4,000軒以上のカレー屋を渡り歩く、カレー愛好家がナビゲート!
日本全国・海外あわせて4,000軒以上のカレー屋を渡り歩くカレー愛好家、カレー細胞です。今回は「旅気分でカレーを味わうならココ!」という大塚のネパール料理店を紹介します。
エンタメ性抜群の楽しすぎるネパール料理店/ハムロジャクソン
今回オススメするのは大塚にある「ハムロジャクソン」というお店。なんだか人の名前みたいですよね。けれど違うんです。
新大久保に次いでネパール人が多く集う街・大塚に2021年オープン。日本でなかなかいただけない珍しい料理が楽しめるだけでなく、店内には楽しさが満載!店名の由来も気になりますよね。
それでは、早速ご紹介していきましょう。
お店は大塚駅西口側の飲み屋街、建物の2階にあります。店内はとてもゆったり、窓も広くて開放的。壁にはダイナミックな絵が描かれています。
よく見ると一人サイズのステージが。背景にはエベレスト、足元には吊り橋が描かれているのですが・・・これって??
実はここ、ステージの上にのぼって正面から写真を撮るとトリックアートになるフォトスポット。コロナ禍でネパールになかなか行けない(帰れない)人たちのために作ったのだそう。
店名の「ハムロ」はネパール語で「私たちの」という意味。「ジャクソン(JUCTION)」は「分岐点・合流点、交差点」。つまり英語のJUNCTIONのネパール訛りなんです。コロナ禍で人の行き来が制限されるなか、みんなが出会う場所を、という想いが店名に込められているんですね。
内装だけではありません。料理もホントに凄い。「ここ、本当に日本!?」っていうほど珍しい料理がたくさんあるんです。
まず食べてほしいのはこちらの2品。
火にかけた状態で提供されるネパール式羊肉のスパイス焼き(マトンカサウディ)は、見たことが無いほどのド迫力!骨ごとカットした肉塊は食べ応え充分で、クミンなどのスパイスが効きつつも辛くはありません。羊好きなら絶対食べてみて。
写真右の「モモ」は、みんな大好きネパールの小籠包。けれどこの店では違うんです。綺麗な花びらのように皮が開いたオープンタイプ、実はこれ、日本でほとんど見かけないチベットスタイルのモモなんです。どことなく「シュウマイ」っぽさもあり、国境を越えた食文化のつながりを感じますね。トマト味、胡麻味、ニンニク味の3種のソースをディップして、味変できるのも面白ポイントです。
水牛メニューが充実しているのもこのお店の嬉しいところ。ネパールでは一般的な水牛の肉ですが、日本ではとっても珍しい。
こちらは水牛の干し肉で、食感はネパール人好みの硬め。ジャーキーのように噛みしめれば噛みしめるほど濃密な旨みが染み出してくるんです。ビールのアテに最高!
そのほか、ニジマスやウズラなど、他の店では見かけない食材で作るネパール料理もたくさん。何度でも通いたくなります。
カレーを含めたセットメニューだってすごいんです。
え?義理の息子?ちょっと意味が・・・実はネパールでは実の息子よりも義理の息子(娘のお婿さん)のほうを手厚くもてなす習慣があるんです。つまりこのセット、最高のもてなしセットという意味なんですね。
実際内容が凄くて、骨付きマトンカレーにチキンカレー、豆カレーにネパールの現地式料理があれこれ。特に注目したいのが赤くてモチモチしたご飯。実はこれネパールの山岳地方で採れるマルシ米(マルシ・チャマル)という赤米。首都カトマンズでは値段が白いお米の倍もする特別なお米で、祝い事や祭りの際に食べられるものなのだそう。もちろん日本でいただける場所はほとんどありません。
添えてあるギー(牛、水牛、ヤギなどの乳から作られるバターオイルの一種)をかけていただけばたまらない美味しさ。もちろんカレーとの相性も抜群です。しかもこの貴重なマルシ米はおかわり自由。まさに“義理の息子への極上のもてなし”を体験できちゃうんです。
ネパールの珍しく美味しい料理に舌鼓を打ち、エベレストの記念撮影までできちゃう。こんなに面白いお店はそうそうありません。皆さんも是非行ってみてください!(お目当てのメニューがある場合は、事前に電話確認がオススメです)
〒170-0005
東京都豊島区南大塚 3-47-5 小田ビル2F
大塚駅
〒170-0005
東京都豊島区南大塚 3-47-5 小田ビル2F
大塚駅
- 本記事内の情報に関して
-
※本記事内の情報は2022年06月16日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。