日本、イタリア、韓国の文化や技法が交錯し、終わらない「移動」の状態を陶と空間で表現。
韓国出身で現在京都を拠点に活動するリュ・ジェユンは、陶芸をベースに独特な質感と色味、油絵具や金など多様な材料を組み合わせ、自身のアイデンティティや物語性を表現してきたアーティストです。故郷や移動、記憶の交錯といったテーマを扱い、現実と過去の間を行き来するような空間的表現に取り組んでいます。
本展のタイトル「非/通過儀礼」は、ある状態から次の状態へと移り変わるプロセス(通過儀礼)が完結せず、その中間の「どちらでもない場所(境界)」にとどまり続ける状態を指しています。作家自身が経験している、終わりなく持続する「移動」の感覚を、陶という物質へと表現する試みです。
本展では、日本で使い続けてきた「土と釉薬」、イタリアで出会った古代の運搬用器「アンフォラの形態」、そして韓国で身につけた剥地や透かし彫りといった「伝統技法」など、異なる文化的な要素が作品に落とし込まれています。これらはひとつの様式へと整理されることなく、完全には結びつかない状態で関係を作り出しています。
展示空間は、多彩な平面作品と白黒を基調とした壺型の立体作品が向き合うように構成されます。鳥や卵、灯台といったモチーフが散りばめられたインスタレーションを通じ、平面と立体のあいだで意味が多層的に交錯する感覚を生み出します。
この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
■販売について
会場展示作品は、6月27日(土)10:30より販売開始。
プレセールスの状況により会期開始前に販売を終了する場合があります。
※内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
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