ポイント
【館の成り立ち】
日本近代文学館は、1962年5月、散逸のはなはだしい近代文学関係の資料を収集・保存するため、文壇・学界・マスコミ関係の有志113名によって発起され、各界に文学ミュージアム設立の欠くべからざることを訴え、発起者たちの献身と各界からの絶大な援助によって、1967年4月竣工・開館したものです。この間、館の設立に参加した人はおよそ15,000名に達しています。開館後も引き続き、文壇・学界関係者の奉仕と、出版社・新聞社その他各方面からの強い協力によって維持運営されています。
このほど当館は公益認定を受け、2011年6月1日から、公益財団法人に移行しました。
<文学館のしごと>
1.資料の収集・整理・保存および公開
(1) 収集
明治以降の日本の近・現代文学関係資料とその関連分野が主な収集の対象です。資料は、図書・雑誌・新聞のほか特別資料と呼んでいる原稿・書簡・筆墨・日記・ノート・遺品などその種類は多岐にわたります。現在、その数 100万点におよびますが、大部分は著者またはその遺族、出版社などからの寄贈(一部寄託)によるものです。
(2) 整理・保存
文学専門資料館としての性格上、整理は当館独自の方法で行っています。また、当館は資料の保存を第一義としていますので、保存には万全を期しています。
(3) 公開
所蔵資料は未整理あるいは特別なものを除いて、常時、閲覧室で一般に公開しています。また、レファレンスサービス、資料の複写サービス、写真サービスも行っています。
2.各種文学行事の開催
(1) 展覧会
1963年の創立記念「近代文学史展」、66年の竣工記念「トルストイ展」、67年の開館記念「近代文学名作展」、77年の創立15周年記念「現代の作家 300人展」および、創立20周年記念「近代文学展」、創立25周年記念「夏目漱石展」、創立30周年記念「川端康成展」「井上靖展」、98年の創立35周年記念「時を超えて-漱石、芥川、川端-展」をはじめ、数々の文学展を開いてきました。今後も随時開催します。
(2) 講座・講演会
毎年夏の「文学教室」(よみうりホール)、当館ホールでの、文学者の自作朗読の会「声のライブラリー」(年4回)、講座「文学者を肉筆で読む」(年10回)、大学院生などを対象とした「文学館演習」のほか、随時講座・講演会を開いています。
3.刊行物の発行
きわめて入手の困難な雑誌や名作の初版本の複刻や、「資料叢書」の編集など、主として学校・図書館・研究家向けの研究資料を刊行しています。
4.施設の公開
上記閲覧室のほか、文学館ホール、研究室も利用できます。また、全国文学館協議会の中心となるなど、各地の文学館活動にも協力しています。
お気に入りに保存しました
お気に入りから削除しました
お気に入りの保存に失敗しました
閲覧履歴をすべて削除しました
メールアドレスを変更しました
パスワードを変更しました
好きなエリアを変更しました
好きなカテゴリを変更しました
認証コードを再送しました
クレジットカードを変更しました
にエントリーしました
処理に失敗しました