「日本舞踊の可能性 vol.8」紫綬褒章の日本舞踊家5人が踊る江戸の恋物語
2026年11月13日(金)・14日(土)に浅草公会堂(東京都台東区)にて「日本舞踊の可能性 vol.8」が上演されます。
全員が紫綬褒章を受章した日本舞踊家5人によるユニット「五耀會」が、ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」を江戸に翻案した喜劇「徒用心」を上演。あわせて、コロナ禍で無観客配信となった作品「門司春秋」が6年越しに東京の観客に届けられます。舞台美術には、北九州市から無償貸与された約400年の歴史を持つ伝統工芸品・小倉織を使用。縞の織物が照明に映え、門司の千数百年の歴史が舞台の上に立ち上がります。
学生・外国人向けには1,000円席が新設されました。「日本舞踊」という言葉は誰もが知っていながら、実際に観たことがある日本人は100人に1人もいないという現状を変えるため、8年間で7回の公演を重ねてきたシリーズの最新作です。
この機会に、会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
■見どころ
・全員紫綬褒章――流派を超えて集う唯一のユニット「五耀會」が踊る江戸の恋物語
第二部「徒用心」は、ロッシーニのオペラで有名なボーマルシェの戯曲「セビリアの理髪師あるいは無益な用心」を江戸に移して描いた創作舞踊劇です。お殿様がお祭りで見初めた娘との恋を成就させようとあれこれ策を弄し、そこに知恵の回る髪結いが絡んで大騒ぎになる物語です。日本舞踊でこんなに笑えるのか、と驚く方が多い作品として知られています。
出演者は「五耀會」です。2008年に西川流・花柳流・藤間流・山村流という異なる流派から結集し、17年間活動を続けてきました。日本舞踊界で流派を超えた共演は今なお極めて稀であり、しかもメンバー全員が紫綬褒章を受章しているユニットは他にありません。
・小倉織が彩る港町の千数百年――コロナ禍を越えて東京へ届く「門司春秋」
第一部「門司春秋」は、関門海峡に面する門司の歴史を長唄にのせて綴る作品です。和布刈神社の神事に始まり、弘法大師伝説、源平合戦、大名行列、文明開化、港湾労働者、関門大橋と、千数百年の記憶が2人の舞踊家の身体を通して立ち現れます。
舞台美術に用いるのは、北九州市から無償貸与された伝統工芸品・小倉織です。木綿でありながら絹のような光沢を放つ縞の織物が、照明のなかで色を変え、門司の風土と歴史に奥行きを与えます。
この作品は2020年、「東アジア文化都市 北九州2020-21」交流式典のために創作されましたが、コロナ禍で初演は無観客配信となりました。2025年に大阪で初めて有観客上演が実現し、今回ついに東京の観客のもとへ届きます。
■1,000 円席とペアチケットを新設 ― 「価格の壁」と「一人で行く壁」を下げる
日本舞踊の公演には、二つの壁があります。ひとつは価格。5,000円から10,000円台が一般的で、「興味はあるけれど、いくらかかるのかわからない」という声は少なくありません。もうひとつは、ひとりで劇場に向かうことへのためらいです。
本公演では、この二つに応える席が新たに設けられました。
・1,000 円席(新設・学生/外国人対象)
まず一度観てみるための席が設けられています。日本舞踊を知らないまま大人になった世代や、日本の舞台芸術に触れたい海外からの客に向けて、価格を理由に諦めることのない入口が用意されました。
・ペアチケット 14,000円(新設)
大切な人と共に鑑賞するための席が用意されています。友人同士や夫婦、カップルなどが対象です。日本舞踊は、幕が下りた後に語り合う時間まで含めて味わい深いものとされています。誰かと分かち合う体験として、2枚1組で購入できます。
・パトロネージュシート 20,000円(継続)
舞台を支えるための席が用意されています。良席の確保に加え、見どころ講座などの特典を通じて、作品の背景により深く触れることができます。シリーズ開始以来、この席を利用する方々に支えられてきました。
間口を広く、奥行きを深く。この価格設計によって、日本舞踊と新しい観客との出会いを目指しています。
■ 出演者
・芸術監督・藤間蘭黄
藤間流の日本舞踊家です。2024年に重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者に認定されました。芸術選奨文部科学大臣賞(2015年)、日本藝術院賞(2019年)、紫綬褒章(2020年)を受章しています。2017年には文化庁文化交流使として10カ国14都市で活動しました。この経験が「日本舞踊の可能性」シリーズの出発点となっています。
祖母・藤間藤子は歌舞伎舞踊における女性初の人間国宝であり、その振付は今なお歌舞伎の舞台で上演され続けています。
・五耀會(ごようかい)
2008年12月、「日本舞踊に新しい風を」という志のもとに、西川扇蔵(西川流)、花柳寿楽(花柳流)、花柳基(花柳流)、藤間蘭黄(藤間流)、山村友五郎(山村流)の5人が結成しました。2009年に大阪で旗揚げ公演を行い、以来17年間にわたって活動を続けています。結成後、メンバー全員がそれぞれに紫綬褒章を受章しています。
※記載の情報は発表日時点のものです。今後予告なく変更となる場合があります。
開催場所・
最寄駅
台東区立浅草公会堂
田原町(東京都)駅
/ 浅草駅
所在地
〒111-0032
東京都台東区浅草1-38-6
MAP
開催期間
2026/11/13(金) ~ 2026/11/14(土)
時間
2026年11月13日(金)19:00開演/14日(土)15:00開演
定員対象
994席
料金・費用
チケット:
S席 10,000円/A席 8,000円/B席 2,000円
A席ペア 14,000円
C席 1,000円(新設:学生または訪日外国人)
パトロネージュシート 20,000円(良席・特典付き)
公式サイト
※掲載内容が変更となっている場合があります。最新情報については、会場・主催者の公式サイト等でご確認ください。
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