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武蔵野市ゆかりの日本画家・野田九浦。正岡子規から体得した「自然主義」を手がかりに、新たな観点から紹介。市所蔵作品より初公開作品を含む約20点を展観。
野田九浦(のだ・きゅうほ、1879-1971)は武蔵野市ゆかりの日本画家。幼少期から絵画に秀でた九浦は、10代半ばで日本画家の寺崎廣業に入門、その後東京美術学校に進学。同校中退後は日本美術院で研鑽を積むかたわら、正岡子規に俳句を学び、白馬会洋画研究所に通ってデッサンの指導をうけた。
九浦の中心的主題は最初期から一貫して歴史人物だが、彼が「子規の自然主義芸術論に触れたことが画業の転機になった」と語っているのは注目に値する。当時の新たな日本画の画風には〈朦朧体〉があったが、九浦は伝統的な描法をまもり、線を何より大切に扱った。そうした彼の描写は一見古風で、強烈な個の表出はみえないが、ひとたび彼の清明な画面と向きあえば、個という狭小な境域を超えた自然、あるいは宇宙のひろがりを実感する。九浦が大切に描いた線には、彼が子規から体得し、自らのうちに昇華させた「自然主義」が集約しているようだ。
武蔵野市には古くから多くの文化人が集い、多様な個が大らかに受容されてきたが、50年近くを吉祥寺で過ごした野田九浦は、こうした地域性を、まさに自ずから然るべく体現していたともいえるだろう。
野田九浦没後50年、そして吉祥寺美術館開館20年の節目となる今回、武蔵野市が所蔵する作品より約20点を関連資料とあわせて展観。“歴史人物画の名手”という側面にとどまらない九浦の魅力を紹介する。
開催場所・
最寄駅
武蔵野市立吉祥寺美術館
吉祥寺駅
所在地
開催期間
2022/04/16(土) ~ 2022/06/05(日)
主催・共催・協力
主催:武蔵野市立吉祥寺美術館
問い合わせ
公式サイト
注意事項
■新型コロナウイルス対策に関する主催者からのお知らせ
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、マスクの着用、入館時の検温、および連絡先の記入、対人距離の確保等にご協力をお願いいたします。
混雑時には入場制限をおこなう場合があります。
備考
休館日:4月27日、5月25日
※掲載内容が変更となっている場合があります。最新情報については、会場・主催者の公式サイト等でご確認ください。
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