ポイント
ヘボン式ローマ字表記はここで生まれた
ヘボン博士のフルネームはジェームス・カーチス・ヘボン。アメリカ出身の医師・宣教師で、安政6年に来日した。最初は神奈川の成仏寺に住んでいたが、後に横浜に邸宅を構えた。現在の元町・中華街駅から山下ふ頭に向かう大通り沿い、横浜地方合同庁舎の前だ。
ヘボン博士は、ここに私塾の「ヘボン塾」を開き、のちに日本の財界や政界で活躍する人物を数多く育てた。日本で初めての本格的な和英辞典『和英語林集成』を編さんし、ヘボン式ローマ字表記(現在でも使用されるローマ字表記の一方式)を生み出したのもここである。「ヘボン塾」はやがて明治学院大学へと発展していく。
ヘボン博士は、明治25年にアメリカに戻るまで、横浜に33年間滞在した。邸宅は残っていないが、昭和24年に功績がたたえられて跡地にレリーフが創建された。
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