”年間100以上のアートに触れる週末アート三昧”moeneがナビゲート!

こんにちは。小室世代OLライターのmoeneです。平日は仕事をバリバリこなし、お休みの日は日本全国の美術館や建築巡りに出かけ、きれいなものに触れて心を満たしてます。私にとってアートはガソリンです。


今回は、「都内で有名アーティストの展示を存分に楽しむならココ!」という施設をご紹介します。レッツエンジョイ、アート!

草間彌生の独創的な世界観を、新宿・早稲田で堪能!/草間彌生美術館

美術館やギャラリーがひしめく東京都。好きなアーティストの作品は、会期期間にとらわれず見たいときに拝みに行きたいものです。


今回紹介するのは、そんな欲求も満たしてくれる「草間彌生美術館」。内容は期間によって変わるものの、常に草間彌生の作品が展示されていて、いつ行っても草間彌生の作品にどっぷり浸かれる都内唯一の美術館です。

▲水玉模様が印象的な美術館の外観 Photo by Shintaro Ono (Nippon Design Center, Inc.)

▲水玉模様が印象的な美術館の外観 Photo by Shintaro Ono (Nippon Design Center, Inc.)

東京メトロ東西線の早稲田駅から6分程歩いた新宿区の住宅街に佇む草間彌生美術館。白を基調としたビルで、トレードマークの水玉模様のウインドウがかわいいんです。


2016年米誌Timeにて「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている日本人アーティストの草間彌生。代表的作品“南瓜”は、鮮やかな水玉模様で目にしたこともある方も多いはず!ファッション業界にも多大な影響を与え、ルイ・ヴィトンなどとコラボレーションもしています。


そんな彼女の作品を通じて、世界平和と人間愛というメッセージを世界に広く伝え、訪れる多くの人に現代美術に慣れ親しんでもらうことを目指してこの美術館は建てられたのだそう。


1929年に長野県松本市に生まれた草間は、裕福ながらも複雑な家庭で育ち、幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされていました。


見るものすべてが水玉で覆われてしまったり、犬や花が話しかけてきたり・・・その恐怖から逃れるために、それらを必死に絵に描き、恐れや悩みを消し身を守っていた草間。草間作品の代表的なモチーフである水玉模様は、草間にとって強迫であり、克服すべきものだったのです。


苦悩をも美しく鮮やかに表現できてしまうところが草間彌生のすごいところ!こちらの美術館に展示されている作品にも、網目や水玉模様を反復したものが多く、その細かさに気づかされます。真似できない集中力に脱帽。ぜひ、美術館でじっくり鑑賞してほしいです。

▲地上5階・地下1階建ての建物は遠くからでもよく目立つ Photo by Kawasumi-Kobayashi Kenji Photograph Office

▲地上5階・地下1階建ての建物は遠くからでもよく目立つ Photo by Kawasumi-Kobayashi Kenji Photograph Office

5階建てのミニマムな美術館だけど、鮮やかな作品が多くて見ごたえ十分。


とくに屋上は、新宿の景色と開放的な空間に作品が映えていて気持ちが良く、ベンチで長居してしまうこともあるmoeneのお気に入りスポットです。(ここだけの話、施設のトイレとエレベーターが草間ワールド全開で超かわいいので立ち寄ってみてくださいね)

2023年2月26日(日)までは企画展「毎日愛について祈っている」を開催中!

▲草間彌生ポートレート/Photo by Yusuke Miyazaki   ▲自画像2002年/© YAYOI KUSAMA

▲草間彌生ポートレート/Photo by Yusuke Miyazaki   ▲自画像2002年/© YAYOI KUSAMA

2022年10月7日(金)からは新たな企画展「毎日愛について祈っている」を開催中。草間彌生最新の絵画群を中心に展示しています。


最新作である覗き込むタイプの小型ミラールーム、バルーンを用いたインスタレーションなどの草間彌生の視覚を体感できる作品とあわせて、芸術に全身全霊をささげ、愛と死を想う草間の日々の祈りがつづられた近年の詩作も。


草間彌生の現在の頭の中を体感できるような展示をぜひ楽しんでみてください!

  • ▲求道の輝く星は遠く 道を求めて 永く歩みきし日々は 星の光さえも 見失いがちの迷路 人の世の迷いの小道より 遠き天を見上げれば 空の彼方の 輝く星たち 求めれば求めるほどに 輝きは遠のけるごとくなり 地上の暗愚のぬかるみの中で 何をおろかにも かくほどに永き道のりを われは くるしみつつ歩みきたりしか やがて死がせまりくるというに——2021年(「わが永遠の魂」シリーズより)/© YAYOI KUSAMA

    ▲求道の輝く星は遠く 道を求めて 永く歩みきし日々は 星の光さえも 見失いがちの迷路 人の世の迷いの小道より 遠き天を見上げれば 空の彼方の 輝く星たち 求めれば求めるほどに 輝きは遠のけるごとくなり 地上の暗愚のぬかるみの中で 何をおろかにも かくほどに永き道のりを われは くるしみつつ歩みきたりしか やがて死がせまりくるというに——2021年(「わが永遠の魂」シリーズより)/© YAYOI KUSAMA

  • ▲I'm Here, but Nothing2000/2022年/© YAYOI KUSAMA

    ▲I'm Here, but Nothing2000/2022年/© YAYOI KUSAMA

美術館で販売しているグッズも鮮やかでかわいいので、お土産として喜ばれそう。1階売り場も要チェック!(ショップも入館チケットがないと利用できないので、ご注意を)


入場は日時指定の完全予約・定員制。チケットは美術館ウェブサイトのみで販売しており美術館窓口では販売していないので、注意してくださいね。


なお、日本に留まらず海外人気も高い草間彌生だけに、コロナ前は外国人観光客も多く訪れていました。規制緩和により、今後は再び外国人の入場者が増える可能性があるので、今のうちに希望日のチケットを購入しておくのがオススメですよ!

スポット
草間彌生美術館

〒162-0851
東京都新宿区弁天町 107

牛込柳町駅

〒162-0851
東京都新宿区弁天町 107

牛込柳町駅

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2022年10月15日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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