赤坂氷川神社の杜を舞台に、一夜限りの没入型インスタレーションが開催。
■夜の境内が、日暮とともの茜色に染まる
1000年以上の歴史を持つ赤坂氷川神社。その杜深い境内が、日が暮れるとともに茜色に染まり、もうひとつの世界へと姿を変えます。
「akasaka AKANE night」は、境内全体をひとつの作品とする没入型インスタレーションです。会場は3層で構成されています。キャンドルの灯る参道から作品世界へと足を踏み入れるエントランスエリア、本作のテーマである「茜」をイメージしたお酒やノンアルコールドリンクを味わえるバーエリア、そして茜のオブジェを中心に、ダンサーや太鼓演奏家が圧巻のパフォーマンスを繰り広げるパフォーマンスエリアが登場します。
参道を歩み入り、茜色のドリンクを片手に、レーザーや照明の演出と和太鼓の響きに身を委ねる──。日が暮れる瞬間を境に、現実とは異なる空間へと飲み込まれていく感覚を、五感で味わってみてはいかがでしょうか。
■テーマは「茜」——日本の赤を、染めてきたもの
公演の鍵となるのは、日本古来の赤い染料植物「茜」です。
茜は染料として日本最古のもののひとつとされています。その根を煮出して布を染める茜染は、2、3世紀にはすでに技法が確立していたとされ、卑弥呼が魏に献じた絹や、正倉院に今なお色を残す裂、幕末に最初期の「日の丸」を染めた赤も、すべてこの草の根から生まれたものでした。赤根の名のとおり、地上には控えめな白い花を咲かせながら、地中には燃えるような赤い根を秘めている植物です。
万葉の歌人たちは、この赤に「あかねさす」と呼びかけ、断ちがたい想いの象徴として歌に託しました。
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る ――額田王「万葉集」巻1・20
そして、この茜こそが公演の地・赤坂の名の起こりだと伝えられています。一説によると、坂の上の赤根山には茜草が群生し、その鮮明な赤い根が古くから日本の赤を染めてきました。かつてこの坂は「茜坂」と呼ばれ、やがて「赤坂」になったといいます。戦災と都市開発を経て、赤坂から茜草は姿を消し、その記憶も静かに薄れていきましたが、その失われた茜草が今、赤坂氷川神社の境内で再び育てられています。
■国内外で活躍するクリエイター・アーティストが集結
本イベントには、株式会社宇悦のメンバーに加え、第一線で活躍する多彩なアーティストが参加します。
レーザー演出には、America's Got TalentやEdinburgh Festival Fringeなど海外でも実績を持つGENDAIが入り、照明・装置・造形には、植村真、yoh murata、蓮溪芳仁、髙橋穣ら気鋭の作家陣が名を連ねています。またバーエリアでは、日本トップのコントーショニスト・茉莉花 Marikaによるパフォーマンスが披露されます。衣装には、有名アーティストの衣装も手がける堀川和紗が参画します。
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