旬(とき)あがり”という季節限定の芋焼酎も登場します」
まとめ
春の鹿児島は穏やかな気候で、各名所で美しい桜が咲き誇るのだとか。「かごしま遊楽館」で鹿児島の食の魅力に触れたら、実際に鹿児島県を訪れてみるのもオススメです。
都内アンテナショップは、プチトリップ気分を味わえるとともに、旅行のリサーチも楽しめます。気になる都道府県を見つけたら、ぜひアンテナショップに足を運んでみてくださいね♪
〒100-0006
東京都千代田有楽町 1-6-4 千代田ビル 1~3F
日比谷駅
〒100-0006
東京都千代田有楽町 1-6-4 千代田ビル 1~3F
日比谷駅
『東京トレンドランキング』2024年3月号もチェック!
「東京で暮らす人には、ふるさとがある」をテーマに、毎回一つの都道府県にスポットを当てる『東京トレンドランキング』の連載コーナー「メトロでつながるニッポン」。2024年3月号(2/25発行)では「鹿児島県」に着目。アンテナショップ情報に加え、茨城県の郷土料理を味わえる都内のオススメのお店も紹介しています。
◆類似記事をチェック!
◆東京にある全国各地のアンテナショップ情報をもっと見るなら!
牧 五百音
大学の写真学科に通ったのち、ライター兼カメラマンとして活動。趣味が高じ、主に飲食店の取材を行なっています。食べること、お酒を嗜むこと、アクセサリー作りに没頭中。
- 本記事内の情報に関して
-
※本記事内の情報は2024年02月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。