Lets ENJOY INTERVIEW vol.41



メトロに乗ってふらっとおでかけ。浅草の路地裏が最高の癒しスポット

黒木華さん



―名だたる映画やドラマで活躍している、女優の黒木華さん。オフの日はおでかけすることが多く、最近は大好きな食事を楽しんでいる。

「その日の気分でお店を選びますね。中でも好きなのは、お肉料理!特に焼肉が多いです。あと今、都内にある美味しいカレー屋さんの発掘にハマっていて、その辺はちょっと詳しいと思います(笑)。先日までは恵比寿の『グッドラックカリー』によく行っていました」


―一人で過ごす“ソロ活”もお手の物である黒木さんは、お寿司屋さんからカラオケまでも一人。しかし……

「大好きな焼肉屋さんだけは一人で行きたくないんです。なぜならいろいろな種類のお肉を食べたいので。一人だと、少しの種類しか食べられないじゃないですか(笑)。もちろん、一人で行こうと思えば行けるんですけどね(笑)」


―そんな黒木さんは、実は昔から大の東京メトロユーザー。時間があれば一人で電車に乗り、自由気ままにおでかけをするという。中でもお気に入りは都内の東部エリア。

「特に浅草は好きですね。昔ながらのおそば屋さんや洋食屋さんなど、美味しいお店がいっぱいあるので。最近だとモダンなカフェや雑貨屋さんなどもできて、新旧が融合して、エリアの雰囲気も独特なものになっていて面白いですよね。
それと北千住にある焼肉屋さんや、水天宮前にも大好きなパン屋さんがあるのでよく行きます。都会的なエリアでも好きな場所があって、六本木の『森美術館』や『国立新美術館』へ写真や絵画の展示を観に行ったりもします」


―今号の特集エリアである豊洲・お台場についても詳しい。

「豊洲は昨年できたばかりの、劇団☆新感線の公演が話題の劇場『IHIステージアラウンド東京』があるので、よくお芝居を観に行きます。最近は手ぶらOKのバーベキュー場もあるみたいで、エリアがすごく進化していますよね。機会があったら行ってみたいです」


―おでかけがストレス解消にもなるという黒木さんには、行くだけで癒される場所があるという。

「やっぱり浅草。人気のない路地裏を、目的もなく散歩していると心が落ち着きます。あとは『上野動物園』に行ったり、鎌倉方面に行ってボーッと海を眺めたりもしますね。今はしませんが、昔は東京メトロに乗って、降りたことのない駅で降りてぷらぷらと街を散策していました(笑)」


家族仲良く、老後は夫婦一緒に縁側でお茶を飲むのが理想の未来

黒木華さん



―本作は、細田守監督によるアニメ映画。甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃん(上白石萌歌)と、未来からやってきた妹のミライちゃん(黒木華)が繰り広げる、冒険を通して家族の愛や絆を描いている。まずは出演オファーをもらったときの感想を伺った。

「細田さんはまたワクワクする物語を描かれたなと、楽しみしかありませんでした。細田さんはいつも家族や兄弟の絆などをテーマにした愛情深い作品を描かれるので、また参加できることが純粋にうれしかったです。今回は4歳の男の子が主役という今までにない物語だったので、いろいろと想像を巡らせました」


―今回、黒木さんが演じたミライちゃんは、中学生の女の子。黒木さんの実際の年齢とかけ離れているだけに、演じる際に意識したことがあるという。

「中学生の女の子の声がどういうものなのか分からなかったのですが、細田さんが声の高さや抑揚について丁寧に導いてくださり、上手に仕上げてくださいました。フレッシュさといいますか、爽やかさといいますか、明るく元気な感じとか(笑)?そういった部分を意識して演じました。
あと、映像を見ながらミライちゃんと同じ気持ちになるということも大事にしました。細田さんは、『いつもの黒木さんのままでやってください』とおっしゃってくださったので、余計なことは考えずに臨みました」


―黒木さんの細田監督作品への出演は、『バケモノの子』に続き3度目。今までの作品よりも難しく感じた部分はあるのだろうか。

「過去の作品も今回の作品も全く別なので比べようがないのですが、大変だったのはストーリーの終盤で両親の過去を振り返るシーンですね。ストーリーテラー的な役をになっているところなのですが、ここをどれくらいの熱量で言えばいいのかが分からなくて悩みました。
くんちゃんを引っぱっていくというのがミライちゃんの役目であることがちゃんと伝わるようにしつつ、なおかつ浮遊感といいますか、物語に流れるSF感みたいなものも出してほしいと細田さんから言われていたので、それが難しかったです。
あとは設定として、ミライちゃんは未来からやってきた女の子ということで、くんちゃんのことはお兄ちゃんとして見ている、でもそのくんちゃんは子どもっていう、そのちょっとトリッキーといいますか、独特の関係性をどう見せればいいのかということも、自分なりに考えた部分ですね」


―家族の過去と未来を行き来する物語だが、黒木さん自身、過去と未来ではどちらに行ってみたいのか。

「過去にはあまり興味がないので、自分がこの先どうなっていくのかが見てみたいです。私は今28歳なのですが、最近は特に自分の周りで子育てに奮闘している友達がすごく多くて。そういう人と一緒にいると、未来の自分を想像するんですよね。自分がちゃんと結婚しているのか、子どもがいるのかとかやっぱり気になります。大丈夫かなあ、未来の私(笑)」


―そんな黒木さんが描く、自身の理想的な未来とは。

「いわゆる普通の家庭ですね。私は自分の両親が理想です。いろいろなところに連れて行ってくれたり、たくさんのことをさせてもらった中で、自分がこうして今好きなことを見つけられてやらせてもらっているので。
自分の両親と同じように、人として尊敬し合えるようなパートナーと子どもに巡り会いたいです。子どもができたらいっぱい旅行をして、子どもの手が離れたら、老後は縁側で夫と二人仲良くお茶が飲めるような未来が理想です」

photo:Megumi Uchiyama stylist:Yoshiyuki Shimazu hair&make up:Katsuhide Arai(e.a.t....) text:Kei Osawa




PROFILE&INFOMATION

黒木華

くろき・はる 1990年3月14日生まれ。大阪府出身。
2011年に映画『東京オアシス』にメインキャストとして初出演を果たすと、翌年にはアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』で声優に初挑戦するなど、その後も多くの作品に出演。2014年には映画『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。今年の公開待機作に『散り椿』『日日是好日』『億男』『ビブリア古書堂の事件手帖』『来る』がある。


映画『未来のミライ』

映画『未来のミライ』

小さな庭に小さな木の生えた、小さな家に暮らす4歳の男の子・くんちゃん(上白石萌歌)は、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、セーラー服姿の少女が現れる。彼女は未来からやってきた妹・ミライちゃん(黒木華)だった……。全国東宝系にて公開中。出演:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子 ほか 配給:東宝

© 2018 スタジオ地図





週末に出かけたい!おすすめ「おでかけスポット」はコチラ

IHIステージアラウンド東京

TBSテレビが建設・運営、アジア初・没入型エンターテインメント施設。観客を乗せて360°回転する円形の客席に注目。


IHIステージアラウンド東京

最寄駅:市場前/豊洲
⇒スポットの詳細はこちら



都会の農園バーベキュー広場

農園を有する緑に囲まれた屋上で本格バーベキューを楽しめる。雨でも安心の「テント付き本格バーベキューエリア」も。


都会の農園バーベキュー広場

最寄駅:東京テレポート/台場
⇒スポットの詳細はこちら





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※本記事内の情報は2018年07月24日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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