松陰神社前のカレーBAR「SPICE TARO」カレー愛好家・カレー細胞のイチ推し。

飲みのシチュエーションが増えてくる年末年始。ワイワイ楽しく飲むのもいいけれど、もう一軒、ちょっと落ち着いてゆっくり飲みたいな。そんな気分のときもあるでしょう。しかもそこに、美味しいカレーやスパイス料理があったら最高。

実はそんなお店を見つけちゃったんです。

真夜中までやっていて、ちょっと面白いお酒と個性的なカレーやスパイス料理がいただける、とっておきの隠れ家。

ホントはあんまり広めたくはないのですが・・・今回は「隠れ家カレーBARならココ！」というお店をこっそり教えちゃいましょう。

そのお店があるのは世田谷区世田谷。世田谷線松陰神社前駅から松陰神社通り商店街を南側に抜けたあたり。松陰神社前の商店街って、ちょっと素敵なカフェや飲み屋がちょこちょこあって穴場なんですよね。そんな素敵なお店たちの誘惑に負けず、バス通りまで出ちゃいましょう。

「炭火焼き魚弁当すみさわ」というお店、その脇にある階段を登ったところにお目当てのBAR「SPICE TARO（スパイスタロウ）」はあります。まさに隠れ家！

中へ入ると落ち着いた雰囲気のカウンタースタイル。

個性的なお酒がズラリと並んでいます。

実はこのSPICE TARO、オープンは2021年11月。先日一周年を迎えたばかりなのですが、隠れ家すぎてまだ地元の人たち以外には全然見つかっていないんです。

よく見つけた！そんな自分を褒めてやりたい。

ちなみに店名は、店主がマンガ家・満☆画太郎さんのファンだというところから。由来が意外すぎます（笑）

SPICE TAROは、珍しいことに「牛肉不使用・乳製品不使用」を謳っています。もともとは店主の体質によるものだそうですが、それ故ほかではちょっとお目にかかれない素晴らしいカレーがいただけるのです。

それが「チーズキーマ」。

え？乳製品不使用じゃなかったの？？？

きゃあ！なんてかわいいビジュアル！

キーマの上からたっぷりとかかった黄色いチーズに気分が上がります。

実はこのチーズ、ココナッツミルクから作った「ココナッツチーズ」なんです。凄い！

実際食べてみるとメチャクチャ深いコク。まるでゴーダチーズのようにリッチな風味で、これが乳製品不使用だなんて信じられません。

キーマは鹿児島産黒豚使用でこれまたうま味が凝縮。めちゃくちゃ美味いじゃないですか。

けれども食後は・・・あれ？胃にズッシリとこない。これがココナッツチーズの特徴。

夜中に食べても罪にならないチーズキーマ。素晴らしい！！

こちらをオーダーする際は「キーマカリー＋ココナッツチーズトッピング」（1,700円）にて。

その他にもあいがけカレーやスパイス焼肉など気が利いたスパイスフードがありますよ。

お酒も個性的なモノを取りそろえています。こちらは私のお気に入り、フランスのハーブリキュール「スーズ」。

フランスの一部にしか生えないリンドウの仲間「ゲンチアナ」の根から作ったお酒で、消化促進に良いともいわれています。とにかく草の味！あのシュルレアリスムの中心であった画家、サルバドール・ダリが愛したのも納得のクセの強さが最高です。

その他にもビールやクラフトジン、ナチュールワイン、信州「VinVie」のシードルなどもラインナップ。お気に入りのお酒がきっと見つかりますよ。

そしてもう一つ、忘れてはならないのが、日々お店のInstagramで発表される日替わりメニュー。

「とんこつスパイスCurry」「マレーシアキーマCurry」「パイコー担々Curry」「チャイCurry」「納豆山椒Curry」などなど、実験精神がとにかく凄いんです。

こちらある日の日替わり「ブルーチーズチキンCurry」（1,800円）。山羊乳のブルーチーズを使用していました。

ちなみに定番カレーと日替わりカレーのあいがけも可能ですよ。

普段はだいたい24時ころまで営業していますが、事前に連絡すれば遅くまで開けていてくれることも。実は三軒茶屋からも徒歩15分くらいで到着するので、三茶飲みのあと流れてくるってのもアリですね。

訪れるたび新しい魅力が見つかる隠れ家カレーBAR「SPICE TARO」。

あんまり混み過ぎても困るので、ビビッときた人だけ訪れてみてくださいね。