閉館する横浜駅の映画館「ムービル」の壁が、一棟まるごと“週刊マンガ雑誌”に。壁面マンガ『週刊ムービル ~ムビィの大活劇』連載中!
横浜駅西口の映画館ビル「相鉄ムービル」が、2026年9月30日(水)に閉館します。その最後の約3か月間、ビル内の壁面そのものを舞台に、毎週続きが描き足されていく壁面マンガ『週刊ムービル ~ムビィの大活劇』が、2026年7月より展開されています。来場者は連載を追うように建物へ通い、描いている途中の制作現場に立ち会うことができます。物語は閉館後の「相鉄ムービル」にて、10月3日(土)・4日(日)に開かれるアートフェス「Story Crossing Art Fes」で完結します。まもなく解体される映画館ビルの壁面に直接、週刊連載のようにマンガを描き、更新し続けていくこうした形式のミューラルアートは、世界に類を見ない試みです。
珍しいマンガの制作現場に、立ち会ってみてはいかがでしょうか。
■すでに動き出した、世代を超える「ありがとう」
2026年5月29日、相鉄グループ公式Xが閉館を告知すると、その投稿は当日のうちに10万回表示を超え、その後41.9万回まで広がりました(リポスト2,617、いいね5,391。2026年6月30日時点)。
「高校生の頃、初めて入った映画館がムービルだった」「37年、ありがとうございました」——
リプライ欄には、世代を超えた思い出が次々と寄せられました。
また、ムービルの公式アカウントによる告知投稿も205.1万回表示まで広がるなど(リポスト9,817、いいね12,000。2026年6月23日時点)、閉館のお知らせは今もなお大きな反響を呼び続けています。
■数多の人たちの「物語」を上映してきた場所
初代 相鉄ムービル” の移設により、“2代目 相鉄ムービル”として1988年(昭和63年)、昭和の最後の年に誕生し、平成のカルチャーとともに歩み、令和の今へと至っています。
館内には映画館「ムービル」のほか、「相鉄本多劇場」(1988年~2014年)やジャズバー(1988年~2019年)、ライブハウスなどがあり、映画・演劇・音楽が交わる複合文化施設として、横浜駅西口のにぎわいを支えてきました。重ねてきた約37年間は、そのまま一つの時代の記憶でもあります。
初めてのデート、家族との休日、友人との待ち合わせ、ひとりで泣いた帰り道。そして、スクリーンの前で過ごした数多の時間を見つめてきた場所です。
■「まんが0.1」の実践──毎週更新される、連載型の「ミューラルアート」
「ミューラルアート」とは、建物の壁面に直接描く大型の壁画のことで、世界の街角でその土地の文化を映す表現として親しまれています。本企画では、相鉄ムービルに描く壁画を「毎週更新されるマンガ連載メディア」として描き継いでいきます。一般的な壁面アートは完成がゴールであり、マンガもまた、完成品となってはじめて読者に届くものです。しかし、『週刊ムービル』は異なり、毎週物語が描き足され、来場者は連載を追うように建物へ足を運ぶことができます。下書きのままの箇所も、描いている途中の手も、そのすべてが作品となります。1階から4階を縦断して描き進められる絵は、やがて壁を越え、館内の飲食店の中にまで拡大し、建物そのものがまるごと1冊のマンガ雑誌へと変わっていきます。そして、ビルの解体とともに壁の絵も失われます。その消えていく瞬間までを含めてひとつの作品と捉えられており、完成や所有を前提とせず、街や人へとひらいていく試みです。本企画は、「まんが0.1(レイテンイチ)」と呼ばれる表現の実践でもあります。
■壁が“週刊”、その舞台裏が“月刊”のZINEになる
壁面マンガ制作の「舞台裏」は、フィクションの物語として展開します。壁面マンガの「表」と「裏」が2つの作品で同時に進んでいきます。横浜駅西口を舞台に人生の再起動を描くマンガ『海なんて見えないヨコハマ』として、マンガ雑誌ZINE『月刊ムービル』に連載されます。相鉄ムービルほか、相鉄ジョイナス、THE YOKOHAMA FRONT 42階 Vlag yokohama、星天qlay PILE、ジョイナステラス二俣川、ゆめが丘ソラトスなどで無料配布される予定です。
※ビジュアルは制作中のものです。変更になる場合があります。
■90年代の横浜駅西口を“再編集”して生まれる、5つの「交差(Crossing)」
ポケベル、カセットテープ、レンタルビデオ、ゲームセンター、雑誌文化といった、今再び光が当たる1990年代カルチャーの神奈川における中心地のひとつが、横浜駅西口でした。本企画は、その時代の空気をマンガという形式で再編集します。その結果、今回のプロジェクトによって交わる、5つの「交差(Crossing)」があります。
・場所と物語:相鉄ムービルには、訪れた人の数だけ思い出が積もっています。その記憶が壁面マンガとして描き直され、閉館した後も“物語”として継承されます。
・時代:昭和・平成・令和。3つの時代の記憶が一枚の壁に重なり、かつてのアナログ文化が、現在の目線で描き直されます。
・世代:壁に描かれた同じ作品が、40〜50代には「あの頃」の風景に、若い世代には新鮮なレトロカルチャーに映る。世代ごとに違う表情を見せます。
・表現ジャンル:閉幕までに数々のワークショップやイベントが開催されます。映画、マンガ、音楽、ファッション、ZINE、アート、アナログゲーム。ふだんは別々のジャンルが、「物語」を共通言語に交わります。
・観客と作り手:来場者は毎週の壁面の変化を見届け、その一場面に入り込むように写真を撮ることができます。
これらの交差は、フィナーレのアートフェス「Story Crossing Art Fes」へと合流していきます。
『週刊ムービル』は、ひとつの建造物の閉幕を、街の新しい物語のはじまりへと接続する試みとなっています。
■原作・制作総指揮担当者からのコメント
「一瞬で複製でき、受け渡せる時代に、あえて手で直接、壁に描き続けていきます。
作品はやがて建物とともに壊され、失われていきます。
その消え方までを含めて、ひとつの作品だと考えています。
まもなく解体されるビルの壁面に、3か月にわたって週刊連載のようにマンガを描き継いでいく。こうした試みは、私たちが知る限り前例がありません。
横浜駅西口の文化を作ってきた映画館の壁面が、毎週どのように変わっていくのか、ぜひご自分の目で確かめに来ていただきたいと思っています。
横浜駅西口で過ごした記憶のある方も、この街を初めて訪れる方も、一緒にこの3か月の物語を見届けてもらえたらうれしいです」
■主人公キャラクター:ムビィ
1990年代には、物語世界の秩序に反逆する革命児として「世界を変える」と暴れ回っていた。しかし時代とともに、心身ともにすっかり丸くなり、いまではファンシーな風貌に。各地の映画館をねぐらに、自堕落な日々を送っている。そんなムビィが、ムービル閉館をきっかけに、再び大きな事件へと巻き込まれていく。
※内容・キャラクター・ビジュアルは制作中のものです。変更になる場合があります。
※壁面マンガは、主催者の許可を得て、安全に配慮して制作されています。
※制作スケジュール等、最新の情報については、公式ホームページを確認してください。
開催場所・
最寄駅
ムービル
横浜駅
所在地
〒220-0005
神奈川県横浜市西区南幸2-1-22
MAP
会場
相鉄ムービル(相鉄南幸第2ビル)
開催期間
2026/07/03(金) ~ 2026/10/04(日)
連載期間:2026年7月~9月30日(予定)
閉幕イベント:アートフェス「Story Crossing Art Fes」2026年10月3日(土)・4日(日)
問い合わせ
一般社団法人ツクリバ編集室
tsukuribahensyushitsu@gmail.com
公式サイト
相鉄ムービル公式サイト RE:MOVIL -Final Cut & First Action- 〜37年の物語、その先へ〜
その他URL
※掲載内容が変更となっている場合があります。最新情報については、会場・主催者の公式サイト等でご確認ください。
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