旅するパンマニアがナビゲート!
1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。今回は都心から1時間ほど、足を延ばしてでも行きたい、夏休みにもピッタリな「日常を忘れて癒やされるパン屋」をご紹介します。
東京駅から約1時間、日常を忘れる空間で癒やしのパンを/ブーランジェリーヤマシタ

たまには都会の喧騒を忘れ、美味しいパンを食べながら心をリセットしたい。そんな気持ちになることはありませんか?そんなときにオススメなのが東京駅から約1時間、東海道線の二宮駅が最寄りの「ブーランジェリーヤマシタ」。
オーナーシェフの山下雄作さんは、パン職人という目でみると少し変わった経歴の持ち主で、高校卒業後にデンマーク留学、都内の北欧家具メーカーに勤務したのち33歳でパンの道へ。

二宮駅から海とは逆方面に10分くらい歩いていくと、まるでジブリ映画の世界に迷い込んだかのような緑豊かな場所に、温かみを感じる平屋建てがお目見え。
パンは嗜好品になってはいけないという思いのもと、できる範囲でからだにより良い材料を使い丁寧に作られているパンたちは、ハード系を中心に常時35種類くらい。デンマークに住む友人から庭に生えていた有機林檎を譲ってもらい、そこから起こした酵母をつなぎ続けて使用しているそう。

こちらに来たら、絶対に寄って欲しいのが併設されている食堂。ある意味、ここで食事をしたいがためにブーランジェリーヤマシタへ行っているといっても過言ではないくらい。私のお気に入りは窓際の席で、ここから通りを眺めるのがたまらなく好きなんです。

この日は、「あんバターサンド」(360円)に「プティフロマージュ」(250円)、それに「本日のスープ」(450円)から野菜のコンソメスープをオーダー。
あんバターサンドは、シンプルな味わいの胡桃入りパンに、やさしい甘みのあんことカルピスバターという組み合わせ。とにもかくにも、カルピスバターがびっくりするほど美味しく、このコクと塩味がクセになります。
プティフロマージュは、毎回行くたびに買ってしまうほど大好きなパン。フランス生地にたっぷり入った濃厚な味わいのチーズ。この日はちょうど焼きたてだったこともあり、とろ~りとろけるチーズに食べる手がとまらなくなってしまいました。
そして、食堂でイートインする際にはぜひともスープもご一緒に。ズッキーニや人参など細かくカットされた野菜が入ったコンソメべースのスープは、飲み干した後に感じるペッパーがアクセント。食材本来のうま味で身も心もほっこりした気持ちになります。

都心から近いとは言えない場所だからこそ、ここでの時間を大切に過ごして欲しくて。黄色の食器は、近くにある吾妻山に咲く菜の花をイメージしているのだそう。晴れた日は、吾妻山の展望台にも足を運んで相模湾の絶景を楽しんでみて。
- ブーランジェリー ヤマシタ
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所在地
神奈川県中郡二宮町二宮 1330番地
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最寄駅
二宮
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電話番号
0463-71-0720
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※本記事は2022年07月24日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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