まるで旅館!?日本庭園を望む縁側で入浴後も癒やされる銭湯/タカラ湯

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訪れたのは、昭和2(1927)年創業の歴史ある銭湯「タカラ湯」。日本庭園に臨む立派な“縁側”があることでも有名で、銭湯マニアを中心に「キングオフ縁側」という愛称で親しまれています。


瓦屋根がかっこいい現在の建物は、昭和13(1938)年に建てられたもの。それ以降ほとんど外観は変わっていないそうで、入口上部に木彫りの七福神が飾られていたり、すりガラスが使われていたりと、趣あふれるポイントがたくさん。昭和時代にタイムトリップをしたような、どこか懐かしい気分を味わえます。

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のれんをくぐって中に入ると、昔ながらのロッカーが。靴を預けて館内へ向かいましょう。

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「タカラ湯」自慢の庭園は、普段は男湯からしか出られない場所にあり、女性は見ることができない作りになっています。ですが2017年からは、毎週水曜日に男湯と女湯がチェンジ。水曜日に限り女性も縁側を楽しめるようになりました♪

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番台では、シャンプーやボディーソープなどお風呂セットの販売も。便利なのが、タオルやリンスインシャンプー、ボディーソープがセットになった「手ぶらセット」(100円)。バスタオルの貸し出しがあるのもうれしいポイント。必要なものはすべて現地でそろえられるので、当日思い立って出かけることもできちゃいます。

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入浴料500円は番台で支払います。支払いには電子マネーも使えますよ。

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ここからは彼と別行動。一人のんびりお湯に浸かりましょう♪

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脱衣所は広々していて清潔感も◎。天井の高さは約6mあるのだそう!ロッカーも鍵付きなので安心です。

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レトロな体重計を発見!この体重計なら乗りたくなっちゃうかも。


入って右側の壁は全面ガラス張りになっていて、自慢の縁側に出られるようになっています。縁側は入浴後のお楽しみにして、まずはお風呂を満喫しましょう。

天井の高い開放的な浴室でバラエティー豊かなお湯を堪能

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こちらが、普段は男湯で水曜日だけ女湯になる浴室。正面には銭湯絵師・中島盛夫氏による富士山のペンキ絵が飾られています。


お風呂の天井の高さは実に8m!脱衣所よりさらに高く、開放的な気分に満たされます。

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身体を洗って湯船に入りましょう。

▲撮影のため特別にバスタオルで入浴しています

▲撮影のため特別にバスタオルで入浴しています

湯船は全部で4つ。背中やふくらはぎなどをほぐしてくれる「座湯(ジェットバス)」や、ピリピリとした刺激で疲れを癒やす「電気風呂」、デドックス&温め効果のある「ゲルマニウム風呂」、日替わりの「薬湯」と、バラエティー豊かなお湯を楽しむことができます。

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銭湯のお湯は、以前は飲料水としても使用されていたという井戸水を使用。現在も基本的には薪でお湯を沸かしていて、常連さんからも「お湯がいい」と評判なのだそう。お湯のやわらかな肌触りに、井元さんも「気持ちいい~」とこの表情♪

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地獄絵図がインパクト抜群のこちらは、日替わりの薬湯。バラや柚子など様々なお湯が登場します。この日は血行促進効果があるとされる「温浴素じっこう」のお風呂でした。


なぜ地獄絵図かというと、北千住には閻魔大王が安置されている赤門勝専寺があるため、その「閻魔大王」にちなんでなのだそう。

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こちらは、水曜日以外は女湯として使用されている浴室です。

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洗い場にイタリア製のレトロなタイルが施されてあったり、ペンギンの置物からお湯が出ていたりと、かわいらしいポイントがたくさん♡


縁側は見えないけれど、もう一方のお風呂と比べて面積が広く、サウナも付いています。それぞれの浴室ならではの魅力があるので、曜日を変えて2度訪れるのも楽しそうですね。

情緒あふれる噂の縁側で心地よいひとときを

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お風呂上りは、噂の縁側でクールダウン♡


オープン当時このエリアは付近に36軒も銭湯がある激戦区で、「お風呂プラスαの魅力を」という思いで現オーナーの祖父が庭園と縁側を作られたのだそう。それからは少しずつバージョンアップをしながら現在の形に。庭はきちんと手入れが行き届いていて、まるで旅館に来たかのような情緒あふれる空間が広がります。

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奥には、井戸水を使った池もあります。立派な鯉が泳ぐ様子は、見ている人を優雅な気分にさせてくれますよ。

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いくつもの風鈴の音色に心が和みます。五感で癒やされてくださいね♪

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お湯と縁側でたっぷり癒やされて気分もスッキリ!


彼とはエントランスで待ち合わせをしましょう。イスや漫画が置いてあるので、待っている間も退屈せずに過ごせますよ。

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牛乳やジュースなどの販売もあるので、彼と二人でお風呂上がりの一杯を飲むのも良いですね♪

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エントランスからは、イスが置かれたミニ縁側に出られます。彼と二人でおしゃべりしながらまったり休憩をして、二人の仲を深めてくださいね♡

まとめ

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タカラ湯での銭湯デートは、体もリフレッシュできるうえ四季折々の景色を眺められる縁側まであって特別感満載♡


北千住からタカラ湯までは徒歩約20分と少し距離があるけれど、駅前の賑やかな商店街や下町風の路地を散策しながら来れば、案外あっという間です。おしゃべりが弾んで、二人の距離が縮まる大切な時間になるかも!帰り道は、そのまま北千住で飲み屋に行くのもありですよ♪

タカラ湯
  • 所在地

    東京都足立区 千住元町27-1 (バス停「千住桜木町」)

  • 最寄駅

    北千住

  • 電話番号

    03-3881-2660

井元まほさん

井元まほさん

自身も役者としてステージに立ちながら、年間100本近い様々な舞台を観劇している。温泉巡りが趣味で、温泉ソムリエの資格を持つ。

撮影:片岡 祥

取材・文:石部千晶(六識)

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2020年09月23日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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