せっかく素敵なカフェに行ったのに、思うように写真が撮れない…そんな悩みをお持ちの人も多いはず。そこで今回は、女子クリエイターのためのライフスタイルつくりマガジン「箱庭」の編集長、東出桂奈さんに、上手なカフェ写真の撮り方と、カワイイ写真の撮れるカフェを紹介していただきました!
こだわりのコーヒーや紅茶&スイーツ、いいお店に出会えたとき、嬉しくなって、「誰かに伝えたい!」という気持ちをSNSにアップすることってありますよね。イメージ通りにおいしそうな写真が撮れたり、それに反応があると、さらに嬉しいものです。
「おいしそうな写真」、「いいね!と思われるような写真」の撮り方と一緒に、いま人気の荻窪・西荻窪エリアにある、おいしくてフォトジェニックなカフェをこっそりお教えします。
差し色がポイント! istutで、北欧を旅したような写真をパチリ
istut(荻窪)
istut(イストゥット)は、荻窪から旅好きの夫婦が好きなものをセレクトして発信するカフェ。 鮮やかなブルーの外壁が目印で、扉の中へ一歩足を踏み入れてみると、まるで北欧を旅しているようなワクワクする気持ちが味わえます。
6年前、ふたりで世界一周の旅にでかけたとき、いろんな国でカフェという存在に助けられ、「日本にも暮らしの中に寄り添うようなカフェがあったらいいな」という思いから、2012年3月にお店をオープンしました。
北欧は、おふたりの大好きな国ということもあり、食器や家具、お店の床の木材から棚まで、北欧生まれのものばかり。また、店内には北欧の本、写真集などを置いているので、旅の相談を受けることも少なくないそう。
ご夫婦の人柄がそのまま形になったような、あたたかい空間は、とても居心地がいい。
おすすめのメニューは、コーヒー、手づくりの自家製ケーキ、季節のお野菜を使ったスープ。コーヒーは豆の仕入れ先からこだわり、神戸にある「GREENS Coffee Roaster」の丁寧に焙煎されたコーヒー豆を使い、丁寧に淹れています。 地元のひとから、近くで働くひとまで、ホッとできるステキなお店です。
「北欧デザイン」を上手に写真に収める3つの実践テクニック
さぁ、いよいよ撮り方を交えながら実践していきたいと思います。どんなお店でもそうですが、まず撮影したい!と思ったときは、撮影OKかスタッフにひと声かけてから撮りましょう。
まずは、istutの店内を撮影します。istutのおふたりは、年に1度は旅に出て、日本にあまりないデザインの雑貨を買い付けて、販売しています。
お店で販売している雑貨を見本に「北欧デザイン」を上手に収めるテクニックをこっそり教えます。
1.パッと目を惹く差し色を入れる
色のハッキリとした雑貨を中心に撮影。見せたいものをしっかり伝えよう。
ドイツのMelittaのアンティーク・エスプレッソセット。
旅先で買ってきたばかりのアンティークの黄色いランタン。
2. 少し引いて余白を持った構図を意識する
ごちゃごちゃさせずに、スッキリと余白のある構図を意識しよう。
北欧は冬の日照時間がとても短いため、室内照明器具が暮らしの重要な役割になっているそうだ。飽きのこないシンプルな照明は、余白をつくって撮影するとGOOD。
3. 整列しているものにピントをあわせて背景をぼかす
綺麗に並べられたシンプルでモダンな雑貨を切り取ろう。
自然や動物をモチーフを取り入れた雑貨は眺めているだけで楽しい。
家で過ごす時間が楽しくなりそうな食器は、色や絵柄がしっかり見えるように撮ろう。
料理を美味しそうに撮るための3つの実践テクニック
次は料理の撮影テクニックです。ちょっとしたコツで、驚くほど素敵な写真が撮れますよ!
1. なるべく明るい場所、自然光で撮る
窓から近い席は、自然光がきれいに入り、明るくおいしそうに撮影できます。
斜めから撮影すると、影が入りにくくおすすめ。
シチリアのレモンケーキとホットカフェオレ。
2. 真上や斜めなど美味しそうなアングルを探す
真上から撮影することを真俯瞰(まふかん)と言います。
小物も一緒に入れて撮ると雰囲気もアップします。
赤が差し色になって、まとまった印象に。
同じ真上からでも、トレイがあるかないかで印象が変わります。 模様や形を生かして撮影するのもおすすめ。 iittalaのグラス、ARABIAのお皿、artekのトレイなど、絵になるステキな食器は、実は丈夫だから長く使えるアイテムなんですって。
斜めのアングルは、グラスに入った飲み物が美しく撮れます。
3. ケータイ、伝票など料理に関係ないものを隠す
おしぼりやケータイ、伝票など入っていませんか? 無駄なものを入れることなく撮影するだけでも、スッキリとしたいい写真になります。
奥行をもたせた配置にして撮影すると、お店の雰囲気も伝わりやすくなります。
いかがですか? ここで紹介した料理の撮影方法は、どこのカフェでも使えるテクニック。ぜひ試してみてください。また、カメラはやはり一眼などの高機能なもののほうがキレイに撮れますが、スマホのカメラでも十分使えるテクニックですので、臆せず挑戦してください!
住所:東京都杉並区天沼3-30-41 ルミエール荻窪1F
営業時間:12:00-17:30(L.O)
荻窪・西荻窪エリアには、istutのほかにも素敵なカフェがたくさんあります。思わずSNSにあげたくなるフォトジェニックなカフェをあと2つ、ご紹介します。フォトジェニックなだけでなく、料理やスイーツ、お茶などの飲み物の味もとてもおいしいので、忘れずに味わってくださいね。
『西荻イトチ』で“こけし”のかわいらしさを写真に収めて
西荻イトチ(西荻窪)
紅茶とこけしと西荻窪が大好きな店主による紅茶と郷土玩具のお店。
紅茶の茶葉は、ノンフレーバーを中心にオリジナルブレンドと季節のおすすめのものを数種類販売しています。店内の喫茶コーナーでは、紅茶や、自家製シロップなどを使った飲みものとスコーンなどの焼き菓子を提供しています。また、日本が誇るべき、全国の伝統的な郷土玩具も販売しています。飾ってある郷土玩具の中には売り物もあるので、お好きなタイプの子を見つけたときは、おみやげにぜひ。なお、こけし等の撮影は可能だそうですが、お店の方の私物に限るそう。
珍しい組み合わせですが、どちらも好きなひとにはたまらないもの。ひとりでも入りやすい、ほっこりとステキな時間が過ごせるお店です。
住所:東京都杉並区西荻北2-1-7
営業時間:12:00-19:00
定休日:月曜 ※臨時休業あり
どこを切り取っても絵になる空間『trim』で、こだわり写真を撮ろう
trim(西荻窪)
「余計なものを削ぎ落して 必要な形に仕上げる」という意味の「trim」。
卵と乳製品を使わないシンプルな材料で 美味しいお菓子とお飲みものが楽しめるカフェ。西荻窪にある、焼き菓子店「khanam(カナム)」の姉妹店です。
お菓子同様、シンプルで無駄がなく、どこを切り取っても絵になる内装は、「無相創(ぶあいそう)」が手がけています。
イートインスペースには、スリランカ産の自然栽培フェアトレードのコーヒーやsoyほうじ茶オレ、パフェやガトーショコラなど、どれも素材にこだわったものが置いてあります。 様々な作家さんの展示からライブイベントまで開催していて、人の集うステキなお店です。
住所:東京都杉並区西荻南1−19−20 ライオンズマンション1階
営業時間:12:00~19:00(L.O 18:30)
定休日:不定休(ウェブサイトのお知らせページをご覧ください)
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ライター/photo(istut):東出桂奈
※2015年9月時点の情報です。
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※本記事内の情報は2015年09月30日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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