年間100以上のアートに触れる週末アート三昧のライター・moeneがナビゲート!

こんにちは。小室世代OLライターのmoeneです。平日は仕事をバリバリこなし、お休みの日は日本全国の美術館や建築巡りに出かけ、きれいなものに触れて心を満たしてます。私にとってアートはガソリンです。


今回は、「埼玉で建築、椅子、アートを贅沢に楽しむならココ!」という美術館をご紹介します。レッツエンジョイ、アート!

都内から電車で約30分。公園内にある町に開かれた美術館/埼玉県立近代美術館

「埼玉県立近代美術館」は、東京駅や新宿駅から最寄りの北浦和駅までそれぞれ約30分、そして北浦和駅西口から徒歩3分とアクセスが良い場所にあります。


心のうるおいを求める県民の要望にこたえ、1982年に北浦和公園の中に開館した同館。公園内には広々とした芝生のエリアや音楽に合わせて水が躍る音楽噴水があり、子どもたちの遊ぶ声も聞こえ、地域の方々の憩いの場になっています。


美術館自体も憩いの場の一つとなっており、多く方々が気軽に訪れてアートに触れ合っている印象があります。

見どころ①建築家・黒川紀章設計の名建物

▲鳥かごのような柱の隙間から空が覗けてカッコいい!

▲鳥かごのような柱の隙間から空が覗けてカッコいい!

同館は、建築家の黒川紀章さんが初めて設計した美術館。黒川さんの手がけてきた作品は他にも、国立新美術館や中銀カプセルタワービル、豊田スタジアムなど、名建築がたくさんあります!


建物全体がグリッド(格子)により構成されており、正面のエントランス・ポーチには内と外をつなぐ中間領域として波打つガラス、鳥かごのような柱と、それがくちばしみたいに突き出ているのが特徴です。

▲内側から見た吹き抜けの様子。素敵で何枚も写真を撮ってしまいました

▲内側から見た吹き抜けの様子。素敵で何枚も写真を撮ってしまいました

建物中央には、地階から3階までを貫く吹き抜けがあり、ガラスの屋根から入る自然光が素敵でした。教会のような神聖な場所のような雰囲気も感じられました。吹き抜けを利用してミュージアム・コンサートを行ったりもするそう。ぜひいつか参加してみたいです。

▲「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル(1972)黒川紀章」

▲「中銀カプセルタワービル・住宅カプセル(1972)黒川紀章」

公園内の野外彫刻作品にもご注目ください。建築家黒川さんの設計した名建築「中銀カプセルタワービル」のモデルルームが保管・展示されています。


このモデルと同じカプセル140個を組み合わせた住宅が銀座8丁目にありましたが、老朽化に伴い惜しまれつつ2022年に解体されてしまいました。世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅(マンション)として名高い、名建築でした。


ドラム式洗濯機に見えるカプセル住居は、窓から中を覗くとアナログテレビや電話が確認できて、つい当時の生活の様子を想像してしまいました

見どころ②:個性派ぞろい!椅子のコレクション

▲写真左「ネルソン・マシュマロ・ソファ(デザイン:1956)アーヴィング・ハーパー&ジョージ・ネルソン」、写真右「マリリン/ボッカ(デザイン:1970)スタジオ65」

▲写真左「ネルソン・マシュマロ・ソファ(デザイン:1956)アーヴィング・ハーパー&ジョージ・ネルソン」、写真右「マリリン/ボッカ(デザイン:1970)スタジオ65」

埼玉県立近代美術館は、開館当初から近代以降のグッドデザインの椅子を収集し、常時数十種類を館内に展示していることから、「椅子の美術館」とも言われています


現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、限定的に(コロナ以前よりは数を減らして)椅子を展示しています。自由に座れる「今日座れる椅子」、みて楽しむ「今日みられる椅子」、美術館の外からも鑑賞できる「ミニ!グッドデザインの椅子美術館」の3カテゴリで、不定期に作品の入れ替えがあるので、それぞれの作品詳細は、美術館公式サイトをチェックしてくださいね。


私が訪れた際の「今日みられる椅子」は、カラフルで形が変わっていてポップな「ネルソン・マシュマロ・ソファ」の椅子や、赤い唇の形をしたインパクトのある椅子「マリリン/ボッカ」など。


「マリリン/ボッカ」は1970年にイタリアのデザイン会社「スタジオ65」によってデザインされた真っ赤な二人掛けのソファーで、ハリウッド女優マリリン・モンローの唇をイメージして作られています。製品名の”ボッカ”はイタリア語で”口”の意味。ソファとしても座り心地を重視し、ポリウレタンフォームで柔らかさを実現しつつ本物の唇のような肉感的な印象も備えているそうです。


しかし今回は「今日みられる椅子」としての展示で座れなかっため、もしも願いが叶うならマリリンの唇に横たわって感触を確かめてみたかったです!

▲「サイドチェア(デザイン:1952)ハリー・ベルトイア」

▲「サイドチェア(デザイン:1952)ハリー・ベルトイア」

「今日座れる椅子」としては、1952年にイタリアで彫刻家ハリー・ベルトイアがデザインした「サイドチェア」などが展示されていました。サイドチェアは華奢な見た目に反して座り心地が良く、どんな空間でも快適に使えるようデザインされているので、お家に一脚欲しいなと思いました!


美術館内に点在する椅子を探し回るのも面白かったですし、作品(椅子)に座りながら、作品を眺められたので、一度に目とお尻の両方で楽しめました

見どころ③:必見!コンパクトながらも充実のMOMASコレクション

▲「ジヴェルニーの積みわら、夕日(1888-1889)クロード・モネ」など

▲「ジヴェルニーの積みわら、夕日(1888-1889)クロード・モネ」など

▲「ウスタッシュ・ド・サン=ピエールの頭像(1884-1886年)オーギュスト・ロダン」

▲「ウスタッシュ・ド・サン=ピエールの頭像(1884-1886年)オーギュスト・ロダン」

2023年1月時点で約4,000点もある所蔵作品を、年4回に分けて展示しているMOMAS(モマス)コレクションにも注目です。ちなみにMOMASとは「The Museum of Modern Art, Saitama」、つまり埼玉県立近代美術館の略称です。(※鑑賞できる作品は時期によって変わります


モネ、シャガール、ピカソなどの海外の巨匠から草間彌生や瑛九など日本を代表するアーティストまで幅広く展示されています。ミニマムながら絵画や彫刻、映像作品、靴を脱いでじっくりと鑑賞する作品もあったりと、バリエーション豊かで楽しめました


また定期的に、美術館サポーター(ガイド・ボランティア)が展示作品について解説してくれるプログラムも実施されています。私が参加した回は彫刻鑑賞の楽しみ方を教えてくれる内容で、「オーギュスト・ロダンのウスタッシュ・ド・サン=ピエールの頭像」について参加者みんなで性別、性格、職業を想像して話し合うものでした。モノの見方って人によってこんなに違うのかと、とても面白かったです!

まとめ

▲のんびりできて癒やされた北浦和公園

▲のんびりできて癒やされた北浦和公園

私にとっては貴重な展示作品の前で無邪気にボクシングをして遊ぶ子どもたちがいるという、公園内に作品があるからこその光景も目の当たりにし、そのギャップにほっこりしました。笑


建築はもちろん、絵画作品、コレクションされた椅子、彫刻、野外展示作品など、見どころが多い埼玉県立近代美術館。ぜひ一度足を運んでみてください!

埼玉県立近代美術館
  • 所在地

    埼玉県さいたま市浦和区 常盤9-30-1

  • 最寄駅

    北浦和

  • 電話番号

    048-824-0111

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年02月14日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。