大阪・関西万博のパビリオンから生まれた常設ミュージアムシアター
▲横浜ランドマークプラザ入り口(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
編集部が訪れたのは、みなとみらい駅より徒歩約3分の場所にある「横浜ランドマークタワー」内の商業施設「横浜ランドマークプラザ」。10月14日(水)、同施設の5階に「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」がオープンします。
「null²ⁿ」は、大阪・関西万博で話題を集めたシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」から生まれた、常設のイマーシブシアターです。
▲null²ⁿの公式チラシ(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
大阪・関西万博で展開された「null²」は、仏教哲学における「空(くう)」と、計算機科学における「null」を融合した概念を軸に、特殊ミラー膜やLED、ロボティクスなどを組み合わせたシグネチャーパビリオン。
今回横浜に誕生する「null²ⁿ」は、その「null²」の世界観を受け継ぎながらも、新たなゾーンを加えて再構成しているそうで、万博での体験をさらに広げた来場者を没入させる全6つの空間を展開します。
※「null」とは、情報技術やプログラミングの分野で、値が存在しないことや、値が設定されていない状態などを表す言葉。
※「空(くう)」とは、あらゆる物事は独立して存在するのではなく、さまざまな関係性の中で成り立っているという仏教の考え方。
※「計算機科学」とは、コンピューターの仕組みや情報の処理方法、計算の原理などを研究する学問。
▲null²ⁿ 外観(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
筆者は大阪・関西万博の「null²」を実際に体験したことはないのですが、SNSなどでその世界観を目にする機会も多く、今回の取材を楽しみにしていました。
少し深淵なテーマにも感じられますが、いったいどんな世界が広がっているのでしょうか?さっそく館内に入ってみます♪
【門】床や壁が震えるヌルの世界の入り口
▲null²ⁿ 門(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
最初に広がるのは、床や壁が震動する「門」と呼ばれる空間。来場者を「null」の世界へと誘う入り口です。一番奥には“nullの目”があり、映像や色彩をぐにゃぐにゃと変化させながら、こちらを見つめています!
▲null²ⁿ 門(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
両側の壁面には特殊ミラー膜が張られていて、時折、風が吹き抜けるような音とともに轟音が響きます。身体の芯まで揺さぶられるような迫力に、ここが商業施設の中だということをすっかり忘れてしまいそう!
ちなみに、特殊ミラー膜はとても繊細な造りになっているため、壁に寄りかかったり、触ったりするのは厳禁。さらに、この先にもデリケートな空間が広がっているため、ここでシューズカバーを着用し、次のエリアへ進みます。
【壱の間】情報が駆け巡り、手放す儀式を行う“戸惑う”空間
続いては、世界最大級のLEDシアターを使用した「壱の間」。無限に広がる鏡の世界を体感できる空間です。無機質な音声が流れると同時に、鏡面には文字や写真、記号などが次々と映し出され、視覚と聴覚が絶え間なく刺激されます!
▲null²ⁿ 壱の間(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
『ヒトはおしゃべりできるけど、かんがえるのはとくいではありません あたまをつかうのは、いきていくことのちょっとしたおまけでした』など、思わず「人間とは何だろう?」と考えてしまうような音声や映像も!
▲null²ⁿ 壱の間(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
次々と押し寄せる情報に圧倒され、深く沈んでいくような感覚になりましたが、次第に脳内の処理が追いつかなくなると、一周回って情報から解放されていくような不思議な感覚も味わえました。
▲自分や公開されているユーザーのデジタルアバターと会話できる時間も!(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
来場者自身もアートの一部になれる仕組みが用意されているのもポイント。専用アプリ「Mirrored Body(R)」と連携することで、自分の分身となるデジタルアバター「Mirrored Body」を持つことができ、より没入感のある体験を楽しめるそう♪
ちなみに、大阪・関西万博で「Mirrored Body」を作成した人は、ここでも自分の分身と対話できるのだとか。来場者のデータに応じて演出がリアルタイムかつ有機的に変化するというのも特徴です。
【弐の間】聴覚が研ぎ澄まされる“整う”空間
▲壁や天井に設置されたスピーカーからは立体的な音響が広がる(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
続いて、完全な暗闇の世界を体感できる「弐の間」へ。撮影・録画は禁止されており、座って鑑賞するスタイルの空間です。
照明が落とされると、目を開けていても閉じていても見えるものが変わらない本当に真っ暗な世界に!途中から自分が目を開けているのか閉じているのか分からなくなりそうでした。
▲null²ⁿ 弐の間 (C) Sustainable Pavilion
聞こえてくるのは、人々の話し声やバイクのエンジン音、コップに水を注ぐ音、風の音、踏切の音など、日常のさまざまな音。
視界が遮断されることで、普段は意識していない音にも自然と耳が向くようになり、目で見ることができない分、音から情景を想像する面白さを感じられる空間でした♪
【参の間】これまでの人類の発明品がそろう“驚く”空間
▲null²ⁿ 参の間(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
続いては、古今東西のさまざまな発明品が壁沿いに並ぶ「参の間」。映像や音声が中心だったこれまでの空間とは一転、ここではギャラリーを巡るように、人類が生み出してきた多彩な発明品を一つひとつ眺めることができます。
筆者も昔遊んでいたゲーム機やソフトをはじめ、着物や双眼鏡、蓄音機、タイプライターなど、実にさまざまな発明品がズラリ!懐かしいものから「これ何?」なものまで、人類が作ってきた多彩な道具がズラリと並んでいました。
一緒に訪れる人との年齢差がある場合は、懐かしく感じるものや初めて目にするものにも違いがありそう。世代ごとの思い出を話しながら巡ってみるのも面白そうです!
【肆の間】万華鏡のように映像が押し寄せる“トぶ”空間
▲null²ⁿ 肆の間 (C) Sustainable Pavilion
続いては、まるで万華鏡のように映像が次々と押し寄せてくる「肆の間」。「弐の間」と「参の間」を経て、少し落ち着いていた視界や脳内が、ここで再び映像の嵐に包まれます!
▲null²ⁿ 肆の間(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
「壱の間」では、次々と押し寄せる映像や情報を理解しようとする気持ちが先行していましたが、ここでは少し肩の力が抜け、目の前に広がる映像や流れてくる音声を、そのまま全身で浴びて楽しめるような感覚に。
頭で考えるよりも、感覚に身を委ねる面白さを感じられたような気がします。
【橋】さっきまでいた部屋を眺める“また来る”空間
▲null²ⁿ 橋(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
最後の空間となる「橋」は、記号の世界と日常の世界をつなぐ場所です
。
先ほどまで体験していた「参の間」を、壁一枚隔てた場所から眺められるのも特徴。自分が体験した空間を外側から客観的に見つめるような、不思議な感覚を味わえます!
壁にはQRコードが設置されており、読み取った先でスマホに向かって言葉を吹き込むと、その音声での言葉が聞こえてくるとか!?
自分の声に気づくことができると、ちょっとワクワクしますよね!
「null²ⁿ」の所要時間、料金は?予約は必要?
▲null²ⁿ 内観(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
「null²ⁿ」の所要時間は約60分。アプリの情報登録や物販をゆっくり楽しみたいときは余裕をもっての来訪がオススメです。料金は13歳以上の大人1名につき平日3,900円、土日祝日4,500円。子ども(4~12歳)は平日3,000円、土日祝日4,000円、3歳以下の子どもは大人1名につき1名まで無料で楽しめます。
入場は完全日時指定のため、基本的にはオンラインでチケットを購入する事前予約制。空きがあれば当日窓口やオンラインでもチケットを購入できますが、希望の日時がある場合は事前に予約しておくのがオススメです。
館内の様子を動画で見たい方はこちら!
まとめ
▲null²ⁿ 内観(撮影:レッツエンジョイ東京編集部)
人間とは何か、物体とは何か、自然とは何かなど、さまざまなことに思いを巡らせながら、これまでにない没入感を味わえる「null²ⁿ」。大阪・関西万博の「null²」を知らなくても、目の前の空間や映像に自然と引き込まれ、最後までワクワクしながら楽しめました!
体験の中で理解が追い付かないこともたくさんありましたが、すべてを頭で理解しようとすること自体、少し野暮なのかもしれません。まずは思う存分、目の前に広がるnullの世界を全身で感じてみてくださいね♪
- オープン日
- 2026/10/14(水)
- 所在地
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1 ランドマークプラザ5FMAP
- 最寄駅
- みなとみらい駅
- 公式サイト
- null²ⁿ公式サイト
- 料金・費用
- 大人(13歳以上)平日3,900円、土日祝日4,500円
子供(4歳〜12歳)平日3,000円、土日祝日4,000円
※3歳以下は大人1名につき、1名まで無料
【関連情報】GREEN×EXPO 2027に登場する「null⁴(テトラヌル)」とは?
▲null⁴のイメージ (C)Yoichi Ochiai
ちなみに2027年3月に横浜市瀬谷区・旭区で開幕予定の「GREEN×EXPO 2027」には、「null²」が自然の中に“転生”して生まれたという位置づけの「null⁴(テトラヌル)」が登場予定。会場内の「SATOYAMA Village」に設置される予定です。
「null⁴」は、会場内の花や空、風、来場者の影などを回転する鏡面に取り込み、周囲の風景を変換する“風景変換彫刻”。訪れる人や時間帯、天候などによって景観を変化させていく様子に注目です!
ライター
レッツエンジョイ東京編集部 M.K.
鎌倉市在住。プラネタリウムや水族館、美術館、公園など、静かで穏やかな時間を過ごせる場所が好きです。日ごろから癒やしのスポットを探して出かけています。実際に訪れて発見した魅力や楽しみ方を分かりやすくお届けします。
- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2026年10月13日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2026年07月14日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2026年10月13日に再公開しております。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。
※本記事内の情報は、レッツエンジョイ東京編集部が現地で取材・撮影し、スポットの運営元である「株式会社サステナブルパビリオン2025」に確認した上で公開しています。