本場イタリアで修業した店主がつくる本格フォカッチャ

今回紹介するのは、話題のイタリアパン専門店。


とにかくパンが大好きな私。

仕事柄、取材でいろいろな街へ出かけることが多いが、そのときの楽しみの一つが、行った先でおいしいパン屋さんに寄ること。

翌朝のパンをテイクアウトすることもあるし、イートインスペースがあれば、ランチやカフェで使うことも多い。

取材前に差しさわりのない程度に軽く食べたい時に、パンほど最適なものはないかもしれない。

▲東京メトロ江戸川橋から徒歩7~8分。黄色い外観が目を引く

▲東京メトロ江戸川橋から徒歩7~8分。黄色い外観が目を引く

江戸川橋にある「フォカッチェリア アルタムーラ」は、一風変わったイタリアパンと惣菜の店。

店主の山本誠さんは、フレンチシェフからイタリアンに転向し、修業のため本場イタリアへ。そこで滞在したのが、伝統的なパンの街として知られるアルタムーラ。

日常にパンが根付いた暮らしを体験し、将来独立するならアルタムーラのパンを売りにしたお店をと考えていたそうだ。

▲温厚な笑顔の山本さん。仕込みをしながらでも会話に応じてくれるのが、1人の身にはとても嬉しい。

▲温厚な笑顔の山本さん。仕込みをしながらでも会話に応じてくれるのが、1人の身にはとても嬉しい。

店名に「フォカッチェリア」とあるように、売りは本場の味を伝えるフォカッチャだが、それ以外にもイタリアの伝統パンやサンドイッチ、生ハムやチーズ、イタリアンドルチェまでが揃い、小さな店内にイタリアの食文化が凝縮されているようだ。

▲丸く焼いたフォカッチャは、ホームパーティーの差し入れとしても人気。

▲丸く焼いたフォカッチャは、ホームパーティーの差し入れとしても人気。

入口を入ってすぐが、フォカッチャの陳列ケース。 フォカッチャは常時4~5種類で、1ピース250円~。イタリアと同じように、日常的に食べてもらえるよう、リーズナブルな設定にしているそうだ。

3種類の粉をブレンドし、ジャガイモ、「リエビト・マードレ」と呼ばれるヨーグルトでおこした天然酵母で一晩発酵させた生地は、粉の風味豊かでクリスピーな食感。

毎日食べたくなる、素朴な味わいだ。

▲イタリア各地には、いろいろな形のパンがある。

▲イタリア各地には、いろいろな形のパンがある。

日本ではイタリアのパンというと、メジャーなのはフォカッチャ、パニーニくらいだが、「アルタムーラ」では珍しいイタリアパンにたくさん出会える。

例えば、魚の形をした「ペッシェ」。固くて塩気があるので、少しずつちぎってぽりぽりと食べるおつまみのようなパン。

そして、アルタムーラを代表するパンが、「パネ・ド・アルタムーラ」。パネ・ド・アルタムーラは、「DOP(原産地統制名称)※」に指定されている食料品。DOPとは、EUのEU法により、伝統食品や地域の特産物の保護を目的に定められたもので、原産地において、厳しい基準で定められた生産過程を経てつくられたものだけが 名乗ることができる。アルタムーラでは、基本的にパネ・ド・アルタムーラと同じ製造方法で作っているけれど、ここは日本。原材料などが変わるため、「パネバッソ」という名前で販売している。

香ばしいクラストの食感と、粉の香りを存分に感じられる食事パンだ。

▲ブリオッシュは大きく焼いて、カットするのが「アルタムーラ」流。

▲ブリオッシュは大きく焼いて、カットするのが「アルタムーラ」流。

さらにユニークなのは、ブリオッシュ生地を使ったサンドイッチ。

ほの甘い生地と、ハムの塩気が絶妙にマッチして、不思議とハマる味だ。

▲店内奥は、カウンターを主体に10席を用意。

▲店内奥は、カウンターを主体に10席を用意。

と、ここまでの説明を聞くと「普通のパン屋さんでは」と思う読者もいるかもしれない。もちろんテイクアウトだけでも充分楽しめるが、この店の醍醐味を味わうなら、ぜひショーケース奥のイートインスペースへ足を踏み入れてほしい。

「カフェ」と表現するよりも「バール」と呼ぶのがふさわしい、隠れ家のような空間がそこにある。

▲この日のランチはラム肉の煮込みと、ジャガイモのフォカッチャ。ついワインを欲してしまう組合せだ。

▲この日のランチはラム肉の煮込みと、ジャガイモのフォカッチャ。ついワインを欲してしまう組合せだ。

購入したパンをその場で楽しむのもいいが、せっかくならばイートインならではのメニューを。

ランチタイムは、日替わりランチ(10食限定)がなんと600円!

エミリアロマーニャ州を代表する郷土料理「ピアディーナ」とサラダのセットなど、イタリアさながらのランチが食べられるのだ。

グラスワイン400円とセットで頼んでも1000円で収まるようにという、山本さんの心遣いに嬉しくなる。

▲ビスコッティは1個50円! コーヒーのおともにぴったり。

▲ビスコッティは1個50円! コーヒーのおともにぴったり。

もちろん、ショーケースから好みのパンやデザートを選んでカフェタイムを過ごすのもいい。

空腹なら、オーダーごとに仕上げてくれるホットサンドの「ドッピア」がおすすめ。

スイーツ好きなら、シンプルなタルトやチョコレートを楽しむのもいい。

▲セットは、ワインのほか、アペロールのソーダ割りやベリーニなどのスパークリングカクテルから好みのものを選べる

▲セットは、ワインのほか、アペロールのソーダ割りやベリーニなどのスパークリングカクテルから好みのものを選べる

一方、16時以降は、山本さんがセレクトしたワインとともに、ワインにあうパンや前菜がバール感覚で楽しめる「アペリティーボタイム」に。

平日は、ワインやプロセッコ、ミモザなど好みのドリンク1杯と前菜の盛合せのセット800円が人気だ。

会社の近くや帰宅途中にこんなお店があったら、つい1杯…と毎日寄りたくなってしまう。

▲セットの一例。ピンチョス風のカプレーゼ、パプリカのマリネ。生ハムとイチジク。これにプロセッコがついて800円はお値打ち。

▲セットの一例。ピンチョス風のカプレーゼ、パプリカのマリネ。生ハムとイチジク。これにプロセッコがついて800円はお値打ち。

さらに週末はおつまみのメニューがぐっと増え、イタリアンバールに変身。

有名イタリアンでシェフを務めていた山本さんだけあって、毎回、とびきりおいしいおつまみを用意してくれている。

イワシのカルパッチョや、タコのマリネ、アヒージョ、気まぐれパスタ…。どれをとっても、ワインしか結びつかない(笑)。


温和な山本さんと会話を楽しみに通うお客も多く、お客の多くは常連客。

とはいえ常連以外は入りにくいといった雰囲気は皆無で、思い立ったときにふらっと立ち寄れるのがいい。

イタリアの気取らない日常を感じられ、女性が一人でワインを傾けているのがさまになる店だ。

「アルタムーラ」を楽しむための3か条

その1 店主の山本さんと仲良くなろう! イタリアでの修業話や、パン文化の話を聞くのも楽しい♪

その2 フォカッチャだけじゃない、イタリアパンの魅力を発見できる

その3 おいしいパンとおつまみには、当然ワイン!好みのタイプを伝えてみよう

フォカッチェリア アルタムーラ
  • 所在地

    東京都新宿区山吹町5番地

  • 電話番号

    03-6265-3842

  • 最寄駅

    江戸川橋

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※本記事は2014年11月04日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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