思いがこもった、ヘルスコンシャスなサンドイッチ
昨今、東京のフードシーンを賑わわせているのが、ボリューム満点のグルメサンドイッチ。
パンから溢れんばかりにぎゅうぎゅうと挟まれた具材たちはカラフルで、その断面はまるでアートのよう。
自宅で作るハムとか卵の定番サンドイッチと比べると、まるで別の食べ物のようにすら感じてしまうほど。
さて、そんなグルメサンドイッチが味わえる評判店のひとつが、東京・代官山にある「King George」。
スコットランド系日本人の松木ユアンさんと、韓国系カナダ人のフランセスさん夫妻が2013年夏に開いたサンドイッチカフェバーだ。
サンドイッチといえば、モーニングなどの軽食で食べられるイメージ。でも「King George」のサンドイッチを食べたら、そのイメージが少し変わるかもしれない。特に一人で訪れるならなおさら。どの時間帯に食べても、しっかりお腹を満たせて、でも重たくない。後述するが、アルコールドリンクも充実の品ぞろえなのでと一緒にしっかりディナーも楽しめる。お酒とサンドイッチの新感覚マリアージュを、ぜひ試してみて!
古いビルをリノベーションした店舗は、客席は2階、3階、屋上テラスの3層階。例えばリビングをイメージしたという3階は、飲食店というより、まるで誰かの家に招かれたよう。晴れた日なら、屋上のテラスでビール片手にサンドイッチも最高。フロアごとに、それぞれ異なる雰囲気を味わえるのも魅力だ。
年代を感じさせる重厚なテーブルに惚れ惚れしていると、家具のほとんどはオーナーのフランセスさんがカナダに住んでいる時から使用されていたものと教えてくださった。「ここにある家具は、亡くなった母が選んだ大事なものばかり。母の死に直面し、短い人生なのだから思い切って2人でやりたいことをやってみようと開いたのが、King Georgeなんです」とフランセスさん。お客さんには、そうしたお店の物語も魅力となっている。
サンドイッチは、オーブン・ベークド・ターキーにレタスがたっぷり入った「ザ・キングジョージ」、ペッパーターキーをグルテンフリーのマクロビブレッドでサンドした「8th Ave(八幡通り)」、アボカドや季節の野菜をはさんだ「ベジタリアン」など13種類。
サンドイッチを看板メニューに据えた理由を尋ねると、「日本には、健康的なサンドイッチがなかったから」とフランセスさん。ターキーやツナなど脂肪分の少ない食材をメインに使用しているので、野菜もたんぱく質もしっかりとれて、ヘルシーなのにボリュームもあって、お腹も心も満たされるというわけ。
しかもサンドイッチは、テイクアウトしてピクニックで食べたり、パーティーフードとして提供されたりと、カジュアルからフォーマルまでさまざまなシチュエーションで楽しまれている食べ物。いろいろな形で食べ方を表現できるのも、サンドイッチの魅力なのだ。
この日いただいたのは、「ハニーマスタードチキン」。パンの厚みは2.5センチ、その高さは、トータルで約8センチ!
しっとりやわらかなローストチキンと、ハチミツやコニャックをきかせたハニーマスタードの相性が最高! 表面をカリッと焼いたセサミバンズも歯切れよい食感で、かなりのボリュームなのにパクパクと食べ進んでしまうのが不思議。
そして、サンドイッチバーというだけあって、お酒の品揃えも充実。おすすめは、フレッシュフルーツで作るカクテルだ。この日作ってくれたのは、ジンとトニックウォーターに、ピンクグレープフルーツジュースやバジルを添えたさわやかなカクテル。 リクエストに応じてお好みを作ってくれる。
サンドイッチはバーの定番フードですし、お酒との相性もいいんですよ」とフランセスさん。昼のテラス席でお酒と一緒に楽しむ週末や、ショッピングの合間や仕事帰り、野菜不足を感じたときなど、いろんなシーンで楽しめること間違いなし!
「King George」を楽しむための3か条
その1 ランチはもちろん、ちょっと遅めのランチやディナー、テイクアウトなど、さまざまなシチュエーションで気軽にヘルスコンシャスなサンドイッチを楽しんで
その2 自らリノベーションしたという内装は、家具も含めインテリアの参考にしたいおしゃれ感。一人でもゆったりくつろげる雰囲気も◎
その3 海外で買い付けたリキュールなど、お酒の種類も充実。普段づかいのバーとしても気軽に足を運べます
※2015年6月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。
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※本記事内の情報は2015年06月18日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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